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お念仏を申す生活法話

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緊急事態宣言で私たちの日暮らしはどう変わりましたか?

 春の嵐になりました。
花散らしの雨とか風とかいって今満開の今年の桜も見納めということでしょう。
 
 昨日夕方電話があって「こういうご時世ですのでお参りはお休みしてもいいんでしょうか」と
コロナ感染のことで月参りをお休みするという問い合わせです。
 月参りはご門徒皆さんのそれぞれのご希望で申し込まれることですので
お休みすることもできますしお参りもさせていただきます。
 
 ある方からお葬式はどうしてますかと尋ねられました。
お葬式のご縁は待ったなしで延期することはありません。
 いつものようにお葬式のお勤めはさせていただきますが
お葬式のあり方はこの時期小さな小さな身内の方だけのごくごく内輪のお葬式です。
 葬儀社さんに聞くと通夜ぶるまいやお斎といった食事やお酒を出したりすることはないといいます。
三蜜です。狭い部屋で食事を囲んで皆さんがご一緒することは避けましょうということです。
 
 ご法事のことであげ法事といってお寺でのお勤めを申し込まれた福岡の方がいらっしゃいました。
福岡は今緊急事態宣言の指定地域になって大変です。
 数日前に電話があって延期しますということでした。
中止ではありません。
 仏事もそれぞれ工夫し対処しています。
 
 こうしたらいけないと禁止する非常事態宣言ではありません。
あくまでも要請です。
 これが難しい判断を迫られるということです。
お商売をしている方にとってははっきり止めてくださいと言われた方がいいという切実な声です。
 ただ止めるといってもそこに補償がないとという話になってくるので難しいということです。
最終的にはそれぞれの判断それぞれの責任です。
 
 私たちの社会は一人の人間が自分だけで生きてやっていける生活できるというものではありません。
お互いに支え合って生きている社会私たちの生活です。
 生活の補償という大きな政治判断も必要ですが
こういう事態だからこそ皆がお互いに支え合う助け合うことができないものかと思ったりします。
 
 まず私のところでできることです。
不要不急の外出をしないでステイホームです。
 家に居なさいです。
とにかく人との接触を避けていけば感染する感染させることはないということです。
 
 私たちの生活です。
全く家に閉じこもっていては食べること生きることにも事欠きます。
 仕事で外に出ないといけないこともあります。
人との接触を避けることが難しい仕事もあります。
 
 私にできることです。工夫です。
お念仏を申すなかに阿弥陀さまに相談してみて聞いてみて
私にできる精いっぱいのことをさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.13)

今年は昭和46年にご往生された方の50回忌のご縁です

 昨日50回忌のご法事がありました。
昭和46年にご往生された方です。
 今は令和で令和2年です。平成でいいますと平成32年
そして昭和でいいますと昭和95年で昭和46年にご往生された方の50回忌ということです。
 
 当時私は大学に入学したばかりの1年生でした。
お寺の近くで私が小さい時分からいろんな思い出があるお家で
小学生の頃のことを思い出してお話をしました。
 
 高校1年生の子がお参りでした。
曾々祖母のご縁でひいひい孫にあたります。
 ひいひいばあちゃんに会ったことはありませんが
この人がいなかったら私がこの世に生まれていなかったということで大事な命の大恩人のご縁なのです。
 会ったことがないご先祖だからこそご法事のご縁に遇うことの意味があるということです。
先に往かれたお方の話をしてくださいそして聞いてくださいと言いました。
 
 ご法事は私たちのこれまでの人生の歩みばかりか私の命のルーツを訪ねていくご縁なのです。
いろんなことを思い出します。
 いろんなことがありました。いろんな人に会ってそして別れてきました。
懐かしく思い出すことも思い出したくないこともたくさんありました。
 そうした一つ一つのことが今の私になっているということです。
思い返せば全てがお育てをいただいたということです。
 
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりの中に共々に生かされて生きてきました。
50年前もそして今も私たちの口から出てくださる南無阿弥陀仏のお念仏です。
 お念仏の相続つながりのなかにこれからも共々に生かされて生きていけるのです。
 
 今日もこうして阿弥陀さまの御尊前に座らせていただき
ご一緒にお朝事のお勤めができました。
 阿弥陀さまの大きなお慈悲のなかに生かされて今日も一日生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.12)

100%救われようのない私がそのまま100%如来の本願力に救われてあるのです

 私たちの浄土真宗のみ教え阿弥陀さまの本願念仏のお救いのご法義の肝要を
蓮如上人は「他力の信心一つばかりなり」と御文章さまに何度も何度も繰り返し述べられています。
 
 他力といってすぐ自力ということになりますが
自分で努力しようとしないで他人の力を当て頼りにする横着なことをいうのではありません。
 
 仏道実践のうえでの自力他力ということで
他力とは阿弥陀如来さまの本願力のことをいいます。
 阿弥陀さまが誰一人漏らさず必ず救うという本願を立てられ
成就されたおすがたが本願力です。
 南無阿弥陀仏のお名号となって私のところに届いてくださり
「まかせよ救う」といつでもどこでもはたらきです。
 
