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お念仏を申す生活法話

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仏さまのお供えのお下がりをいただきます

2021-06-23
 ご門徒皆さんのお家にお参りしますと
お家それぞれのおもてなしがあります。

 今七日七日のご縁で毎週お参りしているお家では
バナナとミカンとお菓子をいただいて帰ります。
 昨日はお家の畑で取れたものということで
ジャガイモをいただきました。

 今は御布施というとお金のお包みですが
私が小さい頃はお金というより物でした。
 仏さまにお供えしたお下がりをいただくということで
代表的なものがお仏飯であり
お米で御布施が上がっていました。

 ご法事のお斎(とき)です。
仏さまのお下がりをお参りされたご縁の方が
一堂にいただく習わしです。

 すべてのものが仏さまの物と教えていただき
私たちの日々の食事もみんな仏さまからのいただきものと
先人はお仏飯に育てられたと伝えてくださるのです。

 実際は食卓にあるお米も野菜もお肉や魚もすべて
自分が働いた給料で買ったものですが
「いただきます」「ごちそうさま」と
食事にお礼ができる有難さ尊さを思います。

 仏さまの大きな願いに生かされた命そのものに
感謝していただくことであり
仏さまにお礼を申させていただくことなのです。

 自分中心のものの見方考え方では
私たちは私の物あなたの物と区別して見てしまいます。
 私の物に執着して私とあなたの関係が
ぎくしゃくすることにもなります。

 全てが仏さまの物といただいて
布施の心で広く施すなかに
互いに支え合い助け合って生きてきたのが
先人の生活ではなかったかと思います。

 今のようにものがなく食べることにも事欠く時に
互いに助け合い支え合う生活の中心にお寺の営みがあり
仏さまのお心が息づいていたのではないでしょうか。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.6.23)


お寺のご法座のセットメニューです

2021-06-22
 コロナ感染者が少し減ってはきていますが
まだまだ油断のならない状況が続きます。
 東京などに出されていた緊急事態宣言が
まん延防止に移行するということです。

 何がどう違うのかということで
飲食店の時短営業で緊急事態宣言時には
お酒を出していませんでしたが
お酒を出してもいいようにするといいます。

 お酒を出す出さないは
お店の売り上げに大きな影響を及ばすことです。
 ただお酒を出すことでお店に居る時間も長くなって
話す頻度が多くなりそれも大声で話したくなります。

 そこでお酒を出すにしても制限を加えて
東京都でしたら午後7時までお酒の提供ができますが
2人まで90分ということだそうです。

 これでお客が来てくれるかというと難しいですね。
そこでこのピンチをチャンスに変えるべく
大手のビール会社が経営する飲食店では
生ビール2杯までのセットメニューを売り出すそうです。

 面白い工夫だと思います。

 私の経験でいえば
京都に行って夕方新幹線で大分に帰るのに
ゆっくりご飯を食べる時間がない時
お店の晩酌セットを利用したことを思い出します。
 決められた小料理とお酒で手軽に短時間で飲むことができます。
少しお腹に入れて後は新幹線でビールでゆっくりということです。

 先ほどのセットメニューを利用した方のインタビューで
「これだったら早く家に帰れていい」と言っていました。
 家に帰ってと言うんだったら
家でゆっくり飲んだらと思いますが
やっぱりここは仕事帰りの一杯です。
 格別においしいものなのです。

 セットメニューでお寺のご法座を重ねて思います。
このお朝事のお勤めは30分のいつものセットです。
 決められたセットがいいのは
セットに合わせて皆さんの生活の段取りができるということです。

 お寺のご法座はこれまで通常2時間でしたが
少し長いということで今は1時間半が多くなりました。
 1時間半もどうかすると長く感じられます。
時間だけのことではなく内容の問題です。
 ご法座のセットメニューも皆さんの声も聞きながら
見直す今がチャンスだと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.6.22)


夏至の日のお朝事のご縁です

2021-06-21
 今日は夏至の日で一年中で日中の時間が一番長く
夜の時間が一番短い日です。

 これは私たちが住んでいる地球の北半球のことで
反対の南半球では今日は一番夜の時間が長い日になります。
 太陽の周りを地球が自転しながら公転している摂理で
科学的に見ればこの時期当たり前の気象現象です。

 こうして毎日お朝事のご縁を
朝6時半の同じ時間にご一緒させていただきます。
 今は太陽がすっかり高く昇って明るいのですが
これから段々と汗が出るほどに暑くなります。

