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お念仏を申す生活法話

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猛暑の中でお葬儀のご縁です

2020-08-17
 昨日はUHさんのお通夜で今日はお葬式ということで
このお寺の本堂でお勤めさせていただきます。
 
 それにしても暑いです。
猛暑を通り越して酷暑とでもいいましょうか。
40度超えの所もあってとんでもない暑さですが
今日も最高気温36度の予報です。
 まさに命の危険が迫る危ない暑さです。
 
 お念仏申してこの暑さが和らぐことではありません。
私たちの思い通りにならないことです。
 お念仏申して私の思い通りになることはありません。
この暑さの中を生きていかねばなりません。
 
 お念仏申して生きていけるという教えです。
阿弥陀さまのお救いはこの暑さも妨げになりません。
 お念仏申して生きるとは
阿弥陀さまの大きなお慈悲に生かされて生きることです。
 
 私を決して見捨てないというおはたらきです。
いつでもどこでもご一緒くださる
南無阿弥陀仏のおはたらきひとつで
日々生かされて老いて病んでそして命終えていきます。
 阿弥陀さまがご一緒くださるなかに
老いて病んで死んでいけるのです。
 それはそのままお浄土へお念仏申して往く道と
聞かせていただいて今日のお葬儀のご縁です。
 
 諸行無常の厳しいお説法お取り次ぎですが
ご縁をいただいて阿弥陀さまのお浄土に
先に往かれた方を送っていただきたいと思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.17)

東海道五十三次終着点の京都三条大橋です

2020-08-16
 東海道五十三次の旅を終えて
終着点の京都三条大橋に入ります。
 広重の絵には三条大橋を行き交う人々が
生き生きと描かれています。
 下に鴨川が流れて遠く東の方を見ると東山連山があり
建物の中に清水寺が見えます。後ろには比叡山が見えます。
 
 今晩はUHさんのお通夜のご縁です。
今日は日曜日で毎週日曜日にお朝事にお参りされ
自分の席に正座してご一緒にお勤めされたことを思い出し
今日もご一緒されているのかなと思います。
 
 本当に急なことで皆さんもビックリされたと思いますが
これも仏さまのご縁といただきましょう。
 お通夜のご縁で皆さんご一緒にお正信偈さまをお勤めし
今日のお朝事でいただいた最初のご和讃をいただきます。
「弥陀成仏のこのかたは」で始まります。
 
 東海道五十三次は京都三条大橋が終着点ですが
この後大阪までの京街道がつながっています。
 今は東海道は東京大阪間をいいます。
大阪までの道のりが残っています。
 大津宿の次は伏見宿そして淀枚方守口宿とつながって
大阪の終着が京橋高麗橋です。
東海道五十七次ということになります。
 
 私たちにとって京都はご本山西本願寺です。
今日は16日で親鸞聖人の月命日です。
 お命日のご縁にご一緒にご本山にお参りすることで
今日のお朝事もまた特に有り難く思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.16)

諸行無常の世にあって死の縁無量です

2020-08-15
 東海道中第53宿最後の宿大津(おおつ)の宿です。
京都からは3里12キロです。もうわずかな距離です。
 東海道の宿場町でも最も賑わったところと言われます。
物流の交通の要所だったところです。
 
 広重の絵の題は「走井(はしりい)茶屋」で
茶店で名物のお餅を作って食べてる様子が描かれ
店の前を牛が引く牛車が米俵をいっぱい積んで
何台も通っています。
 その道だけ花崗岩で轍をつくり牛車を走らせる
先人の知恵がうかがえます。
 それからその店の近くに水が湧いています。
今の水の駅というところです。
 水が湧くところに店ができ人が集まるのです。
当時は今みたいな水道がありませんから
脇水を汲んで飲み水にするんですね。
水売りを商いにする人もいたことでしょう。
 そうした生活感があふれる広重の絵は本当にすごいです。
 
 昨日お同行のUHさんが本当に突然ご往生されました。
初盆参りに出かける時で全て時間を切っていましたから
お参りが一段落した3時前に臨終勤行にお参りしました。
 いつもと変わらないお顔でした。
 
 毎週日曜日のお朝事にお参りされ
お盆の三が日にも必ずお参りでしたが
13日にお参りがなく昨日14日もお参りがなかったので
どうしたのかなあと思っていましたら急なお電話でした。
 
 諸行無常の世にあって死の縁無量といいますが
これは我が身のことでもあります。
 最近続いてお寺でお世話になっている方
知ってらっしゃる方がお亡くなりになります。
 厳しいご催促ですが
お寺の本堂でお通夜お葬式をお勤めさせていただきます。
 
 私たちのお寺のご本尊の阿弥陀さまのご尊前でご一緒に
お葬儀のお勤めをさせていただく有り難いご縁です。
 お念仏申す日々の生活の中で
人との出会いがありそして別れがあります。
 悲しいご縁ですがお念仏のお同行と共に
仏さまのご縁をご一緒させていただきます。
 
 今日は終戦の日で11時から毎年恒例にしています
全戦没者追悼法要を勤め正午から平和を願う鐘つきです。
 どうぞお参りしてください。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.15)

