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お念仏を申す生活法話

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お念仏の二人旅です

 東海道五十三次の第三宿目は神奈川の宿です。
東海道五十三次を有名にしたのは江戸時代十返舎一九が書いた「東海道中膝栗毛」という本です。
 皆さんよくご存知の弥次郎兵衛と喜多八の弥次さん喜多さんの二人旅で
東海道を旅する道中で繰り広げられるいろんな出来事を面白おかしく書かれたもので
舞台や映画テレビなどでもおなじみのお話です。
 
 お念仏のお同行といいます。
往生浄土の人生を生きる私たちの日々の生活を旅にたとえて
阿弥陀さまのお浄土に共々にご一緒させていただく私たちお互いのことです。
 
 旅にはいろんなかたちがあって
一人旅もあれば家族やお友だちとの二人旅三人四人でという旅もあり
何十人もの団体旅行もあります。
 それぞれ趣が異なって旅の楽しさがあります。
 
 一人旅は自由気ままなところがあってあこがれるところですが
弥次さん喜多さんは二人旅です。
 この二人旅はお互いに気心が知れた者同士で一人旅にはできない楽しみがありますが
一つ意見が合わなかったら大変困ったことになってしまいます。
 旅の道中寝起きを共にする中でお互い相手のことが見えてきて
「もうやめた!」と互いに愛想をつかして離反することさえあります。
 人人の思いの違いが言葉になり行動になって本当に難しいところです。
お互いに顔と顔を見合わすと意見の違い対立が出てきます。
 
 ただ私たちの旅はお浄土へのお念仏の旅です。
旅の目的地を阿弥陀さまのところでちゃんと決めてくださってご一緒くださるということです。
 私と阿弥陀さまのお念仏のご縁つながりです。
阿弥陀さまが「ナンマンダブツとお念仏を申して来いよ」と喚ばれているわけですから
「はい」とナンマンダブツとお念仏を申して阿弥陀さまとご一緒させていただくことなのです。
 
 それは私もそうだし隣の人もまた隣の人もナンマンダブツ
みんなナンマンダブツのお念仏のご縁につながって
旅の道中色んなことがあるけれども
同じお浄土への道すがらをご一緒させていただく
お念仏のお同行お念仏のお仲間といただけるのです。
 
 五十三次の旅明日は第四宿保土ヶ谷の宿です。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.26)

京都本願寺をめざしてお念仏の旅の始まりです

2020-06-25
 お朝事のご縁に毎日「正信偈和讃」をお勤めします。
御和讃を繰り読みして53日間で一周りします。
 昨日は「弥陀成仏のこのかたは」で始まり
今日は「道光明朗超絶せり」で始まりました。
 昨日お話しましたが
このたびは東海道五十三次に重ねて
お念仏の旅と味わってまいりたいと思います。
 
 江戸は東京日本橋を出発し
昨日は第一宿目の品川の宿を後にして
東京都から神奈川県に入りました。
これからずっと箱根に向かって行きます。
 
 昨夜は第二宿目の川崎の宿でゆっくりして
今朝もいつものお朝事のお勤めをし朝ご飯をいただいて
今日は次の神奈川の宿をめざして旅立ちます。
 
 東海道のめざす執着は京都三条大橋です。
私たちのお念仏の旅は親鸞聖人がまします
京都本願寺をめざします。
 遠くいえばお釈迦さまが生まれたインドの国
西の彼方阿弥陀さまのお浄土をめざして
往生浄土の道すがらをお念仏申して
共々に歩ませていただきます。
 
 南無阿弥陀仏のいのちの古里への道行きを
ご一緒させていただく思い一つに
どうぞお朝事のご縁にお参りしていただきたいと思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.25)
 

東海道品川の宿で「弥陀成仏のこのかたは」のご和讃をいただきます

2020-06-24
 御和讃が最初に戻って今日は
「弥陀成仏のこのかたは」で始まりました。
 
 昨日東海道五十三次の話をしましたが
それに因んでこのたびの御和讃の繰り読みをしていきたいと
思います。
 
 江戸は日本橋を出発して次に品川で一宿します。
品川の宿に泊まり朝起きてお朝事をお勤めして
次の宿場川崎の宿に向かいます。
 
 東海道に五十三の宿場があります。
どこの街道に一里塚という目印があって
どれくらい歩いて目的地まであとどのくらいという目安です。
旅の道中の励みになります。
 
 一里塚が東海道には124あるそうです。
125番目が終点の京都三条大橋ですから
約500㎞の旅です。
 
 日本橋から品川まで二里といいます。
約8キロで三佐から大分の県庁ぐらいの距離です。
何か短いと思いませんか。
 急ぐ人は幾つも宿を超えていくのでしょうが
一つ一つ宿場に泊まっていくとゆっくりした旅ですよ。
 旅の楽しみは泊まっておいしいものを食べて
温泉でもあればということですね。
 
