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お念仏を申す生活法話

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ご門徒皆さんお一人お一人のお力添えがあってのお寺の活動です

2020-08-09
 打ち明け話です。
実は今日の仏教壮年会の例会を忘れていまして
いつものようにお仏飯を申していたら
外で声がするので見ると車がとまっていました。
 「あっ今日は仏壮だった」と気がついて
お仏飯を本堂の仏さまにお供えして
いつもの例会の資料をバタバタ作ったことです。
 
 何で忘れていたのかと思ったら
8月の例会はいつも盆踊り大会の準備で
第2日曜日でない12日にしていました。
 もう一つは今お盆参りをしていますが
今日が特別お参りが多くて一日中忙しいことから
お参りの段取りをずっとどこかで考えていたのです。
 それで例会のことがすっと抜けてしまっていましたが
間に合いました。よかったです。
 
 さて東海道中お念仏の旅ということで
毎朝ずっとお朝事のご縁でお話をしています。
 今日は第47宿の関(せき)の宿です。
三重県の亀山市です。
 関所の関です。
全国で三大難関の関所の一つだそうで
600年以上も昔から宿場町で栄えたということです。
 
 広重の浮世絵には早立と題があります。
朝早く立つということです。
 東海道は各藩の参勤交代の街道でもあります。
その一行が本陣に泊まり次の本陣へと旅立つのです。
 殿様はゆっくりされていると思いますが
家臣家来たちは朝早くから準備に余念がありません。
その様子が生き生きとあざやかに描かれています。
 
 お寺もまた同じようなことがいえると思います。
住職一人がが頑張ってやっているお寺ではありません。
 今日は仏教壮年会の皆さんですが
円成会仏教婦人会仏教青年会と
多くのご門徒衆皆さんのおかげで
お寺の活動ができているのです。
 
 先日のサマースクールそして大掃除も
皆さんのお手伝いお力添えがあってできました。
 皆さんお一人お一人がお寺のことを思うてくださり
よかったと喜んでいただける仏さまの御恩報謝の活動です。
 
 東海道中は愈々8月15日が最後の第53宿になります。
あと6日のご縁です。
 暑い時期ですが朝はとってもさわやかです。
お朝事でお念仏の旅をご一緒させていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.9)

お念仏の心でさせていただく私たちの布施行です

2020-08-08
 東海道中第46宿の亀山(かめやま)の宿です。
三重県の亀山市です。
 亀山城があり広重の絵には雪晴の題で
雪の朝の情景が描かれています。
 太陽が昇った朝焼けに白い雪がきれいに映えています。
亀山城の門に向かう坂道を行く行列の姿もあります。
 亀山ローソクの発祥の地です。
昭和の創業ですから江戸の当時はありませんでしたが
何かのご縁を感じます。
 
 今お盆参りをさせていただいています。
ご門徒皆さんのお家のお参りといいますと
お葬儀のご縁でご法事そして月参りがありますが
月参りも近年減ってまいりました。
 お仕事やデイサービスに通われるなどで
家を留守にするところが多くなったのです。
 
 ただお盆参りは三佐内でいいますと
全てのご門徒のお家にお参りさせていただいています。
 お寺とご門徒の関係が薄くなったということでしょうか
各地区ごとにご案内した日にお参りしますと
「えっ」と言われ「何ですか」と聞かれます。
「お盆のお参りにきました」と応えると
「用意してません」とお参りを断られます。
 
 お寺から月々の通信でご案内していることですが
そのまま素通りして読んでいないのですね。
 大変寂しい思いがしますが
これが現実なのだとあらためて思います。
 
 お家の仏さまにお参りさせていただくご縁です。
お坊さんだけでなくお家の人もお参りなのです。
 お坊さんも皆さんも共に布施行のおつとめです。
お坊さんは法施ご門徒さんは財施の布施行です。
 お坊さんはお参りをさせていただく
ご門徒さんからいったらお参りしていただくのです。
 同じさせていただくのです。
仏さまのお徳おはたらきをご一緒にいただくのです。
 
 お坊さんは仏さまのお使いをさせていただくのです。
お坊さんという職業の方が仕事としてお参りにきて
お経を読んでもらう代価がお布施と思ってる方が
結構多いのではないでしょうか。
 
 それもいい年頃の年配の方に多いのです。
この上の世代まではお寺さんとのお付き合いを
心得ていたと思うのですが伝えられていないのです。
 だから施主が自分の代になったときに
どうしていいのか分からないのです。
 
 分からなかったら近所の長老とかに
聞けばいいのですが聞きません。
隣近所の日頃の付き合いもなくなっているのです。
 そこで重宝する便利なのがインターネットですが
ネットの情報は何でも手軽に入るものの
自分の都合のいい所だけを切り取って
普段私たちがお店で買い物をする感覚です。
売り買いのギブアンドテイクの関係です。
 
 仏さまのお話は日頃からさせていただいてますが
仏さまのご縁に遇ってほしい方が
お参りされていないのです。
 お寺とのつながりが益々薄くなる傾向で心配です。
 
 死んだ時だけ用事があるお寺では
本来のお寺ではありません。
 今を生きる平生日頃が大事なのです。
日頃からのお寺参り仏法聴聞です。
 蓮如上人が平生業成と言われるのも
ここが肝心要なのです。
 
 人の命恵まれて生きている今日の日暮らしです。
今日一日を南無阿弥陀仏とお念仏を申すなかに
生かされて生きる有難さ尊さを
一人でも多くの方に聞いてほしい
お伝えしたいご縁がお盆参りなのです。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.8)

