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お念仏を申す生活法話

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お念仏は阿弥陀さまのおはたらき

2024-12-09
 「われにまかせよ必ず救う」
南無阿弥陀仏のおはたらきが
今こここの私に届いて
私の口からお念仏が出てくださいます。

 阿弥陀さまの無量寿無量光の
慈悲と智慧のおはたらきです。
 いつでもどこでも誰にでも
南無阿弥陀仏のおはたらきが
至り届いてくださっているのです。

 私がお願いしないのに頼まないのに
背を向けて逃げまわっている私を追いかけて
阿弥陀さまは私のところに来てくださり
いつも私に寄り添って
ご一緒してくださっているのです。

 どこまでも自己中心のものさしで
ああやこうやと自分の都合に合わせて
ものごとを思いはかり
自分の思い通りにいったときは有頂天になり
思い通りに行かないと自らを反省することなく
腹を立てて周囲に怒りをぶつける始末のこの私を
阿弥陀さまは煩悩具足の凡夫と見てとって
「われにまかせよ必ず救う」とご本願をたて
南無阿弥陀仏のお名号を成就してくださったのです。

 あなたと私が共に生きるこの社会で
私もあなたも自己中心に生きては
争いが絶えません。
 実はあなたも私も阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
共々に生かされて生きていると
お念仏のみ教えに聞かせていただくとき
私たちは共々に往生浄土の人生を
生きて往くことができるのです。

 お念仏申して今日一日も
お念仏の旅をご一緒しましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.12.9)

成道ということ

2024-12-08
 今日12月8日は成道といって
お釈迦さまが仏教のおさとりを
開かれた日として伝えられています。

 2600年ほど前に北インドの王国の
王子として生まれたお釈迦さまは
生死の苦悩を超えるさとりの道を求めて
29歳で出家し修行者の道を歩まれます。
 6年間の苦行の末に
菩提樹の下に端座して瞑想に入り
12月8日の暁におさとりを開かれたといわれます。

 さとりとは真実真理の法に目覚めるということで
如実知見の智慧を得て
老病死の苦悩の原因を無明煩悩と見抜き
解決する道を完成されたということです。

 お釈迦さまはしばらく菩提樹のもとで
さとりの境地を一人楽しんでいましたが
インドの最高の神である梵天の勧めによって
さとりの内容を人々に説く決心をされ
伝道の旅に出られます。

 自分一人のさとりにしていては
本当にさとったことにならない
さとりの教えを迷い苦しんでいる人々に伝えて
はじめてさとりになると気づかれたのです。

 自利利他円満の大乗仏教のお心を
教えてくださるお話です。

 お釈迦さまが45年間の伝道の旅で人々に説かれた
仏教がお経となって時と所を超えて後世の人々に伝わり
今ここ私のところにお念仏のみ教えとなって
届けられているのです。

 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
お念仏の先人方が届けてくださった
お念仏のみ教えです。
 自分一人の楽しみにするのではなく
有縁の方々にお念仏のみ教えをお伝えして
共々に往生浄土のお念仏の旅を
ご一緒させていただくことこそ
お念仏に生きる者の
この世に生まれたつとめだと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.12.8)

スマホ店にて

2024-12-07
 スマホのことで種々相談することがあって
取扱い事業所に行きました。

 4年前にスマホを購入した際にいただいた資料を
持っていくと係の方が
資料に添付された名刺を見るなり
「なつかしい!」と嬉しそうに笑顔で
「私、名字が〇〇から△△に変わりました」と
言われました。

 前回と同じ担当の方だとわかり
「おめでとうございます!」と言いました。
結婚されて名字が変わったということです。

 選択的夫婦別姓のことが
今の国会でも議論になっています。
 社会的にも通称が認められており
裁判でも国会での議論を促す判例が多く出ていて
選択的夫婦別姓に賛同する気運が盛り上がっていますが
民法に「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い
夫又は妻の氏を称する」と規定されており
反対意見も根強くあります。

