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お念仏を申す生活法話

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小学校の同窓会

2024-08-11
 ひょんなことで小学校の同級生と出会い
5人か集まって同窓会の話になりました。

 輪が広がって8人になり
同窓会の段取りができました。
 短期間の出来事で
次から次へと決まっていきます。

 それぞれの役割分担もできて
お互いに自分のできることをさせていただきます。

 すぐ近くに住んでいながら
連絡を取ろうと思えばすぐにでもできるのですが
まあこんなものかと思ったりします。

 つながっているんですね。
何年ぶり何十年ぶりの再会ですが
感慨にふけるのではなく
「やあ」「おう」と言葉を交わし
いたって日常の話をして
「じゃあまた」と別れるといったことです。

 何をしなければならないというのではなく
何とも自然で気楽な関係でいいものです。

 お互い歳をとっていくなかに
それぞれ色んな人生の歩み重ねていきますが
小学校の頃からずっとつながっている安心です。

 大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きている有難さを思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.11)

母の初盆会

2024-08-10
 母の初盆会のご縁です。
これまでに少しずつ準備をしてきて
8月に入り大掃除の後庫裏のお内仏間に
荘厳壇を用意しました。

 母の在りし日の姿を偲んでいただこうと
お写真をご安置しました。
 柔らかい微笑みを浮かべて
あたたかく私たちを見守ってくれているようです。

 お寺さんがぼちぼちお参りされます。
お盆のご門徒参りのなかを時間を差し繰って
有り難いことです。

 今は初盆参りも昔とは変わってきているようで
葬儀社やホテルといった所で
時間を指定して
ご案内するところが増えてきたようです。
 以前でしたら自宅にお参りされることが通例で
お盆の期間中特に131415の三日間は
お家を留守にすることができませんでした。

 またそれぞれのお家の事情で
施主の方が遠方に居て
お墓はあってもお仏壇がないところは
お寺で初盆会のお勤めを
させていただくことが多くなりました。

 年回法事もお寺でのお勤めが増えましたが
お寺が身近な存在になることで
仏さまのご縁をいただければと思います。

 大切な人とお別れする悲しみのご縁ですが
そのまま仏さまのご縁といただきましょう。
 先に往かれた仏さまが私たちに仏法聴聞を勧め
お念仏申す身にさせていただくのです。

 初盆会には遠くにいる親族有縁の方々もお参りです。
「仏前で 懐かし人に 会える夏」です。
 御仏前がいつもの盆会より一層にぎやかになる
初盆会のご縁です。
 母の写真が「私もいつも一緒ですよ」と
言ってくれてるようでご一緒にお念仏申します。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.10)

敗者復活戦

2024-08-09
 パリ五輪もいよいよ後半に入り
日本期待のレスリング競技が始まりました。

 女子50キロ級では
東京五輪の覇者で金メダル確実とまでいわれた選手が
一回戦で敗れました。
 敗戦後の呆然自失した姿が
大きな落胆ぶりを物語っていましたが
敗者復活戦に進むことになりました。
 
 一夜明けて敗者復活戦そして三位決定戦を勝ち上がり
銅メダルを獲得したということです。

 張りつめた緊張感が途切れたなかで
いかに気持ちを切り替え
集中力を高めることができたのか
インタビューで
周りの方々が背中を押してくれたと答えています。

 これまでも幾度となくそうした周囲のサポートに
感謝してきたと思いますが
今回は海外のレスリング仲間から
応援メッセージが届くなど
これまで以上に周囲の力強い支援を感じて
心から感謝していたように思われました。

 そして「五輪王者の私じゃなければ
価値がないと思っていたけど
一人の人間として応援してもらえていることに
気づけて幸せだと思った」と述べています。

 人間がすることに絶対はありません。
私の思い通りになることって
一体どれくらいあるのでしょうか。
 勝負の世界は如実にそのことを教えてくれます。
みんなが勝者にはなれません。
勝つ者があって負ける者があるのです。

 金メダルを獲った選手も
異口同音に言っているのは
自分一人の力で成し遂げたことでは
決してないということです。
 コーチスタッフの支えがあり
家族や応援してくれる人たちの
支えがあってのことだと言います。

 勝っても負けても
私一人の力ではない
多くの人のおかげで生かされて
生きていることに気づかせていただき
一人の人間として成長していくのではないでしょうか。
 
 敗者復活戦です。
勝者は一人でそれ以外は敗者です。
 オリンピックで人生が終わるのではありません。
勝った人も負けた人も
一般の私たちには経験できない
オリンピックという舞台を経験して
これからの人生に活かせることが
たくさんあると思います。

 この人生に勝者も敗者もありません。
私たちはみんなそれぞれの人生を生きる
チャンスをいただいているのです。

 南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
誰もが救われる往生浄土の人生が開かれているのです。
 お念仏申して周囲の方々と共々に
生かされて生きてまいりましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.9)

ご返信ありがとうございます

2024-08-08
 お盆を迎えて
久しぶりに有縁の方々にお便りをしました。

 これまでも年賀状や
寺報『ようこそ』を送信していた方ですが
今年は年賀状も出さずじまいで母の往生も重なって
ずっとご無沙汰していた懐かしい面々です。

 有難いことに早速ご返信をいただきました。
私には中々できないことですが
大変嬉しく懐かしく何度も読み返しました。

 つながっているということです。
今は手紙ではなくネットで即座につながる関係ですが
ふっといただく便りの有難さです。

 その人との関係思い出がよみがえります。
あの時何々で大変お世話になった
迷惑をかけたなどと思い出しては
その人となりに触れさせていただきます。

 遠い過去のことではなく今の私につながります。
色々と皆さんに支えられ生かされてあることを
有難く思います。

 お念仏のご縁つながりです。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つに
あなたと私がつながって
共々に往生浄土の道を歩ませていただく
有難さ尊さです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.8)

何とも情けない歯がゆい思い

2024-08-07
 今はお寺も殆ど椅子席になりました。
座布団に正座する生活習慣が昔のことのようです。
 そしてお勤めをするお坊さんも椅子席のお寺が
多くなりました。

 足膝腰が不自由で正座がかなわない方が
多くなったということ
これも僧俗共に高齢化の現実を物語っているものです。

 私はまだまだ大丈夫と思っていましたが
法要時の立ったり座ったりするお勤めの所作で
すっと立ち上がることがままならなくなり
スムーズな所作が難しくなりました。

 内陣出勤されるお坊さんが一斉にすっと立ったら
格好いいのでしょうが
一人だけ手間取ったり
転ぶようなことがあったら大変です。

 今は普段の本堂のお参りも
私は外陣で椅子席でお勤めをさせていただきます。
 若い時分だったら足腰を鍛え直してということですが
もう無理は禁物です。

 このたび組内の大法要に
内陣出勤のお役を仰せつかりましたが
作法所作がおぼつかなく
お断りした次第です。

 何とも情けない歯がゆい思いですが
何がなんでも私がということではなく
ここはどなたかに代わってお手伝いいただく心境です。

 いい歳になりました。
これからも思うようなことができなくなりますが
今私にできることを精いっぱいさせていただくことで
僧侶のつとめを果たしていきたいと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.7)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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