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お念仏を申す生活法話

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無駄な人生は一つもないよ今のあなたの命そのまんま引き受けたからね

 先日お亡くなりになった志村けんさんの追悼番組ということで
以前に放送された番組の再放送が連日あっています。
 昨日はNHKで番組を観ました。
志村さんの人となり人生の歩みを知るところですが寡黙の人だったといいます。
 食事に行っても隅の方で静かにお酒を飲んでいたということで
一種独特なキャラクターで私たちを笑いの渦に巻き込んだ姿からはちょっと想像できませんが
ただ笑いということについていつも考えられていたといいます。
 ちょっとした周囲の出来事に目を配らせ笑いの材料を見つけていたのでしょうか。
 
 70歳の古希の誕生日を迎えたばかりだったということです。
志村さんに寄せられたたくさんの追悼のコメントのなかで
山田洋次監督のものがとても印象的でした。
 今度志村さん主演で映画を撮ることが決まっていたといいます。
志村さんが初めて主演する映画作品です。
 山田監督は「男はつらいよ」の渥美清さんや笑福亭鶴瓶さんを映画に出演させるなど
その人の才能を引き出すことに長けた名監督です。
 もういいお歳でこれが最後の作品かなといつも思っている山田監督の映画に
初めて志村さんを起用してどんな演技を見せてくれるか楽しみでしたが本当に残念です。
 
 70歳になって今までとは違う分野での自分の可能性を求めていたのでしょうか。
それは志村さんが師匠と慕うドリフターズのリーダーいかりや長介さんへの思いがあったのではないでしょうか。
 いかりやさんも70歳頃に俳優業に転じテレビや映画に次々に出演して
渋い役どころで新境地を切り開き各作品で大きな存在感を発揮しました。
 
 私たちの人生です。
節目節目にこれまでの人生を振り返りこれからの道行きを思います。
 あっという間に月日が過ぎて一体これまで何をしてきたのだろうかと思うことが多いのですが
しっかりこの年まで生きてきたんですね。
 いろんなことがありました。
いろんなことをしてきました。
 あんなこともあったなと懐かしく思い出すことも逆に思い出したくないことも
良いことも悪いこともいろんなことをして生きてきました。
 そして今の私があるのです。
 
 そんな私に阿弥陀さまはいつも寄り添い
南無阿弥陀仏とずっと今も声をかけてくださってあるのです。
 あなたの命これまでの人生は無駄なことは一つもないよ
今のあなたの命を輝かせてこれからも生きていこうねと
私と共に生きてくださる阿弥陀さまがご一緒です。
 南無阿弥陀仏の大きないのちの依りどころをいただいて
一日一日を大切に私にできる精いっぱいのことをさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.7)

お寺は私たちのホームみんなの家です

 コロナ感染で東京が大変、世界的にはニューヨークが医療崩壊の寸前にあるということです。
いよいよ政府が緊急事態宣言を出すところにきているようです。
 緊急事態といってどのようなことになるのかわかりませんが
要請といわれていることが少し強制力をもったものになるのでしょうか。
 
 ただ完全に人の動きを止めるものではないようですし
生活している以上人の動きは完全には止められません。
 
 今世界の著名人がネットで「ステイホーム」と呼びかけています。
家に止まれということです。
 家です。私たちの生活の拠点居場所一番安心できるところです。
私たちの家です。
 
 お仏壇のある家です。
お仏壇には仏さまがいらっしゃいます。
 私たちのご本尊の阿弥陀如来さまです。
いつでもどこでもどんな状況にあっても私に寄り添いご一緒してくださる仏さまです。
 阿弥陀さまのお慈悲の光明に摂め取られて
私たちは安心できるのです。
 
 お仏壇のあるお家で私たちは本当に安心できます。
お仏壇には親鸞さまも蓮如さまもそしてご先祖有縁の仏さまもご一緒です。
 数多の諸仏に護られて安心できる
私たちのホームです。
 
 このコロナ禍にあってステイホームです。
家に止まり外出を自粛することは自分を守り家族を守り大切な人を守ることです。
 ただずっと家に閉じこもるようにしているとやっぱりストレスがたまります。
 
 お寺にお参りしませんか。
 
 お寺にも阿弥陀さまがいらっしゃいます。
親鸞さま蓮如さま七高僧さま聖徳太子さまそして私たちのお念仏の先人がいらっしゃいます。
 お寺は私たちのホームみんなの家です。
どんな人もお参りでき安心できるところなのです。
 
 お寺はいつも(日中)開いています。
お朝事はこれからも日々の営みとして続けてまいります。
 どうぞ皆さんの思いのままにご縁ご縁にお参りされて
大安心の中にまた今日の一日を始めさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.6)

今年も桜の花がきれいに咲きました

 昨日平和公園にウォーキングに行きました。
いつものこの時期でしたら大勢の花見客でにぎわっているのですが
さすがにこの状況ですから大人数で焼き肉をしたりお酒を酌み交わすといった光景はありませんでした。
 
