「御和讃」繰り読みの再出発です
2021-07-03
今日から拝読の御和讃が「弥陀成仏のこのかたは」と
最初に戻って53日間の繰り読みが再出発いたします。
8月25日に再び最初に戻ってきますが
その頃はまだまだ暑いでしょうね。
コロナの感染状況はどうなっているでしょうか
オリンピックはできたのでしょうか
いろんな思いをはせます。
こうして毎朝のお朝事のお勤めですが
ご本山京都西本願寺では毎朝6時からのお勤めです。
御導師はご門主さまです。
御影堂(本願寺の本堂)でのお勤めは
『正信偈和讃』で「帰命無量寿如来」と発音され
お参りの皆さんが「南無不可思議光」と続きます。
御和讃の一首目もご門主が
「弥陀成仏のこのかたは」と発音されます。
光真ご門主(現前門さま)は著書『いまを生かされて』で
朝のお勤めは何千回と繰り返しているが
いまだに慣れることがなく
いつも緊張しているといわれます。
毎朝のお勤めのなかで
「光あふれる御影堂に身を置き
満堂の御門徒の皆さんの声が響く時
私は阿弥陀如来の光に照らされていることを
深く感じずにはいられません」
「そうした緊張に身を固くしているときでも
私の声に続いて堂内の皆さんが声を重ね
御影堂に満ちる大きな声として聞こえてくる和讃は
私に深く確かな感慨をもたらしてくれます」
と述べられています。
阿弥陀さまの光のおはたらきでこの私が救われることを
皆さんと共々に喜ばせていただけるというのです。
「弥陀成仏のこのかたは」の後に
「いまに十劫をへたまへり」と続きます。
私がこの世に生まれるずっと遥か遠い十劫という昔に
法蔵菩薩が「十方衆生を救う」という誓願を成就されて
阿弥陀仏に成ったというのです。
その誓願成就のお姿が
この前のお立ち姿の阿弥陀如来さまであり
南無阿弥陀仏のおはたらきと聞かせていただきます。
「法身の光輪きはもなく 世の盲冥をてらすなり」
と更に続きます。
阿弥陀さまは光の仏さまに成ってくださったのです。
阿弥陀さまの御身から無量の光が放たれています。
智慧と慈悲の光のおはたらきです。
私たちの煩悩の闇を智慧の光で破り
慈悲の光でそのまま包み救うという
摂取不捨のおはたらきです。
南無阿弥陀仏のお喚び声となって
私のところに届いてくださってあるのです。
迷いの闇の中にある私です。
闇は音が閉じ込められた世界です。
南無阿弥陀仏の声の仏さまが
私の闇を破ってくださるのです。
南無阿弥陀仏のお喚び声を聞いてくれよと
阿弥陀さまは喚び通しに喚んでくださっているのです。
十劫の遥か昔から私を喚んでくださっている
南無阿弥陀仏のお喚び声です。
「必ず救うまかせよ」の声を聞いて
「おまかせします阿弥陀さま」と
お念仏申す身にさせていただきます。
今日も皆さんとご一緒に大きな声で
お念仏申すことができました。
皆さんの声がそのまま
南無阿弥陀仏の声となって聞こえてきます。
南無阿弥陀仏のおはたらきに支えられて
今日の一日もいろんなことがあるでしょうが
阿弥陀さまの大きなお慈悲のお心に安心して
共々に生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.3)

仏智の不思議
2021-07-02
昨日今日の御和讃に何度も
「仏智の不思議」とでてきました。
仏智とは仏さまの智慧
真実まことのおさとりの内容です。
不思議とはこの私の側からいうと
思いはかることができないのが
仏さまの智慧ということです。
私たちは小さい頃からずっとものを知る
知識を積み重ねることで知恵をつけてきました。
知識をもって自分で物事を理解し納得することで
信じ身につけてきたのです。
ところが仏智仏さまの智慧は
私が理解するしないに関係なく元々真実まことであり
私が信じることを待たずに
仏さまが信じさせようとおはたらきなのです。
仏さまのおはたらきを他力といいます。
「まかせよ救う」とおはたらきの阿弥陀さまのお心を聞いて
「おまかせします阿弥陀さま」とまかせるときに
もうすでに阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に包まれ
生かされてあるというのです。
南無阿弥陀仏のお心おはたらき一つで
どんな人も等しく救われていく教えを聞いて
お念仏を申す身になってくれよというのです。
仏さまのご縁に遇わせていただくことの有難さですが
難しさでもあります。
仏さまのご縁に遇うことの難しさを
お寺との私の立ち位置ということで思います。
仏法聴聞の念仏道場であるお寺との関係で
私はどこに立っているのかということです。
皆さんは今もお寺の本堂の阿弥陀さまの御仏前にいて
阿弥陀さまの方を向いてらっしゃいます。
お寺の境内にいて本堂に入ろうかどうしようか
山門のところでお寺に入ろうかどうしようか
迷ってらっしゃる方もいるでしょうし
お寺を外から風景のように
眺めてらっしゃる方もいると思います。
今阿弥陀さまの御仏前にお参りされているのは
これまでに大きな仏さまのご縁があったということです。
南無阿弥陀仏の大きなおはたらきに催されて
「おまかせします阿弥陀さま」とお念仏を申す身に
ならせていただいたのです。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.2)

