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お念仏を申す生活法話

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南無阿弥陀仏のいのちの物語です

2021-02-21
 お葬儀のご縁です。
私と同じ夜に生まれた方です。
 昭和27年の私は10月3日その方は10月4日生まれで
日付は違いますが同じ夜にということです。

 当時は産婆さんに取り上げてもらっていました。
出産が二人同時に重なって
後から聞く話ですが
裏町の産婆さんで円光寺に近いということも
あったのでしょうか
バタバタするなかで私の方に先に来られて私が生まれ
その後その方のところに行ってということです。

 自分が生まれた時のことを
誰も知ってる覚えている人はいません。
 周りの人から後から聞くことですが
そこにいろんな脚色が入って物語ができるのです。

 10月3日の金曜日でした。
その日の夜はきれいな満月だったと何度も聞きました。
この時節の満月は十五夜です。

 話を聞き重ねるなかで
私は月よりの使者と思っていました。
 おとぎ話のかぐや姫です。
小さい頃のテレビのヒーロー正義の味方月光仮面です。
 名前も「晃照」で日が光って照らすと書きますから
まんざらでもない物語です。

 スマホで調べました。
「昭和27年10月3日の月は?」と検索したらありました。
 ところが10月3日は満月ではなかったのです。
次の4日が満月でした。
 ただ見た感じは満月だったと思います。
満月にしておきましょう。

 それにしてもスマホって便利ですね。
ネットで検索すれば知りたい情報が
すぐ手元に入ってくるのです。

 ただこれまで思い込んでいたことが
間違いだったということも結構あります。
 講演会で講師の話をスマホで検索している人がいます。
講師の言うことが正しいのかどうかチェックもできます。

 スマホ一つで知識を全て習得したように思いがちですが
身についたものにならなければ所詮知識にすぎません。
 積み重ねた学習の過程が大事なのであり
それは何のための学習なのか考え創造することです。

 覚えようとしても覚えられず
忘れまいと思っても忘れることもあります。
 忘れたら思い出すこと
その手段がスマホのネットです。
 スマホを有効に使う
これも工夫考えることです。

 知識をもって考えることが大事なのです。
今日の話でいったら自分が生まれた時のことを
色んな知識を集めて物語ストーリーをつくることも
面白いと思うのです。

 人に言いふらすことではありません。
今日言ってますけどね。
 そういうなかに私のいのちの物語です。
最初があったら最後があるということです。
 命の誕生があれば終わりがある
生まれて来たら去って行かねばなりません。
 どこに?

 お念仏のみ教えに聞かせていただくと
私のいのちの物語は人の命終えたら
終わりではありません。
 南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
命終えてそのままお浄土に往き生まれ
仏さまなってこの世に還って来て有縁の人を救うという
南無阿弥陀仏のいのちの物語のなかにあるのです。

 南無阿弥陀仏の大きないのちの物語のなかに
今日一日もお念仏申して
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.2.21)


大分三佐の円光寺です

2021-02-20
 昨日新聞の広告でニトリの開店を知りました。
「ニトリ大分三佐店」と書かれてありました。

 ニトリは全国区のお店です。
この周辺にはナフコやコスモスの大きなお店がありますが
ニトリはそれ以上の日本を代表する有名なお店です。

 大分三佐という表示が何か嬉しかったです。
三佐の地名は大分市内の方でも知らない人が
多いのではないでしょうか。

 鶴崎はわかります。
昔は鶴崎市でしたしJRの鶴崎駅もあります。
 三佐の所在地を説明するのに鶴崎から海部に行った所
昭和電工のある所といったようなことです。

 お寺を昔の所在する地名でよぶことがあります。
その地域のお寺という意味合いが大きかったのです。
 三佐の円光寺であり森町の専想寺さん
神崎の教尊寺さんといったことです。
 江戸幕藩体制の中で今のお寺のあり方が決められて
所在する藩の地名がつけられたということです。