 ただ人は多かったです。
自粛自粛と言われて家の中に閉じこもるような生活が続いたら精神的にもよくありません。
 昨日は特に温かく青空のもとで外に出てということなのでしょう。
桜の花もほぼ満開でとてもきれいでした。
 
 お寺の境内のしだれ桜です。
今年は中々桜の花が咲いてくれません。
 花が咲くかなと思って見てたら葉っぱがどんどん出てきています。
多分このまま満開の時期もなく終わるのでしょうかね。
 
「桜は来年も咲きます。
桜は来年帰ってきますがコロナ禍で亡くなる人は帰ってきません。
今年はちょっと我慢して家で自粛しましょう」と著名な方からのメッセージです。
 
 昨日お参りで高齢のご門徒さんとその話になりました。
確かに来年も桜は咲くだろうが果たして来年の桜を見れるかどうかわからないと
これはこの私の事なのです。
 私たちは今日できないことがあっても明日があると何か当たり前のように思っていませんか。
しかしどんなに若い健康な人も誰しも明日があるという保証はありません。
 
 諸行無常の仏法の道理のなかに私たちはみんな日暮らしをしているのです。
花の命は短くてと桜の命に我が命を重ねて桜を愛おしく思います。
 鮮やかに咲いたこの満開の花もいつかは必ず散ってゆきます。
今年の花と来年の花は同じように見えてみんなそれぞれ違うのです。
 
 私たちの命はそれぞれにかけがえのない命です。
だからこそ命を大切にしましょうといわれるのです。
 この命です。縁あって人の命を恵まれて生まれてきました。
そして今こここの私を生きています。
 
 お釈迦さまは
この私が人の命を恵まれて生まれてきたのは
仏さまのみ教えに遇って今度こそは仏さまのいのちに生まれるためなんだよと
だからどうか仏法に遇ってほしい仏法を聞いてほしいといわれるのです。
 親鸞さまは阿弥陀さまのご本願のお心を聞いてお念仏申す身にさせていただきましょうと
今日もこうしてお手紙をくださりお念仏を勧められているのです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.5)

先に往かれた方もお浄土ならば後に遺った私もまた同じ浄土に生まれさせて戴きます

 今日はお葬式があります。自宅葬です。
コロナウイルスのことでお家で極々身近な方たちでのご縁で昨日はお通夜でした。
 
 14、5人ほどの人数で亡くなられた方のきょうだいの子どもさんたち喪主のいとこの方々がお参りでした。
お正信偈のお勤めが大きな声でご一緒にできました。
 今は葬儀社でのお通夜が一般的で
お正信偈のお勤めもお坊さん一人だけが声に出してということで
お勤めを知っていても多くの皆さんがお参りの中で声を出すことは本当に難しいものです。
 
 お家のお仏壇ご本尊の阿弥陀さまを中心に私たちの日常のお勤めです。
お勤めの後で「皆さんよく声が出ますね」聞くと、「浄土真宗の門徒ばかり」というご返事でした。
 そこで「お寺さんは」と尋ねますと、光国寺、長光寺、専想寺、仏言寺と
皆さんそれぞれのお寺さんのご門徒さんでした。
 
 有り難いですね。
皆さんそれぞれにお手次ぎのお寺は違っても同じお正信偈さまのお勤めが自信をもって大きな声でできるんですね。
 阿弥陀さまのご法義ってすごいなと思います。
南無阿弥陀仏のおはたらきが代々受け継がれてきたお念仏のご縁です。
 
 その人人はそれぞれの人生を生きていのち終えていきますが
南無阿弥陀仏の大きなおはたらきのなかに共々に生かされて
先に往かれた大切なお方を阿弥陀さまのお浄土に見送ることができるというのです。
 
 先に往かれた方もお浄土ならば後に遺った私たちもまた同じお浄土に
生まれさせていただけると聞かせていただきます。
 人の命は終えてもお念仏申すなかに
南無阿弥陀仏のいのちのつながって共々に生かされてあることを
昨日のお通夜のご縁に身をもって思いました。
 有り難く尊いご縁をいただきました。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.4)

仏徳讃嘆仏さまのお徳をほめたたえる喜びの仏事です

 昨日百か日のご縁がありました。
そこのお家はいつも10人ほどのご親族の方がお参りになって
ご一緒にお正信偈さまのお勤めをさせていただきます。
 
 皆さん大きな声でお勤めされます。今日のお朝事の皆さんもそうです。
こうして声を出すことで声が聞こえてきます。
 私たちのお勤めは仏徳讃嘆仏恩報謝のお勤めです。
仏徳仏さまのお徳おはたらきをほめたたえお礼を申します。
 
 私たちの仏さま阿弥陀如来さまは南無阿弥陀仏のおはたらきになってくださった仏さまです。
「我にまかせよ必ず救う」のお喚び声になって
私たちを護り救うおはたらきをしてくださってあるのです。
 
 この私はもうすでに阿弥陀さまの大きな大きなお慈悲のなかに摂め取られて救われてあると聞かせていただき
南無阿弥陀仏と仏恩報謝のお礼のお念仏を申します。
 お念仏に生かされる喜びいっぱいに
今日の一日も共々に日暮らしさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.3)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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