7月です
2021-07-01
7月に入りました。
一年の半分が過ぎてこれから折り返しです。
何か置き去りにされるように
怖いぐらいに本当に早く時が過ぎ行きます、
昨日2回目のコロナのワクチン接種をしました。
これまで先の見えない不安に振り回されてきたなかに
一つ確かな段階をクリアして
新たな気持ちで今日を迎えるということです。
皆さんもそれぞれに新しい月を迎えて
今日の生活を始められることですが
毎月1日は『聖人一流章』の御文章さまを
拝読させていただきます。
「聖人一流の御勧化のおもむきは
信心をもって本とせられ候」
親鸞聖人の開かれた浄土真宗のみ教えは信心が根本です
と始まります。
阿弥陀如来から賜わる他力の信心
南無阿弥陀仏のお心です。
その南無阿弥陀仏のお心を聞かせてただくのが
浄土真宗の要なのです。
南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただいて
お念仏申す身になってくれよとの
親鸞さま蓮如さまの仰せといただきます。
今日一日もいろんなことがあろうと思います。
この一か月もまたこの半年もということですが
「聖人一流の御勧化のおもむきは
信心をもって本とせられ候」とのお心もちをいただいて
お念仏を申して今日の一日この一か月この半年
日々お念仏の日暮らしをさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.1)

ドキッとする発言!
2021-06-30
今はコロナの生活で人と話す機会が
これまでのようになくなりました。
この前お寺の比較的若い人の会で
ドキッとする言葉を聞きました。
お寺のホームページに毎日発信しているお朝事のお話を
よく読んでくれてる方が
「お話が生きるヒントになります」と言われ
「このお話は住職の思いか
仏教浄土真宗の教えかどうかはわかりませんが」と
続けられたのです。
ドキッとしました。
一応<お念仏申す生活法話>と名乗っている以上
浄土真宗のみ教えを伝えることが要と話しています。
ところが自分自身読み返してみると
世間の話題もたくさん入っていますから
通常の世間的なお話のように
受け止められているのかなと思ったりします。
発信する私の力量不足を思い知ることですし
受け止め方も色々様々だということでしょう。
このお朝事のご縁が大事なのです。
ホームページにはお朝事のお話を録音したものを
後で整理して載せているということで
要は今ここ皆さんとのこのご縁なのです。
御仏前に座らせていただます。
ご一緒にお正信偈さまを読誦し御文章さまを拝読して
お話をさせていただくのです。
お話する私がいて聞く皆さんがいてという立ち位置ですが
同じ阿弥陀さまの御仏前のご縁です。
そして最後に「ご一緒にお念仏申しましょう」と
共々に仏さまの方を向いて南無阿弥陀仏とお念仏を申し
お礼をさせていただくご縁なのです。
あなたも私もご一緒にお浄土参りしましょうと
今日一日の初めにお念仏のご縁をいただくのです。
阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただき
お念仏を申す身にさせていただいて
共々にお浄土への道を歩ませていただける
今日の一日を始めさせていただく有難さです。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.6.30)

お仏壇は仏さまの教えの教科書です
2021-06-29
七日日(なぬかび)のご縁のお家で
「華瓶には樒ではなくて青木でいいのですか?」と
尋ねられました。
本堂のお内陣のお飾りで
阿弥陀如来をご安置する御宮殿(ごくうでん)の前卓(まえじょく)に
華瓶(けびょう)を一対備えて青木をお供えしています。
皆さんのお家のお仏壇にも華瓶は備わっていますが
小さなお道具でもありどう使っていいのか分からず
お道具だけがあっちこっちに行ってることもあります。
『浄土真宗必携』を読まれてのご質問で
「華瓶には樒又は青木をもちい色花はもちいません」
と必携に書いてあり確認の意味だったようです。
何でもお花屋さんに樒が中々ないということでした。
青木でもいいですよとお答えしました。
なぜ樒かというと樒は香木といって香りが強い木で
昔は樒をよく御仏前に使っていたのです。
樒は香りが強く臭い消しの作用があり
昔は人が亡くなって今のドライアイスもありませんから
暑い時分時間が経過すると遺体から異臭が出てくることで
香りが強い樒が使われ今日まで伝えられてきたのです。
華瓶にお供えする樒や青木が目に入りやすいのですが
華瓶に水を灌ぐことが大事なのです。
香木の樒に水を入れて香水なのです。
香りのいいお浄土を流れる水です。
お寺のお内陣もお家のお仏壇も
阿弥陀さまのお浄土を表し
形をもって阿弥陀さまの救いのみ教えを明かしてくれます。
一つ一つのお道具にみんな
仏さまのお徳おはたらきが表され
私たちのこの目に見える形で教えてくださるのです。
お仏壇は仏さまの教えの教科書です。
日々お飾りするなかに分からないことを
聞いてもらえる有難さです。
ご先祖から伝えられたお仏壇を通して
仏さまのご縁がこれからもずっとつながっていく有難さを
あらためて思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.6.29)