 お寺に所属するご門徒も同じ藩の人でした。
三佐は岡藩の飛び地でしたので
大海組の近隣のお寺とは藩が異なっていました。
 三佐に居住している浄土真宗の門徒の所属寺は円光寺で
同じ小学校区で川向こうの家島は臼杵藩でしたので
妙蓮寺さんや光国寺さんの所属なのです。

 大分三佐の円光寺です。
今ホームページを発信していますが
「大分三佐の円光寺」で検索してもらいたいと思います。

 三佐も区画整理で町並みが変わり
交通の要所で色んな会社や職場が増えました。
 三佐の住民も出入りが多くなって
昔から三佐に住んでらっしゃる方が少なくなり
新しい方が方々から入ってきて人の移動が激しいです。

 この前オープンした大分東警察署跡地のアベタウンに
そしてその向かいパチンコ店のあった跡のニトリです。
 人や車の動向が気になるところです。
昼前に用事があってニトリの辺りを車で通りました。
 駐車場は満車状態でしたが車の流れはまあまあでした。
今日明日の土曜日曜日はどうでしょうか。

 ニトリの広告を見て思ったのは
大々的なオープンセールといったものがありません。
 開店先着何名様に無料で何々を差し上げます
といったものもありません。
 消費者にとっては残念なことですが
そんなことをしたら大渋滞です。
 地域の人と共にあるお店の
これまで積み重ねてきたノウハウです。
さすがニトリ大分三佐店です。

 お寺も学ぶところがあります。
地域の人と共にあるお寺です。
 ノウハウ工夫です。
お念仏のご法義を地域の人に広く聞いていただき
人から人へ伝えていくために
これからのお寺はどうあるべきか
考え工夫しできるところから始めましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.2.20)


先に往かれた仏さまのご縁です

2021-02-19
 今日2月19日は私の伯父藤並照圓師の祥月命日です。
昭和23年の往生で74回忌のご縁です。

 円光寺の長男に生まれた円光寺の住職後継者で
当時は副住職でした。
 五人姉弟の第二子で次弟は国東のお寺に入寺しており
長女も結婚して家には末妹が一人居ましたが
三男の私の父は外に出ていました。
 それで急遽お寺に呼び戻され僧侶になって
後継住職になったということです。

 自分の人生とはいえ
自分の思い描くようにはいきません。
紆余曲折いろんなことがあります。

 それをご縁といただきます。
良くもご縁悪くもご縁です。
 良くも悪くもといって
その人人の人生です。
 自分にとって思い通りになることが良いご縁で
思い通りにならないことが悪いご縁と
いうぐらいなものです。

 大事なことは色んな人との出会いご縁つながりがあって
今の私があるということです。
 良くも悪くも今のこの私です。

 そうした思い通りにならないこの人生で
仏さまのご縁に遇わせていただける有難さです。
 良いとか悪いとかのはからいを超えて
どんな人にも仏さまのご縁はつながっているのです。

 南無阿弥陀仏のおはたらきです。
「われにまかせよ必ず救う」と
どんな人にも阿弥陀さまは喚び続けてくださっています。

 仏さまのご縁に遇わせていただいて
南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただき
お念仏を申す身にお育ていただくのです。

 南無阿弥陀仏とお念仏申す生活をさせていただき
阿弥陀さまのお浄土に往き生まれる人生を
共々に歩ませていただきます。

 これからも良くも悪くも思い通りにならない人生ですが
お念仏申して阿弥陀さまのお慈悲に生かされて
本当に有り難い人生を生き抜かせていただきます。

 先に往かれた仏さまのご縁です。
お念仏のみ教えを伝えてくださるために
照圓師が円光寺に生まれ28歳の人生を生き抜かれて
今もお浄土から私たちを見守ってくださってあるなかで
今日のお朝事のご縁をいただけたことであります。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.2.19)


「富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も 雪に変わりはないじゃなし とけて流れじゃみな同じ」

