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お念仏を申す生活法話

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東海道品川の宿で「弥陀成仏のこのかたは」のご和讃をいただきます

2020-06-24
 御和讃が最初に戻って今日は
「弥陀成仏のこのかたは」で始まりました。
 
 昨日東海道五十三次の話をしましたが
それに因んでこのたびの御和讃の繰り読みをしていきたいと
思います。
 
 江戸は日本橋を出発して次に品川で一宿します。
品川の宿に泊まり朝起きてお朝事をお勤めして
次の宿場川崎の宿に向かいます。
 
 東海道に五十三の宿場があります。
どこの街道に一里塚という目印があって
どれくらい歩いて目的地まであとどのくらいという目安です。
旅の道中の励みになります。
 
 一里塚が東海道には124あるそうです。
125番目が終点の京都三条大橋ですから
約500㎞の旅です。
 
 日本橋から品川まで二里といいます。
約8キロで三佐から大分の県庁ぐらいの距離です。
何か短いと思いませんか。
 急ぐ人は幾つも宿を超えていくのでしょうが
一つ一つ宿場に泊まっていくとゆっくりした旅ですよ。
 旅の楽しみは泊まっておいしいものを食べて
温泉でもあればということですね。
 
 そういう楽しみがあってゆっくりゆっくりした中で
それこそ一生に一度あるかないかの贅沢です。
 東海道五十三次を一宿一宿たずねて
このたびのお朝事の旅お念仏の旅を
ご一緒させていただきたいと思います。
 
 京都三条大橋をめざしてですが
私たちでいったら親鸞さまのまします本願寺をめざして
ご一緒に歩ませていただきたいと思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.24)
 

53日目の御和讃をいただきます

2020-06-23
 今日拝読の御和讃は「他力の信をえんひとは」で始まり
明日は最初に戻って「弥陀成仏のことかたは」からです。
 毎日繰り返し巻き返し親鸞さまのお心をいただきます。
 
 この前の「弥陀成仏は」は5月1日に拝読しました。
間に一日先週の剪定作業の時にお休みしましたから
今日が数えて53日目になります。
 53日で御和讃の拝読が一周するのです。
 
 53というと東海道53次を思い起こします。
もう一つは五十三仏といい阿弥陀さまが法蔵菩薩の時の
お師匠さんが世自在王仏とお正信偈さまにもありますが
この世自在王仏の前に52の仏さまがいらっしゃって
世自在王仏を入れて五十三仏というのです。
 五十三仏の仏さまが次々にこの世にあらわれて
その時々の衆生を救うていかれたという教えです。
 
 それからもう一つ仏道修行される菩薩に階位があって
52の段階を積み重ねて仏に成るといわれます。
 何か53とか52とか毎朝拝読の御和讃を
53通りに選ばれた理由を思ったりします。
 
 東海道の始発は江戸の日本橋で
道中五十三の宿場があって終着は京都の三条大橋です。
 日本橋を旅立って第一日目の宿場が品川です。
品川の宿で旅の疲れをいやして
明朝お朝事のお勤めはいつもの『正信偈和讃』
拝読の御和讃は「弥陀成仏のこのかたは」ということで
53のそれぞれの宿場で御和讃を繰り読みしてまいります。
 
 江戸から京都です。西を目ざします。
京都は親鸞さまの古里です。
 ずっと西に向かえばお釈迦さまのインドです。
太陽が沈む西の彼方に私たちのいのちの古里
お浄土があるというのが浄土真宗のみ教えです。
 お浄土には私たちの懐かしい方々が
往ってらっしゃいます。
 
 そのいのちの古里をたずねて
一日一日宿を取ってお念仏の旅をご一緒させていただく
お朝事のご縁と有り難くいただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.23)

動き出した「日常」です

2020-06-20
 昨日から県外への移動自粛が解除になって
この日を待ち構えていたように東京や大阪などの遠方から故郷にお孫さんを初めて見せに帰ったり
懐かしい我が家に数か月ぶりに帰って家族と再会したというニュースに心安らぎます。
 
 自粛期間中遠く離れていてもオンラインで映像で姿は見えますし声も聞こえます。
でも実際に会って顔と顔を合わせ肌を触れ合う日常の有難さ安心です。
 新聞の見出しに<動き出した「日常」>とありました。
 
 昨日はプロ野球も三か月遅れで開幕しました。
ただ無観客試合ということでまだまだ本来の日常ではありませんが
徐々にそして昨日は一気に空気が変わってきたように思います。
 