 他力の信心一つで救われるといいます。
ところが私たちはどこまでも自力という私の力自分の力を当て頼りにして
善いことをしたからお寺にお参りしたから仏法を聞いたからどうしたからと
私のところに手柄を立てて救われようとするのです。
 自己中心の心私のはからいです。
それが邪魔をするのです。
 
 自力を離れるところに他力です。
如来の本願力にまかせて他力の信心ばかりなりです。
 もうすでに如来の本願力に救われてあると聞いて
お寺参りもお念仏を申すこともお聴聞もすべてが仏さまのご縁おはたらきなのです。
 
 今日皆さんがお朝事にお参りされていることも仏さまのご縁です。
如来の本願力のおはたらきのなかにあると聞かせていただいて
縁があれば善いことも悪いこともできるこの私です。
 そんな私を放っておけず必ず救うそのまま救うと他力の信心のいわれを聞かせていただくのです。
100%救われようのない私がそのまま100パーセント救われてあるとそのまま聞かせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.11)

「法を聞けよ」とウグイスがお念仏のご催促です

 今朝いつものように朝の洗面をしていましたら
隣の尋声寺さんの方から「ホーホケキョ」とウグイスのさえずりが何度も何度も聞こえてきました。
 
 春になりました。
桜の花はそろそろ散り時ですがすぐ後から若葉が出てきて
新緑のさわやかな季節になります。
 太陽がスーッと上がってきて鳥もいよいよ今日の一日を始めようと
「ホーホケキョ」と鳴き声をあげます。
 
 お念仏の先人は「ホーホケキョ」のさえずりを
「法聞けよ法聞けよ」と聞かれたといいます。
 仏法を聞けよと仏さまのみ教えを聞いて
この一日も生きてまいりましょうと仏さまの思し召しお念仏のご催促と聞かれたというのです。
 何とも心豊かなお念仏の生活を思います。
 
 今は連日コロナウイルスのことで大変大変大変ということですが
そのなかにあって春が来て「ホーホケキョ」と鳴いてくれます。
 こうしてお朝事のご縁でお念仏を申すなかに今日の一日を始めさせていただきます。
法を聞けよ法を聞けよとたくさんたくさん聞かせていただきます。
 皆さんの口から出てくださるナンマンダブツナンマンダブツのお念仏の声の法です。
阿弥陀さまのお喚び声です。
 「必ず救うまかせよ」とどんなことがあっても私が一緒だから大丈夫だからと
阿弥陀さまの大きな大きなお慈悲のお心を南無阿弥陀仏と私のところに届けてくれて
この口からナンマンダブツナンマンダブツとお念仏が出てくださるのです。
 
 お念仏申せよ法を聞けよとそのまま聞かせていただいて
今日の一日も阿弥陀さまがご一緒の日暮らしをさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.10)

墓じまいで納骨堂にお遺骨をお移ししました

 この前お話しました墓じまいのご縁で
昨日2件のお家が納骨堂にお遺骨をお移しました。
 墓地のお墓で長く納骨していますと骨壺に水が入ったり汚れたりして
石材店の方にお遺骨を出して天日干ししきれいにしてもらい
屋内の納骨堂に納骨させていただくことです。
 
 お家の大事なご先祖のお遺骨ですが
墓石を開けて外から骨壺を見ることも中のお遺骨を見ることもなく納骨したままの状態です。
 新たにお遺骨を納骨することになってはじめて
お墓や納骨壇の中の様子がわかることで
納骨するスペースがないようなこともわかります。
 今の私たちの務めとして
お家のご先祖のお遺骨をきれいに整美することも大切だと思います。
 
 2件のお家も6つ7つのお遺骨があって
中には50回忌を過ぎたものや一方のお家には土葬のもので今度焼き直して
お遺骨として納めたものもありました。
 
 昨日納骨堂に納骨しご一緒にお勤めをして本当に安心した様子でした。
いずれは皆さんも納骨堂にお遺骨となって入るということですが
ご先祖の命思いを受け継いで今ここに私があるということ
そしてこれからも子や孫へと命のつながりのなかに共々に生きていけるという
南無阿弥陀仏のいのちのご法義を聞かせていただきます。
 
 私たちは今人の命を生きていますがいずれはこの命を終えていきます。
ただ死んだらおしまいではなくて阿弥陀さまのお浄土に生まれ仏さまとなって
この世に還って来て有縁の方々を護り救うというおはたらきをさせていただくのです。
 
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりおはたらきのなかに
今日の皆さん私たちがあるのです。
 阿弥陀さまの御仏前に座らせてもらってこの私の口からお念仏が出てくださる有難さを思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.9)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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