 同姓にするか別姓のままかの二者択一ではなく
選択的夫婦別姓とは
同姓にするか別姓のままかは
当事者の選択に依るということです。

 多様な価値観が尊重される現代社会にあって
二者択一のものの見方にとらわれて
自己中心の思いはからいで物事を見ては
自他相反自他分断の関係になって
生きにくい社会になっているのではないでしょうか。

 結婚して夫婦同姓になることに
喜びを感じる人もいます。
旧姓に捨てがたい思いを抱く人もいます。
 人それぞれの価値観ものの見方生き方ですが
同じ社会生活をおくる私たちは
共に生きる上で共通の決まりがなくては
混乱することにもなりかねません。

 道徳や法律の効用ですが
宗教仏教の価値観ものの見方も
大事ではないでしょうか。

 学校や家庭で直接教えてもらったことはなくても
先人の言い伝えや後ろ姿に教えていただいていることが
たくさんあると思います。

 仏教のみ教えを聞きましょう。
生きるヒントを
たくさん教えていただきましょう。

 さて選択的夫婦別姓の問題ですが
お念仏申されるように生きていくなかで
それぞれの人生の選びです。
 お念仏のみ教えを聞いておきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.12.7)

「七転び一起き」※転載

2024-12-06
 「七転び八起き」とは
何度失敗しても立ち上がって
努力することだそうですが
無限に転がり続けるのが
人生ではないでしょうか。

 失恋、病気、上司に叱られること
他人の言葉に落ち込むこと
この人生起き上がってもすぐに転びます。
 いや無始以来ずっと転がり続けてきたのが
私たちではないでしょうか。

 日本の歴史で最も勝ち組になった人と言えば
豊臣秀吉を思い浮かべます。
 足軽から関白まで上りつめ
全国を支配しました。
 しかし最後は「露と落ち露と消えにし我が身かな
浪速のことは夢の又夢」と歌ったように
結局彼も大きく転がる人生でした。

 一方、お釈迦さまは王子として生まれ
三つの城を持ち、妻や息子にも恵まれました。
 でもお釈迦さまは地位も財も家庭も捨てて
真の世界をひたすら求められました。
 それは地位がなくても家がなくても病であっても
たった一人であっても大丈夫の世界です。

 私たちは七転びどころが
無限転びでしょう。
 でも仏法に遇うと
大きなはたらきによって
本当に起き上がることができるのです。

 無限転び一起きを
七転び一起きと表現いたしました。

 ※『本願寺インスタ倶楽部』
    (中央仏教学院 福間義朝長)より転載
      ー本願寺新報2024年12月1日号ー

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.12.6)

お歳暮の贈りものです

2024-12-05
 年末になり
お歳暮を贈る時節になりました。
 いつもの人にいつもの品を贈りに
いつものお店に注文に行きました。

 もうそろそろ注文があるのではと
お店で前以て
いくつかの提案をしてくださっていました。
 昨今の物価高です。
毎年少しずつ価格が上がり
品物や数量を変えるなどして
何とか予算内に納めてきましたが
さて今年はどうするか。

 お正月定番の蒲鉾類のお歳暮です。
予算内で品物自体を変えることも考えますが
お正月のおせち料理の一品に
いつもの品を待ってらっしゃるのではと思うと
品物は変えずに数量を変えるということで
提案されたカタログを見ると
3本5本8本セットとあって
4本セットがないことに気づき
尋ねますと
「4本は縁起が悪いということで
用意していません」と
予想通りの答えが返ってきました。

 4は嫌われます。
4は死に通じる縁起の悪い数字になっているようです。
 果たして4本詰めを贈って
何かクレームがついて返品されるのかというと
どうでしょう。

 ただ常識がないと思われたりしないか
などと思ったり
人人の思いはそれぞれに様々で
何でも気にすれば気になり
自分の思いはからいにとらわれて
悩み苦しみ迷う私たちです。

 自分中心の小さな世界に閉じこもって不安な私に
大きな世界に生まれて来いよと
阿弥陀さまはいつでもどこでも
南無阿弥陀仏のお喚び声になって
私に寄り添いご一緒してくださっているのです。

 お念仏申して
南無阿弥陀仏のお心おはたらきを聞かせていただき
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.12.5)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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