 そういう楽しみがあってゆっくりゆっくりした中で
それこそ一生に一度あるかないかの贅沢です。
 東海道五十三次を一宿一宿たずねて
このたびのお朝事の旅お念仏の旅を
ご一緒させていただきたいと思います。
 
 京都三条大橋をめざしてですが
私たちでいったら親鸞さまのまします本願寺をめざして
ご一緒に歩ませていただきたいと思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.24)
 

53日目の御和讃をいただきます

2020-06-23
 今日拝読の御和讃は「他力の信をえんひとは」で始まり
明日は最初に戻って「弥陀成仏のことかたは」からです。
 毎日繰り返し巻き返し親鸞さまのお心をいただきます。
 
 この前の「弥陀成仏は」は5月1日に拝読しました。
間に一日先週の剪定作業の時にお休みしましたから
今日が数えて53日目になります。
 53日で御和讃の拝読が一周するのです。
 
 53というと東海道53次を思い起こします。
もう一つは五十三仏といい阿弥陀さまが法蔵菩薩の時の
お師匠さんが世自在王仏とお正信偈さまにもありますが
この世自在王仏の前に52の仏さまがいらっしゃって
世自在王仏を入れて五十三仏というのです。
 五十三仏の仏さまが次々にこの世にあらわれて
その時々の衆生を救うていかれたという教えです。
 
 それからもう一つ仏道修行される菩薩に階位があって
52の段階を積み重ねて仏に成るといわれます。
 何か53とか52とか毎朝拝読の御和讃を
53通りに選ばれた理由を思ったりします。
 
 東海道の始発は江戸の日本橋で
道中五十三の宿場があって終着は京都の三条大橋です。
 日本橋を旅立って第一日目の宿場が品川です。
品川の宿で旅の疲れをいやして
明朝お朝事のお勤めはいつもの『正信偈和讃』
拝読の御和讃は「弥陀成仏のこのかたは」ということで
53のそれぞれの宿場で御和讃を繰り読みしてまいります。
 
 江戸から京都です。西を目ざします。
京都は親鸞さまの古里です。
 ずっと西に向かえばお釈迦さまのインドです。
太陽が沈む西の彼方に私たちのいのちの古里
お浄土があるというのが浄土真宗のみ教えです。
 お浄土には私たちの懐かしい方々が
往ってらっしゃいます。
 
 そのいのちの古里をたずねて
一日一日宿を取ってお念仏の旅をご一緒させていただく
お朝事のご縁と有り難くいただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.23)

動き出した「日常」です

2020-06-20
 昨日から県外への移動自粛が解除になって
この日を待ち構えていたように東京や大阪などの遠方から故郷にお孫さんを初めて見せに帰ったり
懐かしい我が家に数か月ぶりに帰って家族と再会したというニュースに心安らぎます。
 
 自粛期間中遠く離れていてもオンラインで映像で姿は見えますし声も聞こえます。
でも実際に会って顔と顔を合わせ肌を触れ合う日常の有難さ安心です。
 新聞の見出しに<動き出した「日常」>とありました。
 
 昨日はプロ野球も三か月遅れで開幕しました。
ただ無観客試合ということでまだまだ本来の日常ではありませんが
徐々にそして昨日は一気に空気が変わってきたように思います。
 
 昨日は毎月一回ご縁をいただくコンパルホールでの法話会を
2月以来4か月ぶりに再開しました。
 終わった後の話です。
お世話をしてくださる方が「皆さんが来てくれるのか心配でした」とふと言われました。
 4か月の長い時間が開いてまだコロナウイルスの感染が収束していない状況です。
果たして皆さんお家から遠いコンパルホールまで出かけてくれるのかなと私も思っていましたら
同じように思ってくださる方がいらっしゃることが本当に嬉しかったです。
 そして全員ではありませんが殆どの方が集まってくださったことが本当に有難かったです。
なかには昨日朝早く山間に住んでらっしゃる方から電話があって
「大雨で今日は家を守らんといけんから会に行けん」と欠席の連絡がありました。
 
 お念仏のつながりということを思います。
皆さんそれぞれに生活しているなかで同じ志思いを一つにしてご一緒してくださる
それは今までもそうだったしこれからもずっとつながってあるということなのです。
 しばらく会っていなくてもつい最近昨日も会ったような感じです。
これが私たちのお念仏のつながりお念仏のお仲間ということではないかなと思います。
 
 お念仏の日常です。
これからもまだまだ色んなことがあると思います。
 私の思い通りに決して行くということではありませんが
どんな状況にあっても南無阿弥陀仏のお念仏のおはたらきにつながってお互いに生かされて
今日のお朝事のご縁をまた皆さんとご一緒にお勤めさせていただける有難さをまた思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.20)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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