 昨日は毎月一回ご縁をいただくコンパルホールでの法話会を
2月以来4か月ぶりに再開しました。
 終わった後の話です。
お世話をしてくださる方が「皆さんが来てくれるのか心配でした」とふと言われました。
 4か月の長い時間が開いてまだコロナウイルスの感染が収束していない状況です。
果たして皆さんお家から遠いコンパルホールまで出かけてくれるのかなと私も思っていましたら
同じように思ってくださる方がいらっしゃることが本当に嬉しかったです。
 そして全員ではありませんが殆どの方が集まってくださったことが本当に有難かったです。
なかには昨日朝早く山間に住んでらっしゃる方から電話があって
「大雨で今日は家を守らんといけんから会に行けん」と欠席の連絡がありました。
 
 お念仏のつながりということを思います。
皆さんそれぞれに生活しているなかで同じ志思いを一つにしてご一緒してくださる
それは今までもそうだったしこれからもずっとつながってあるということなのです。
 しばらく会っていなくてもつい最近昨日も会ったような感じです。
これが私たちのお念仏のつながりお念仏のお仲間ということではないかなと思います。
 
 お念仏の日常です。
これからもまだまだ色んなことがあると思います。
 私の思い通りに決して行くということではありませんが
どんな状況にあっても南無阿弥陀仏のお念仏のおはたらきにつながってお互いに生かされて
今日のお朝事のご縁をまた皆さんとご一緒にお勤めさせていただける有難さをまた思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.20)

大雨の中をようこそのお参りです

2020-06-19
梅雨に入って今日は大雨になりました。
この時期6月中旬から7月中旬にかけて毎年集中豪雨が各地で起こり大きな被害がでます。
 
 大変な大雨の中を皆さんようこそお参りでした。
本堂のチャイムがピンポーンピンポーンとなります。
お朝事のお参りの支度をしながらチャイムの音が心地よく聞こえてきます。
 
 私たちは日々それぞれの生活をしていますが
南無阿弥陀仏のお念仏のつながりのなかに共々に生かされてあることを有難く思います。
 この二か月三か月ほどお寺のいつもの行事をお休みしていましたが
6月に入ってぼちぼち行事を再開するなかで
久しぶりに会う方ばかりですが何か昨日もあったような感じさえします。
 常朝事の皆さんは実際に毎日毎朝お会いしていますからそうなのですが
ご一緒にお念仏申させていただき大きな大きないのちのつながりのなかに生かされて生きていることを思います。
 
 お念仏に生かされる救いお念仏に生きる安心です。
お浄土に生まれさせていただき仏に成るいのちを今こここの私が生きているのです。
 お念仏のご縁つながりです。
ナンマンダブツとお念仏申すなかに今日もそれぞれの生活をさせていただき
共々にお浄土への人生を歩ませていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.19)

49年前のお葬式のご縁を思い出します

2020-06-18
 昨日50回忌のご法事のご縁がありました。
昭和46年にご往生された方で49年前のお葬式の話になりました。
 私たちが暮らす三佐は昭和50年代以降の区画整理事業ですっかり昔の町並みが変わりました。
あの辺に昔の家があったとか隣が前がどこどこの家だったという話です。
 当時のお葬式はどこのお家も自宅でしていました。
そんなに広くないお家でお葬式は一軒のお家だけではできません。
 お膳所といってお斎をいただくお家がありました。
お寺のお坊さんが着替えをしたりする控えのお家も要ります。
 
 そうした近所のお家を借りないといけません。
今でいったら近所に迷惑をかけることで本当に大変なことですが
以前はそれが当たり前でした。
 
 村八分ということをいいます。
昔村落の中で掟や秩序を破った者を住民が結束して交際を断つことですが
村八分ということで二分は共同ですることを残しているのです。
 それが火事とお葬式なのです。
火事に遭って共同で消火活動をしないことには自分の家に飛び火してしまいます。
 そしてお葬式です。
色んなことがあったけれども最後は村のみんなで送りましょうという人情です。
 
 地域の隣保班の皆さんでお葬式をつとめるのです。
今は葬儀社に頼んだら何でもサービスしてくれます。
 当時は近所の方がお寺に夜中でも知らせに来ていました。
役場への届も近所の方がしていたのではないでしょうか。
お葬式の準備も炊き出しもです。
 ご遺族にとっては大切な方との最後のお別れです。
ご遺族がしなくてもできることを近所の方が代わってするということで
自分の仕事を休んでまでも大変だけれどもそれがお互いさまだったのです。
 今は隣のお家の人が亡くなっても後からそのことを聞くようなことです。
 
 私たちの日々の生活です。
今は村八分という以上に人と人とのつながりがバラバラです。
 私たちは南無阿弥陀仏のお念仏のつながりのなかにお寺とご門徒という関係をいただいています。
ナンマンダブツとお念仏を申しお念仏の心を聞かせていただくなかに
私たちが今できることでお葬式のあり方も考えていきたいと思ったことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.18)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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