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お念仏を申す生活法話

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お念仏のご縁づくり

2024-10-29
 コロナ禍でお寺のご法座もお休みになったり
内容を変更して少人数に限定したご縁が続きましたが
最近は近隣のお寺が共同参画する
従来の大人数の法要大会が復活してきました。

 お寺や町中の大会場で
阿弥陀如来のご本尊を中心に
多くの人が集いお念仏のご縁をいただきます。

 平生のお寺のご縁にお参りする方が減り
門徒の寺離れがいわれるなかで
大きな大会をすると
たくさんのご門徒衆がお参りされます。
 本堂いっぱいに参集された人人の光景を見ると
「まだまだお寺は大丈夫!」などと思いますが
果たしてどうでしょうか。

 お寺参りの高年齢化がいわれますが
昔からのお同行です。
 そして声かけもお寺の役員さんを中心としたもので
いつもの顔ぶれです。
 それはそれで有難いことで
お寺を支えてくださる
皆さんの存在は頼もしい限りですが
これからのお寺のあり方を考えるときに
この現状に安心していいものかと思います。

 親鸞聖人の御和讃(浄土和讃)に
「弥陀初会(みだしょえ)の聖衆(しょうじゅ)
 算数(さんじゅ)のおよぶことぞなき
 浄土をねがはんひとはみな
 広大会(こうだいえ)を帰命せよ
(阿弥陀仏の最初の説法の座に集まった聖者がたは
 とても数え尽すことができない。
 浄土に生れようと願うものはみな
 あらゆる聖者がたをその場に集める
 広大会に帰命するがよい)とあります。

 広大会とは阿弥陀仏の別名の一つです。
阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のおはたらきは
浄土を願う人びとをご法座に集めるといわれます。

 人が多く集まるなかにいると
それだけで何か喜ばしいことのように思いますが
『蓮如上人御一代記聞書』には
「一宗の繁昌と申すは、人のおほくあつまり
 威のおほきなることにてはなく候ふ。
 一人なりとも、人の信をとるが、一宗の繁昌に候ふ」
(一宗の繁昌というのは、人が多く集まり
 勢いが盛んなことではない。
 たとえ一人であっても、まことの信心を得ることが
 一宗の繁昌である)と
ご縁に集う一人一人が信心をいただいて
お念仏申す身になることこそが大事なのだと言わます。

 人が多く集まることがご法座の目的ではありません。
一人でも多くの方が仏法聴聞のご縁に遇って
本願を信じお念仏申す人にお育ていただくことを願って
日々の生活の中でお念仏のご縁づくりを
一つ一つさせていただきたいと思うことです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241029)

お念仏申す政治

2024-10-28
 衆議院選挙の結果
自民公明の連立与党が過半数に届かず
これからの政局について
様々な憶測が飛び交っています。

 政権運営をはかるために
どの政党と連立を組むかなどと
いくつもの組み合わせが示されますが
要は各政党の主義主張を基にした
現実的な連立対応であり
中々以って困難な問題点があります。

 「小異を捨てて大同につく」といい
部分的な違いは無視して
根本的に重要な点での一致をとるということですが
政権奪取の数合わせを大同とし
政党の根本たる党是を小異とするなら
いずれ大同が崩れ去る結果になることは
これまでの政局で見せつけられたことです。

 各政党の批判対立に終始するのではななく
政党間で主権国民のためにより良い政策を論じ合い
政治に反映してほしいと思います。

 お念仏申す政治の有り様です。
阿弥陀如来のご本願のお心を聞き
お念仏申されるような社会をめざして
あなたも私も皆共に如来のお慈悲のなかに
生かされて生きていきたいものです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241028)

私の仕事

2024-10-27
 「あなたの仕事は何ですか?」と訊かれて
あなたはどう答えますか。

 会社員、技術師、公務員、看護士など
さまざまな答えがあるでしょう。
 なかには「仕事はしていません。無職です」と
答える方もいるのではないでしょうか。

 仕事といって職業のことであり
対価を生むための仕事といってよいでしょう。

 事に仕えると書いて仕事です。
仏法に
今こここの私が生きること自体が
仕事だと聞かせていただきます。

 人の命恵まれてこの世に生まれて来ました。
この命を生きるために生まれて来たのです。
 お念仏のご縁つながりで
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
私たちはあなたも私も皆共に支え合い生かされて
今ここに生きているのです。

「生かされて 生きてきた
 生かされて 生きている
 生かされて 生きていこうと
 手を合わす 南無阿弥陀仏」
                     ( 中川静村『生きる』)
 
 私が生きるすべての営みを
お念仏のご縁といただいて
お念仏申して南無阿弥陀仏のいのちを生きること
それが私の仕事です。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241027)

スポーツ観戦

2024-10-26
 今朝の新聞のテレビ欄には
朝からスポーツ番組がずらっと羅列されています。

 午前中は大リーグワールドシリーズ
午後からは女子サッカーにラグビー、男女ゴルフ
そして夜はプロ野球日本シリーズの実況中継です。

 まさにスポーツの秋真っ盛りで
テレビの前でスポーツ観戦です。

 今年4月に初めて東京ドームに行き
プロ野球をライブ観戦しました。
 外野席の上段で選手が小さく
見えにくかったですが
周囲の熱心なファンの大声援の中で
大いに熱戦を楽しみました。

 家のテレビで観る方が試合のようすがよく分かるし
空調の効いた部屋でゆっくりビールを飲んでと
これほどの贅沢はないと思いますが
やはり現場の臨場感には勝てません。

 今こここの私を生きる実感が
仏法聴聞の場です。
 自分の思い通りに行ったり行かなかったり
泣いたり笑ったりの人生ですが
お念仏申して阿弥陀さまのお慈悲のなかに
生かされて生きる有難さ尊さです。

 いつでもどこでもどんなことがあっても
「私がいるよ大丈夫だよ」と喚んでくださる
お念仏の声に安心して
今日一日も生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241026)

ドラフト

2024-10-25
 プロ野球日本シリーズを前に
この時期恒例のドラフト会議が開かれました。

 プロ野球12球団がそれぞれのチーム事情にあわせて
必要な選手をドラフト指名選択します。

 人気球団に有力選手が偏ることを避け
各球団の戦力均等をはかる目的で
始まったドラフトですが
当初は意中の球団以外から指名されて
拒否する選手がいました。

 選手の側からいうと自ら選ぶことができず
ただ指名されることを待つ身ということです。
 そしてプロ野球を目指す選手が
みんな指名されるのではなく
今回も指名されない選手がいました。

 これからの人生の道行きを決めるような
大きな人生の選択ですが
自分の思い通りにならないもどかしさです。

 私たちのこの人生は人それぞれですが
お釈迦さまは「人生は苦なり」とお示しです。

 苦とは思い通りにならないということで
人間界にあって人との出会いと別れを繰り返すなかで
ままならない人生に泣き笑いし
老病死のこの身を生きていかねばなりません。

 生死の迷いに惑い苦しむ私たちを見抜かれて
阿弥陀さまは「まかせよ救う」の
南無阿弥陀仏のおはたらきで
いつでもどこでもどんな時でも
私に寄り添いご一緒くださっているのです。

 思い通りにならないこの人生ですが
お念仏申して阿弥陀さまのお慈悲のなかに
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241025)


 
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
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