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お念仏を申す生活法話

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お念仏申させていただく思い一つに日々の営みです

2020-12-20
 昨日今日とお葬式が続きます。
ちょうど土曜日曜でご法事があって
時間調整が中々難しいところです。

 今の冬の時期は日が暮れるのが早く
通常お通夜は6時7時ですが
6時にはもうすっかり暗くなっています。

 以前のお葬儀でしたら喪主の関係の方のお参りが多く
仕事をしている方がお参りできる時間ということで
7時のお通夜が多かったのですが
今はコロナ禍で家族近親者だけの葬儀になって
出来るだけ早い時間にと希望されます。
 ただ法事の時間は予め決まっていますので
こちらの都合に合わせていただくことになります。

 死の縁無量ですから
何時どういう形でこの命を終えていくの
誰もわかりません。
 命終えた後のことは後に遺った方が決めることで
心配してもどうしようもなりません。
 私の思いはあっても思い通りにならないなかに
これまでもそしてこれからもあるということです。

 毎朝お朝事のお勤めをさせていただきます。
させていただくという心持ちが本当に大事で有難いです
 仏さまのご縁をいただき
お念仏申す身にさせていただいて
後生の一大事は阿弥陀さまにそのまままかせて
私ができる精いっぱいのことをさせていただくのです。

 お念仏のご法義は阿弥陀さまと私のことです。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで救われる
阿弥陀さまの御恩をたずねて私のご報謝の営みです。

 お念仏申させていただく思い一つで朝起きて
お朝事のお勤めをさせていただきます。
 お念仏申させていただく思い一つで
今日一日の日暮らしをさせていただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.12.20)

仏法に遇わせていただくご縁です

2020-12-19
 御仏前にきれいなお花があがっています。
今日は一周忌のご縁をお寺であげ法事ということで
お勤めさせていただきます。
 
 通常ご法事は皆さんのお家のお仏壇でということですが
このたびはご親族そして有縁の方々が大人数お参りで
お寺の本堂でお勤めさせていただくことです。
 
 浄土真宗のお寺はご本尊の阿弥陀さまのお家と申します。
ご門徒皆さんのお家も中心にお仏壇をご安置している
阿弥陀さまのお家なのです。
 お念仏の先人は阿弥陀さまのお家に
住まいさせていただいていると言われますが
そう言われて皆さんはどう思われますか。
 私の家に阿弥陀さまをご安置していると
思っていることでしょう。
 
 昨日は仏壇じまいのご縁がありました。
お家の事情で今はそこに住んでらっしゃる方がいなくて
これからもずっと空き家になるということで
お家自体を仕舞うということです。

 家の解体は一日あれば重機で一遍にできますが
お仏壇の始末は解体業者もしてくれません。
 予めお仏壇を仕舞ってからということで
お寺に相談がありお勤めをさせていただいたことです。

 御礼のお勤めと申します。
お家の中心お仏壇の真ん中にあって
これまでずっとお家のご家族を見守り続けてくださった
ご本尊の阿弥陀さま有縁の仏さま方に御礼を申し上げます。

 お葬儀ご法事をはじめすべての仏事が
阿弥陀さまの尊いお慈悲に遇わせていただくご縁なのです。
 お念仏のご縁に遇わせていただいて
お念仏を申す身になってほしいという仏さまの願いです。

 昨夜はお通夜のお勤めがありました。
お通夜のご縁で仏さまのお話をさせていただきます。
 初めて仏法を聞かれる方が多いと思います。
悲しみのご縁ですがそのまま仏さまのご縁といただける
有難さです。
 仏法に遇わずじまいに人生を終えることは
これほどもったいないことはありません。

 今日もこうして皆さんお朝事にお参りです。
仏法に遇わせていただけた喜びいっぱいに
これからも日々お念仏を申すなかに
日暮らしをさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.12.19)

毎月18日は『大坂建立の章』を拝読させていただきます

2020-12-18
 毎朝御文章さまを拝読させていただきますが
特にこの18日の『大坂建立章』は
蓮如上人の思いが強く伝わってくる内容です。
 84歳の冬に書かれたもので
翌年春には85歳でご往生されます。
最晩年のご遺言のような気迫が伝わってまいります。
 
 大坂建立というのは今の大坂城がある所に
石山御坊という本願寺を82歳の時に建てられます。
 大坂の中心地で交通の要所でもあり人が多く集まり
石山御坊にも毎日たくさんの参詣者があったといいます。
 
 43歳で本願寺の宗主になられた蓮如さまは
艱難辛苦のご事跡を経て京都山科に本願寺を再興されます。
 そして75歳で本願寺の宗主を九代実如さまに譲ります。
当時は珍しいことでしたが
元気なうちに譲ってお念仏のご教化に専念されるのです。
 
 大坂に別荘のようなお寺を建てて
一仕事終えてのんびり老後の人生をゆっくり
楽しみましょうということではありません。
 
 いよいよお念仏のみ教えを一人でも多くの人に
伝えていきたいという思い一つなのです。
 
 御文章さまのなかに
本願寺に参詣する人は多いけれども
信心をとる人は稀であると何度も書かれています。
 参詣の人の風情を見るにつけて
他力の信心を得た人が少ないことが
気にかかるというのです。
 
 お参りしても
ただ酒飯茶なんどばかりにて皆々退散せりと
飲み食いだけで帰ってしまう人があるといいます。
 数珠を持たないでお参りする人もいて
仏さまを手づかみにするのかと嘆かれています。
 
 人が多く参詣しても他力の信心をいただかなかったら
その人の往生浄土はおぼつかないといわれるのです。
 
 ただそれは宿善まかせと言われます。
宿善とは信心のご教化は阿弥陀さまのお仕事であって
仏さまのお仕事を邪魔しないように
私も皆さんと同じように
阿弥陀さまのご本願お慈悲のお心を
聞かせていただくという立ち位置なのです。
 
