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お念仏を申す生活法話

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御仏前がにぎやかな初盆のご縁です

2021-08-14
 昨日今日と初盆のお参りをしています。
お参りの時間を決めてご案内していますので
私がお参りする頃には皆さんが仏間にそろって
座ってらっしゃるところもあります。

 ご法事のご縁です。
黒衣五条に中啓念珠の衣体をつけてお勤めしますが
次から次へお参りすることで
普段のご法事のように
ゆっくりお勤めすることではありません。
 お家の皆さんにもその気配がわかるようで
長話はせずに次のお家に向かうようなことです。

 そうしたバタバタした中でのご縁ですが
お参りの皆さんとご一緒に
お勤めができる有難さを思います。
 いつものお正信偈さまです。
聖典を持参しお配りしてお勤めをし
その間にお焼香をしていただきます。

 皆さんの気持ちが一つになる
仏さまのご縁です。

 お仏間の御仏前に皆さんが集いそろいます。
一人ではありません。
 隣の人も隣の人もみんな
先に往かれた仏さまのご縁につながった
家族だけではなくご親族の方々もご一緒です。

 そこにお盆のお参りに来られたご近所有縁の方は
いらっしゃいませんが
たくさんの品が所狭しと御仏前にお供えされています。

 初盆は静かなお盆寂しいお盆といわれますが
本当ににぎやかなお盆です。
 仏さまのお飾りももちろんですが
御仏前にお参りされる方がたくさんいらっしゃることです。

 「ご一緒に、お念仏申しましょう」と
皆さんご一同に南無阿弥陀仏と
お念仏を申させていただきます。
 浄土真宗のご縁の有難さです。
お念仏申す所作が調えられた有難いご縁です。

 お経さまには阿弥陀さまのお浄土を
俱に一処で会える俱会一処の世界と説かれています。
 今日のお朝事のご縁ももそうですが
阿弥陀さまの御仏前に集う私たちは
俱会一処のお念仏のお仲間です。

 御仏前の一処で皆さんと会うなかに
先に往かれた方は今はお浄土の仏さまとなって
懐かしいお姿はこの目には見えませんが
お念仏のおはたらきで私と共に生きてくださるのです。

 南無阿弥陀仏の大きな大きないのちのつながりのなかに
お盆の三日間だけではなくこれからも
共々に生かされて生きていくことができる
まさにお念仏は私の生きる力です。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.8.14)


お仏間でみんな一緒ににぎやかな初盆のご縁です

2021-08-13
 今日から三日間のお盆の期間に入ります。

 昨日は円光寺門徒初盆会のお勤めを
本堂でさせていただきましたが
初盆を迎えるお家の方には特別なお盆ということです。

 遠方にいる家族親族も帰ってみえて
ご近所有縁の方々もお参りされるということで
いつもより賑やかなお盆になります。

 この三日間は家にずっと居ることになります。
今はコロナでお家時間が増えたということですが
家に家族親族が一緒にそれも御仏前に居るということです。

 お仏壇をご安置しているお部屋です。
この部屋は普段はあまり使うところではなく
日常家族がそろう部屋でもありません。
 家族が一緒に食事をしたりテレビを観たりする
部屋ではありません。

 お仏壇をご安置する仏間にご家族ご縁の皆さんが
心を一つにして集うご縁が初盆です。
 大きなテーブルを囲んで食事をしたり
お酒も入ってお話がはずみます。
 仏間で先に往かれたご先祖有縁の仏さまと
ご一緒に過ごす初盆のにぎやかな風景です。

 昨日からすごい雨です。
昨日は薬師堂から仲村をお参りしましたが
仲村のお参りの途中で凄い雨にあい
全身びしょ濡れになって一旦お寺に戻って
夕方残った4軒のお家にお参りしました。

 いろんなことがある日々の生活です。
今日も続いて大雨になりそうです。
 皆さんそれぞれのお盆ですが
ご先祖を思いお念仏を申すなかに
過ごさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.8.13)


真実まことのお念仏

2021-08-12
 今日は8月12日で明日から三日間のお盆の期間に入ります。
この2年続けてコロナ禍で<盆おどり大会>ができません。

 いつもでしたら早朝5時から二十人ほどの男衆の皆さんが
お寺に集まり盆おどり大会の準備設営をしてくださいます。
 今の時間は囃子方の舞台ができ周囲に提灯を巡らせて
「準備万端整いました」ということですが
今は思うようにいきません。

 何か不思議な感覚を覚えます。
2年2度のお休みですが
もうずっと前からしていなかったような感じです。

 盆おどり大会だけでなくお寺の法要行事をはじめ
地区の行事や市県国の行事世界中の行事が
この一年半従来通りのことができていません。

 歎異抄の御文です。
「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのこと
 みなもつてそらごとたはごと、まことあることなきに
 ただ念仏のみぞまことにておはします」
(わたしどもはあらゆる煩悩をそなえた凡夫であり
 この世は燃えさかる家のように
 たちまちに移り変わる世界であって
 すべてはむなしくいつわりで
 真実といえるものは何一つない。
 その中にあって、ただ念仏だけが真実なのである)
のお言葉をいただきます。