 今が一年で一番絶好のお朝事時間です。
梅雨の時期ですが
今日は爽やかに晴れわたり白い雲が流れ
風も少し吹いて最高に心地よく感じます。

 夏の暑さの盛りを越えて
9月の秋分の日を迎え12月の冬至にはすっかり暗くなって
次第に寒くなり春の便りを聞くなかに春分の日を迎えます。

 四季の季節の移ろいのなかに
私たちの日々の生活の営みがあります。

 こうして皆さんとご一緒に
お朝事のご縁をいただくことができる有難さを思います。

 一日として同じ日はないことを思うなかに
変わり行く日々の営みの中にも変わらない
真実まことの教え南無阿弥陀仏のみ教えを
お正信偈さま御文章さまを拝読させていただき
讃嘆させていただける尊いご縁です。

 日々いろんなことがあります。
何日も前からそ楽しみに待ち通しい日もあれば
辛くしんどく心重たく迎える日もあります。

 そうした日々の生活にあって
南無阿弥陀仏とお念仏を申すなかに
生きる依りどころ帰っていく処をいただいて
日暮しさせていただける有難さです。

 今日も一日いろんなことがあると思いますが
お念仏申して生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.6.21)


光あふれるなかをお念仏申して生かされて生きてまいりましょう

2021-06-20
大分県内あじさいの花めぐり第二弾です。朝地町普光寺摩崖仏です。(2021.6.20.10:30)
 陽が昇るのが日に日に早くなってきました。
今朝6時の鐘を撞くのに
東の空にすーっと太陽が上がって
光あふれるなかにあることを本当に有難く思います。

 私たちの仏さま阿弥陀如来さまは光の仏さまと申します。
私たちのこの目に見えるようにお立ち姿となって
全身金色に光り輝いていらっしゃいます。
 光のおはたらきの仏さまに
成ってくださったお姿です。

 光のおはたらきといっても
この目で見たりこの身に感じないとわからないところに
私たちの思いはからいがあります。
 そこで姿をもって「必ず救うまかせよ」と
光のおはたらきで私たちに
摂取不捨のおはたらきを届けてくださったのです。

 光が差す太陽の方角を見ます。
太陽の存在を確認するまでもなく
太陽から光が私のところにもうすでに至り届いて
明るく照らし温かく包んでくださっているのです。

 阿弥陀さまの光のおはたらきです。
この目で見える姿を示してくださり
私たちは安心して拝んでいけるのですね。

 そして阿弥陀さまの智慧と慈悲の光が
もうすでに私に至り届いて私の口から南無阿弥陀仏と
お念仏が出てくださるのです。

 私がお念仏申すところに確かに確かに
阿弥陀さまがいつでもどこでも
ご一緒してくださってあると聞かせていただきます。

 阿弥陀さまの光あふれるなかを
お念仏申して今日も一日
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.6.20)


お念仏の声がわが身についてくださる

2021-06-19
坊守さんが作る家庭菜園に立派なキュウリがなりました(2021.6.19.13:00)
 今日6月19日は語呂合わせで
「朗読の日」だそうです。

 朗読とは声に出して本を読むことで
かつては一般的な読書法でしたが
今は黙読で目で読んで頭で理解するということです。

 日本の社会では少し前まで
一般の人に読み書きの教育を受ける機会がなく
字を読める人は少なかったといいます。
 字を読める人が朗読する声を聞いて
本を読んでいたというのです。

 親鸞聖人の時代も蓮如上人の時代も
私たちのお念仏の先人は字を読めなくても
お正信偈や御文章を読んでいました。

 「帰命無量寿如来 南無不可思議光」と
耳で聞いてこの身につけて声に出していたのです。
 そのお念仏の声が隣の人に子や孫に伝わり
私のところに届けられたのです。

 声に出してお勤めをさせていただきます。
お念仏の朗読です。

 読書は口で読んで身に聞かすことで
読んだことが身につき生きる力になるとお聞きします。

 声に出して身に聞かせるというのです。
お念仏の声が耳から入ってお念仏が身につき
生きる力になるのです。

 今は皆さんそれぞれに自分の思い思いで
読みたい本を黙読します。
 皆が声に出したらバラバラでやかましく
かえって読書を邪魔します。
それで目で読むのです。

 今日も皆さんご一緒にお正信偈さまを
お勤めさせていただきました。 

 同じ本を皆が声に出して読むことで身につくのです。
声に出すことで周りの人のお互いの声が聞こえます。
 隣の人に聞かすために声を出すのではありませんが
自ら発する声と皆さんの声が相まって
お念仏の声がわが身についてくださり
隣の人に子や孫に自ずから伝えられていく
南無阿弥陀仏のご法義の有難さです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.6.19)


円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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