青い空と白い入道雲にかき氷

2020-08-07
 東海道中第45宿の庄野(しょうの)の宿です。
三重県の鈴鹿市です。
 鈴鹿サーキットというオートレース場で有名ですが
山の中にあるところです。
 
 広重の絵は白雨と題したものです。
白雨とは夕立とかにわか雨のことです。
 山中の坂道を人が激しく往来しています。
突然の雨風でびしょ濡れになって籠を担ぐ二人がいて
他の一人は番傘をさして今にも吹き飛ばされそうに
急ぎ足でかけています。
 人々の生活感があふれる光景です。
 
 夏の絵を描くときの定番はというと
「男はつらいよ」フーテンの寅さんの最後の
夏の場面を思い出します。
 青い空に白い入道雲そして涼感をそそるかき氷です。
 
 最近入道雲がもくもくと出る光景を
あまり見ないような気がします。
入道雲が出ると夕立です。にわか雨です。
 通り雨でちょっとどこかに雨宿りしていたら
すぐ上がる雨です。
蒸し暑さをもっていって涼風をいざないます。
 
 今の雨は違います。
しとしと降る雨でもなく集中豪雨です。
何時間も何日も続いて集中して
大きな災害をもたらす厄介な雨です。
 
 今盆参りの最中ですが猛烈な暑さに閉口します。
大分市で昨日は34度でした。
 日本各地で35度超えの猛暑日も当たり前になりました。
37度38度超えで40度に届くこともあってもう病気です。
 
 毎朝体温を測っていますが要注意ゾーンが37.5度です。
コロナ感染対応で37.5度以上の方は
自宅待機で注意勧告です。
 
 日本国中がレッドゾーンの赤信号です。
異常気象というけれども異常が異常ではなくなり
当たり前になる怖さです。
 
 そういうなかに私たちの生活です。
お一人お一人生活ぶりは違いますが
同じ南無阿弥陀仏のお念仏のおはたらきのなかに
生かされ安心して生きる力をいただきます。
 
 ナンマンダブツとお念仏を申して
今日も一日お浄土への旅をご一緒させていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.7)

お念仏のみ教えが今ここに届けられたこの私のつとめです

2020-08-06
 東海道中第44宿の石薬師(いしやくし)の宿です。
通称石薬師寺というお寺があったそうです。
 西福寺というお寺ですが薬師仏をご安置していることで
親しみを込めて石薬師寺ということです。
 旅の道中の安全を祈願する人がお参りしたといいます。
 
 広重の浮世絵はただ単なる情景画ではなく
そこに生きる人々の生業が生き生きと描かれています。
 石薬師寺の絵には野良仕事をしている人がいます。
稲刈りが終わって藁を野積みにしている光景です。
 秋が深まり冬を迎える準備をする頃です。
人々の服装を見ると薄着で粗末なものです。
 今の私たちの生活からは想像できない
その当時の人たちの生活ぶりが垣間見えます。
 
 厳しい生活環境の中で
お念仏申す生活を思います。
 
 昨日からお盆参りが始まりました。
ご門徒皆さんのお家にお参りしますと
お家のお仏壇が平生より一層きれいにお飾りされています。
 お盆を迎える心意気を感じます。
お仏壇のお荘厳にお念仏申す思いが伝わって有難いです。
 
 ご先祖から綿々と伝えられてきたお念仏のみ教えです。
今を生きるこの私のところに届けられ日々の姿形になって
後に続く次の世代に送っていくお念仏の営みです。
 
 東海道中のお話は江戸時代ですが
江戸から数えて400年以上が経ちます。
 親鸞聖人からは850年蓮如上人からは600年です。
南無阿弥陀仏のお念仏のつながりのなかに
私たちはずっと生かされてきたのです。
 
 今を生きる私たちのつとめを思います。
お念仏を申し南無阿弥陀仏のお心を聞いて
今日一日の生活をまた精いっぱいさせていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.6)

遠い昔のお念仏の先人の本山参りを想いうかべます

2020-08-05
 東海道中第43宿の四日市の宿です。
昨日の桑名から伊勢の国に入っています。
 尾張の国は鳴海と宮の宿の二つだけで
宮の宿からは海路で桑名までが七里
今日の四日市までが十里で船で渡ります。
 
 大方の目的はお伊勢参りです。
お伊勢参りは当時も大変盛んだったようで
一生に一度でもお伊勢さんにお参りできればという
庶民の願いです。
 ただそれは夢のまた夢で難しいことでした。
それで村の集落のみんなでお金を寄せて
代表者にお伊勢参りに行ってもらうのです。
 
 代わりに参るということで代参です。
森の石松が清水の次郎長親分の代わりに
金毘羅社にお礼参りに行った代参が有名ですが
代わりにお参りしてもらって
ご利益をいただくということです。
 
 江戸時代京都のご本山本願寺にも
全国からご門徒衆がお参りされたことだと思います。
 ご門徒の代表者の代参があったのか
想像するしかありませんが
本山参りを楽しみに日々お念仏の生活をされていた
私たちの先人お同行がいらっしゃったということです。
 
 今のようにちょっと時間ができたからと思い立って
新幹線や飛行機に乗って日帰りで
本山参りできるということではありません。
 何日も何日も時間がかかります。
お金もかかります。そして命がけです。
 
 お念仏の先人が伝えてくださったお念仏の道です。
お浄土に往く道を今日も歩ませていただける有難さです。
 
 昨日は盆前の大掃除をして頂き有難うございました。
今日からいよいよお盆参りが始まります。
 コロナ禍で猛暑の中です。
何かと大変ですが15日までの11日間
ご門徒皆さんのお家にお参りして
お家の阿弥陀さまにお礼をさせていただく楽しみです。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.5)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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