2021-02-18
 急にまた寒さがぶり返しました。
昨日は日中に雪が舞い今朝起きて
雪景色を期待していた人もあったのではないでしょうか。

 この辺りで雪が積もることは滅多にありませんが
私が高校2年のこの頃
大きな雪が降って積もったことがあります。
 学校が休校になり
子どものように心躍らせて雪だるまを作りました。
 昔の木造の本堂の前に
雪だるまと一緒の写真が残っています。

 境内に降り積もった雪をかき集めて
結構大きな雪だるまができましたが
太陽が出てすぐにとけてしまいました。
 白い雪だるまがとけると土だらけの無残な姿になって
何か悲しかった思い出です。

 雪がとけて水になります。
お座敷小唄に
「富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も 
雪に変わりはないじゃなし とけて流れりゃみな同じ」
とあります。

 とけて流れてと色街の人間模様をうたったものですが
富士の高嶺に京都の先斗町に
そしてこの三佐の地に降る雪ですが
とけて水になり流れ行くところは海です。

 親鸞聖人はご本願の海といただかれました。
 阿弥陀さまのご本願の世界
平等一味のお浄土のお救いです。
 雪が水になり川になって海に流れ込むと
一つの味になります。

 清らかな川濁った川大きな川小さな川と
川にも色々あるように
いろんな人人の人生その生活ぶりは違いますが
阿弥陀さまは大きなお慈悲のお心おはたらきで
すべてのものを分け隔てなく救うといわれるのです。

 今日も一日寒くなります。
雪が降るのも楽しみにしつつ
お念仏申す日暮らしのなかに
南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.2.18)


新型コロナウイルスのワクチン接種が始まります

2021-02-17
 今日から新型コロナウイルスのワクチン接種が
日本国内でいよいよ始まります。
 医療従事者から始めて65歳以上の高齢者
基礎疾患のある方と順番が決められているようです。

 通常のワクチン開発に比べて短期間での治験認可実施で
当初は不審感で接種したくない人が多かったようですが
欧米を中心にワクチン接種が目に見えるかたちで進み
有効性や副作用についてもよい結果が分かるようになって
今度は誰から先にいつ頃接種できるのかという話です。

 禅問答で母と妻が川で溺れていて
子どもであり夫である者がそこにいたら
どちらを先に助けるかと問われます。
 皆さんだったら
母と妻どちらを先に助けますか。

 禅僧は母だから妻だからというはからいを捨てて
「近くにいる者から先に助ける」と答えます。
 では阿弥陀さまだったら
どちらを先に助けるでしょうかと問われます。

 阿弥陀さまは力尽きて
今にも水中に沈んでしまいそうな者を先に助けて
余力のある者は後で助けるといわれます。

 ワクチンの有効性や副作用の有無が分かってくると
私たちは我や先です。
 欧米でワクチン接種の初期の頃は
その国のリーダーである大統領や首相が率先して
ワクチンを接種する映像が飛び込んできました。

 国民に接種を呼びかけるうえからも
国民に先がけて自ら接種することで国民は安心します。
 ところが南米のある国では
国のリーダーが治験の段階でこそっと接種していたことが
発覚して大臣を辞任する事態に追い込まれたといいます。

 我や先です。
世界をみるとワクチンを開発した国の囲い込みが伝えられ
日本にも当初の計画通りにワクチンが届かない事態です。
 ワクチン確保には大きなお金がかかることで
貧しい国の人たちへのワクチン供給が問題です。

 我や先です。
そもそもこのコロナ感染は富貴や貧窮を問わず
どんな人も感染のリスクがあるのですが
一部の有力者が権力や財力にものを言わせて
ワクチン接種することもできないことではありません。
 それぞれの国や人間の思いはからいが
ウロウロしています。

 阿弥陀さまのご本願のお救いは
すべてのものを分け隔てなく必ず救うと
南無阿弥陀仏とおはたらきです。
 
 平等一味のお救いです。
阿弥陀さまのご本願のお心を聞かせていただき
南無阿弥陀仏のおはたらきにまかせて
お念仏申す身にさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.2.17)


円光寺
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