 そのうえで私に何ができるかということです。
蓮如さまと同じようにというわけではありませんが
その思いをいただいて私にできるお念仏のご縁づくりです。
 
 お念仏のご縁を一つでも多くつくって
一人でも多くの方に阿弥陀さまの御前に座ってもらおう
ご一緒にお念仏を申してお聴聞させていただこうと
お念仏のご縁をいただいて
共々に阿弥陀さまのお浄土への道を
歩ませていただこうとの思いが
御文章さまに貫かれて書かれてあります。
 
 こうしてお朝事のご縁に御文章さまを
毎朝20年以上拝読させていただきます。
 歳を重ねるごとにひしひしと蓮如さまのお心がいただける
お朝事のお念仏のご縁を有難く思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.12.18)

「勝負の三週間!」言葉が躍る?

2020-12-17
 コロナの対応で政府や医療関係者の発言を聞いて
言葉が躍るということを思います。
 
 勝負の三週間と言われ続けて
結果東京をはじめ全国の感染者は今も増え続けています。
 国会で野党は政府の対応を批判します。
マスコミもそのことを連日取り上げるなかで
日本医師会会長の発言に注目します。
 
 感染者が増え続ける原因として
GOTOトラベルの是非を問われたときに
一番怖いのは私たちのコロナ慣れだと言われました。
 コロナ感染について未知のことが分かってきました。
三密を避け不要不急の移動会食を自粛するなど
感染防止策は皆さん知るようになりましたが
逆にこうした注意を怠らなかったら
大丈夫という過信です。
 
 そして勝負の三週間後のGOTOトラベル停止について
政府の判断は遅すぎたのではないかという質問に対し
GOTOトラベルの停止はよかったと思いますと
会長は答えられました。
 
 善い悪いという検証は事後の問題です。
今すべきことはGOTOトラベルを停止した中で
感染者をいかに抑え込んでいくかということです。
 
 マスコミ報道を観て善い悪いという見方は面白いです。
ただそこに当事者意識がなかったら
それはそのまま慣れということになるのだと思います。
 
 今すべきことはこの私の問題で
私ができる感染防止の対策であり実践です。
感染対策をしても感染する時は感染するというのが
このコロナウイルスの怖さなのではないでしょうか。
 
 仏法を聞くということを重ねて思います。
今を生きる私が今聞かせていただくことが大事なのです。
 
 私たちはああやこうやと人を批判的に見ては
善い悪いと自分勝手に判断しては面白がっています。
 見られる側からいうと
これはたまらなくしんどいものです。
本当のことを知ってほしいと思っても
外に出た情報だけが独り歩きして収拾がつきません。
 
 私が歩んできた人生です。
色んなことがありました。
 うまくいったこともうまくいかなかったことも含めて
私の人生です。
 善い悪い色んなことがあっての今のこの私なのです。
それはみんな同じです。
 
 都合の悪いことは知られたくないし隠しておきたい
この私ですが
その私をもうちゃんとこの阿弥陀さまはご存知なのです。
良いも悪いもご存知なのです。
どんなに隠しても全てお見通しなのです。
 そして南無阿弥陀仏そのまま救うとおはたらきです。
わが名を称えてくれよ聞いてくれよと
そして今を生きてくれよと喚んでくださっているのです。
 
 ああやこうやというなかにも時間は経って行きます。
この人生永い長いと思って
振り返ってみたらあっという間だった
それで空しく終わるんだったら
それほどもったいないことはありません。
 
 仏法に遇ってほしいお念仏を申す身になってほしい
そのこと一つを親鸞さま蓮如さまが
今日もお手紙にしたためて私たちに仰せです。
 お念仏申して今日も一日生かされて生きてまいりましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.12.17)

浄土真宗の金仏壇の有難さです

2020-12-16
 浄土真宗のお仏壇は金仏壇といわれます。
金は光を表します。
 ご本尊の阿弥陀さまは光の仏さまであり
阿弥陀さまの真実の世界は光のお浄土です。
 
 従来浄土真宗は金仏壇と伝えられてきましたが
戦後昭和30年40年頃から
紫檀黒檀の唐木の仏壇が増えてきました。
 金仏壇はキラキラしていて落ち着かないと
新築の家に合わせて
家具調のものが好まれるようになったといいます。
 
 ご門徒皆さんのお家にお参りさせていただきますと
殆どのお家は金仏壇ですが
お仏壇に対面して改めて金仏壇っていいなあと思います。
 歳を重ねてきれいにお飾りされた金仏壇の前に座ると
何かほっと落ち着くのです。
 まさに光の中に包まれてあるという安心感です。
 
 お仏壇は仏さまをご安置する箱であり
大事なのは真ん中にご安置するご本尊の仏さまです。
 浄土真宗のご本尊は阿弥陀如来さまで
ご本尊が間違っていなかったら
立派な浄土真宗のお仏壇なのです。
 
 金仏壇に阿弥陀さまのお浄土の光の世界を
そのままいただける有難さを思います。
 日々生活をさせていただくなかに
お家の中心のお仏壇の前に座らせていただき
手が合わさってナンマンダブツとお念仏申し
阿弥陀さまに御礼をさせていただきます。
 
 浄土真宗門徒の日々のたしなみです。
阿弥陀さまのお前をこそ必ず救うという
南無阿弥陀仏のおはたらきの有難さ尊さです。
 
 お朝事のご縁に大きなお仏壇のお内陣の前にご一緒して
光の中に今日も一日生かされて生きてまいりましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.12.16)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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