ご先祖の仏さまはいつでもご一緒です

2020-08-14
 東海道中第52宿の草津(くさつ)の宿です。
草津追分の言葉があります。
 東海道と中山道の分岐点になります。
東海道53次中山道が69次で木曽街道といいます。
 
 分岐点といいますと人が集まるところです。
宿場町には二つの役割があって
一つは広重の絵にたびたび出てきますが
旅人が宿泊したり茶屋で名物を食べたり休憩する所で
もう一つが物流の分岐点です。
 
 「名物立場(たてば)」と題した広重の絵には
30人ぐらいの人が宿場町の茶屋を中心に描かれています。
 早籠です。先を急ぐ旅人でしょう。
二人で担ぐ籠ではなく四人が前後二人ずつで
元気な者に交代していくんでしょうね。
 
 そして物流です。
今のようなトラックや車がありませんから
大きな籠に物を積んで何人かで担いで運びます。
その当時の人々の動力のすごさを思います。
 
 13日14日15日のお盆の三が日です。
昨日は納骨堂のお参りが大変多かったと聞きます。
 納骨堂いっぱいに色んなお供え物があふれています。
微笑ましいです。
 ペットボトルのお茶や缶コーヒービールがあります。
そしてお菓子やだんごなど
この人はこんなものが好きだったんだなと偲ばれます。
 お供物は各お家で持ち帰ってもらいますので
盆明け16日には見事に元通りの納骨堂の風景に戻ります。
 
 納骨堂といいお墓といい
ご先祖のお遺骨を納めているところです。
 どういう思いで皆さんお参りされるのでしょうか。
会いに行くんですね。
 会いに行っても懐かしいお姿を見ることは叶いませんが
お遺骨を通して会いに行くんですね。
 会いに行かなくてもいつでも会っていると
仏さまの方がもうすでに私に会いに来てくださっていると
聞かせていただきます。
 
 今日の御和讃に「多々のごとく捨てずして
阿摩のごとくに添いたもう」とありました。
 先に往かれたお方は仏さまとなって
父母のようにいつでもどこでもご一緒くださっています。
 
 私たちのこの目で見るとお墓や納骨堂のお遺骨です。
ご先祖を偲びナンマンダブツとお念仏申します。
 お念仏申すところ南無阿弥陀仏のおはたらきで
ご一緒くださってあるのです。
 
 会いに来てほしいと先に往かれた仏さまの願いです。
会いに来てくださっているこのお寺です。
 お寺の納骨堂にご縁の方がたくさんお参りです。
仏さまの御前御仏前に座らせていただきます。
 仏さまの願い南無阿弥陀仏のおはたらきです。
仏法を聞いてくれよ仏さまの教えを聞いて
お念仏を申す身になって
人の命終わるときそのまま私と同じお浄土に生まれて
仏となりこの迷いの世に還って人々を教化してくれよと
浄土真宗の教えです。
 
 仏さまのご教化にあずかるお盆のご縁です。
ご教化に遇ってご先祖を仏さまと仰いでいける
お念仏申す生活です。
 それはお盆の三が日だけではなくて
これまでもそうだったしこれからもずっとずっと
ご先祖の仏さまと共に南無阿弥陀仏とお念仏申す生活を
させていただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.14)

初盆のご縁でご一緒にお勤めさせていただきます

2020-08-13
 東海道中第51宿の石部(いしべ)の宿です。
滋賀県の湖南市です。琵琶湖の南になります。
 明日は草津そして大津を経て終点の京都です。
いよいよ東海道中も終盤もうちょっとのところです。
 
 逆に京都から江戸に向かうお伊勢参りのコースもあって
皆さん最初に頑張るんです。
 京都を早立ちして石部に夕方着くということで
京都三条から石部まで8里半約34㎞の行程です。
 何か頑張ったら行けそうですが
たっぷり一日かかります。
 
 昨日の夜は本堂で盆法要門徒初盆会をお勤めしました。
コロナの影響でどれくらいお参りされるのか思ったら
たくさんのご門徒有縁の皆さんがお参りされて
冷房で締め切って三密どころではありませんでした。
 
 家族でお参りの方がありました。
小さな子どもさんも一緒です。
 涼しい本堂で皆さんご一緒に大きな声で
お正信偈のお勤めができました。
 
 初盆のご縁で初めてお寺参りされた方も多くいて
皆さんが大きな声で一緒にお勤めする様子を見て
すごいなと感動した人もいるのではないでしょうか。
 仏さまのご縁です。
仏さまがお念仏申す私たちにしてくださるといただきます。
 
 今日明日と二日間で初盆のお家にお参りします。
今は三佐内より地区外のご門徒が半分以上になりました。
 今日は最初が別府のご門徒さんです。
別府を早立ちして大分そして三佐に帰って夕方です。
 京都を出発して石部にたどり着くということに重ねて
東海道中お念仏の旅も後三日お盆も15日まで後三日です。
 仏さまのご縁に遇わせていただく気持ち一つに
精いっぱいお勤めをさせていただきたいと思います.
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.13)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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