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お念仏を申す生活法話

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年賀状終い

2025-01-04
 お正月に年賀状が届きます。
殆どはいつもの人からの便りですが
楽しみにポストを見に行きます。

 お互いに歳を重ねるなかで
身の周りにいろんなことが起こってきますが
元気なことを確認します。

 さて今年の年賀状ですが
随分減ったように思います。
全国的にも去年の34%減という報道です。
 昨年の郵便料金の大幅な値上げが
影響しているとのことですが
3年前に比べて半分以下になったということです。
 
 お歳暮やお中元の減少ということにあわせて
虚礼廃止やコスパという考え方がいわれます。
 ネットで即座につながる現代社会にあって
紙媒体が敬遠されるということなのでしょう。

 今年届いた年賀状の数通に
「誠に勝手ながら本年をもちまして
賀状による年頭のご挨拶を
失礼させていただきます」と書かれてありました。
 諸事情を鑑みて
年賀状終いということです。

 きれいに写真印刷された年賀状に
一筆添えられた「ひとこと」の重みを改めて思います。
 これが最後になるのかと思うと少し寂しいですが
ご縁ご縁にこれからも便りを送りたいと思います。

 お念仏のご縁つながりです。
あなたと私皆共に南無阿弥陀仏のおはたらき
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中につながって
これからもずっと生かされて生きて往ける
有難さ尊さです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.4)


「しあわせ」ということ

2025-01-03
 「しあわせ」を漢字で書くと
皆さんはどう書きますか?

 「幸せ」と書く人が一般的だと思いますが
私より年輩の方は「仕合わせ」と書いていたそうです。

 「幸せ」というと心が満たされたときに感じる
自らの願いが達成された喜びであり
達成できなかったときの「不幸」と表裏の関係で
その時どきの状況で裏表にひっくり返ります。

 みんなが幸せになればいいのでしょうが
私たちが生きるこの世の中は
幸せな人がいて不幸な人がいる
喜ぶ人のすぐそばで涙する人がいるというのが
真実ありのままの実相だと仏法は教えます。

 さて「仕合わせ」です。
中島みゆきさんのヒット曲『糸』に
「縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に
出逢えることを 人は 仕合わせと 呼びます」
の歌詞があります。

 ここでいう仕合わせとは
幸福感を表すものではなく
縦の糸と横の糸が一枚の布を織りなすように
その成り立ちを表す言葉として
あなたと私の出逢いでいえば
めぐりあわせとでもいうべきものです。

 元々は「~し合わす」ということから
「仕+合わせる」と
さまざまな事が仕え重なり合って
物事は成り立っているという意味で
私にとって良いことも悪いことも全て含めて
「仕合わせ」ということだそうです。

 縁起の仏法の理(ことわり)です。
網の目のように縦横に張り巡らされた幾多の縁によって
私たちは生かされ支えられて生きてきて
これからも生きていくという真理の法です。

 あなたと私が営む私たちの社会です。
私一人で生きているのではありません。
 私一人では生きていけないのですが
私の都合で思い通りにいくと良かったと
自分の手柄のように喜んで有頂天になり
思い通りに行かないことがあると
他者の責任にして怒り腹立ち妬みます。

 自分だけの幸せを追い求めて
本来の仕合わせの意味が見えにくくなりました。
 私たちはお互いに良くも悪くもつながって
たくさんの仕合わせに支えられ生きているのです。

 仏教のお経は経糸(たていと)を意味します。
お念仏のご法義は
南無阿弥陀仏のご縁つながりで
あなたも私も皆共に阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
生かされて生きていると教えていただきます。
 身勝手で我がままな横糸の私を
お念仏の経糸がそのまま紡ぎ織って布に仕上げ
お念仏申す身にお育てくださるのです。

 この世の中のことは
良くも悪くもどんなことがあっても
お念仏申して自他共に心豊かに
生かされて生きてまいりましょう。

   ★『ようこそ月報』2025年1月号より

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.3)

新年のご挨拶

2025-01-02
ようこそ有縁の皆様

 「ようこそ あなたと ナモアミダブツ」
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 正月元旦に年を重ねて74歳になりました。
今年は昭和100歳、戦後80年の節目の年です。

 戦後のベビーブームで生まれた団塊の世代が
後期高齢者になる2025年問題が言われます。
 「戦争を知らない子どもたち」です。
高度経済成長を支え頑張ってきた若者も
いい歳になりました。

 この歳になって思うこと……
二度とないこの人生を十分生きてきたか?
やり残したことはないか?などなど……

 これからも日々【円光寺HP】で
<お念仏申す生活法話>を発信していきます。
 日常のすきま時間にでも
気が向くままにアクセスしてください。

 寺内あんのん館などで
お念仏のご縁づくりをさせていただいています。
 「報恩行 お念仏申して
させていただく ありがとう」(今月のことば)

 本年もようこそよろしくお願い申し上げます。

2025(令和7)年1月        円光寺 藤並晃照

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.2)

 

さあー始めましょう!

2025-01-01
 ご門徒皆さんと除夜会元旦会のご縁をご一緒し
お念仏申して新年を迎えました。

 就寝の時間がいつもより遅くなりましたが
早起きして久しぶりに初日の出を見に出かけました。
 別府のとある場所です。
晴れの天気に恵まれ別府湾に高崎山を望むなかで
2025年令和7年の初日の出です。

 海面を太陽の光線が私にすーっと届いて来ます。
阿弥陀さまの智慧の光明が私に至り届き
私の口からお念仏が出てくださる
「まかせよ救う」南無阿弥陀仏のおはたらきに
重ねて思います。

 この一年もお念仏申して
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
あなたも私も皆共に生かされて生きてまいりましょう。

 本年もようこそよろしくお願いいたします。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.1)

今年も一年ありがとう!

2024-12-31
 大晦日の賑わいを体感しようと
妻と一緒に近くのスーパーに買い物に行きました。

 開店直後でしたが
駐車場はほぼ満車の状態です。
 今日は一日中多くの人が
お店に出入りするんでしょうね。

 おせちやお刺身お寿司のセットものや
各種オードブルが山のように積まれていました。

 皆さんこれこれこれと
次々に買っていきます。
 それなりにお金はかかりますが
いつもより豪華な大晦日そしてお正月の食卓です。

 今は帰省する家族がいても
親族や仕事関係の年始客があって
大勢で食卓を囲むことが少なくなり
家族だけの食事が多くなりました。
 あれこれ献立を考え準備して料理を作ることが
少なくなったように思います。

 その分家族みんながそれぞれに
ゆっくりゆったり年末年始の時間を過ごすことが
多くなったのではないでしょうか。

 一人で迎える新年もあります。
人それぞれの年の暮れの大晦日です。

 お寺の一年も大晦日の除夜の鐘つきで
新年を迎えます。
 年々に歳を重ねてまいりますが
一日一日がいよいよ愛おしく
大切に思えるようになりました。

 今日も一日お念仏を申して
私にできることをさせていただき
「ありがとう」と共々に
阿弥陀さまのお慈悲の中に生かされて
生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241231)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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