 この世のことはすべて移り変わって行くもので
私たちが日々行うこともそうですが
私自身も日々変わって行ってるという
まさに無常の世界に生きているなかにあって
お念仏だけが真実変わらない
私たちの依りどころというのです。

 移り変わり行くこの世にあって
お念仏はそのまま変わらず残って行くというのです。

 この私の命もいつか必ず終えていかねばなりません。
ただ真実まことのお念仏は残って行くのです。
 ニセモノは変わり行きますが
ホンモノはそのまま残って行くのです。

 お念仏は私がこの世に生まれるずっと前から変わらず
私を必ず救うとお喚び声の仏さまとなっておはたらきです。
 そして私がこの命を終えてもこれからもずっと
お念仏のご縁をいただくことの有難さを思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.8.12)

繰り返しのようで新たな一日の歩みです

2021-08-11
 ご門徒皆さんのお家にお盆参りをしています。
新院は主に三佐地区外のご門徒を
私は三佐の地区内をお参りさせていただきます。

 平素の月参りは新院がしていますから
三佐のご門徒に年に一度のお盆のお参りで
久しぶりに会えるということです。

 一年ぶりの再会で懐かしい思いがするかというと
昨日も一昨日もいつでも会っているという感覚で
ご一緒に御仏前に座らせていただきます。

 何か去年と同じコピーような気がします。

 各地区ごとにお参りの日を振り分けて
昨日は地区内では一番遠方の4区のお参りでした。

 お参りは午前中いっぱいかかりますから
途中トイレにも行きたくなります。
 小学生の頃トイレに行くのを我慢してという
苦い経験を思い出します。
「トイレを貸してください」と
お家のトイレを借りれば済むことですが
中々言い出しにくくて今は公園のトイレを
よく使わせてもらいます。

 昨日のお参りの近くには大きな野球場があり
トイレもきれいで立派に整備されています。
 そこのトイレを昨日も使わせていただきました。
はっと思い出しました。
 昨日もと言いましたが
去年も同じトイレを使ったのです。
 同じような時間だったと思います。
同じお参りする地区でお家の順番も同じということで
去年と同じ時間を過ごしているようでした。

 最後のお参りのお家で
私と同年輩の方と一緒にお参りしました。
 去年も声かけをして
仕事を退職して家に居るということだったと思い出しつつ
「今どうしてますか」「仕事を辞めて家に居ます」と
去年と同じような会話の繰り返しです。

 何かいつもの繰り返しのようで
一年が経ちました。
 今年もコロナ禍でマスクをつけてのお参りです。

 私たちの日々の生活は何かいつも繰り返しのようですが
こうして今日もお朝事のご縁から始めさせていただける
お念仏を申す生活です。
 往生浄土の人生を確かに確かに歩ませていただく
有難さです。

 今日はちょっと曇っていて
雨でも降るんでしょうか。
 どんな一日になるのでしょうか
お念仏申して私にできることを
精いっぱいさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.8.11)


お盆参りでのお話から

2021-08-10
 今ご門徒皆さんのお家にお盆参りをしていますが
次から次にお参りするようなことで
ゆっくりお茶をいただいてお話することができません。

 挨拶程度のちょっとした会話ですが
最近の共通の話題にコロナワクチンの接種があります。

 昨日あるお家で
「ご院家さんもうワクチン接種されましたか」と聞かれ
「高齢者ですから早く済みました」と言うと
その人は2回目を打ったが
何も症状がなかったというお話でした。
そして「日頃の行いが善いから」と付け加えられました。

「そうでしょう」と応えましたが
私は2回目の後で高熱が出ました。
 若い人ほど熱が出ると聞いていましたし
周囲からも「若い証拠!」などと言われ
自分も若い人の部類かなとも思ったりして
悪い感じはしませんでした。

 正常な体にワクチンという異物が入るのです。
人それぞれに色んな症状があってもおかしくありませんが
大丈夫と言われてもやっぱり不安です。

 気休めと言いますが
「日頃の行いが善い」と自分を肯定し
「若いから」とまた自分を肯定します。

 肝心なことは症状が出た時の対応です。
熱が出たら解熱剤を飲むとかゆっくり休むとかして
熱を冷ますということです。
 症状によっては医療機関に相談することも
大事です。

 症状が出る出ないということを含めて
私たちは生きているということです。
 生きているなかで
今をどう生きるのかということです。

 お念仏のみ教えに聞かせていただいて
今ここをこの私が生きるのです。

 南無阿弥陀仏とお念仏を申すなかに
私一人で生きているのではなくて
隣の人も隣の人もみんな共々に生かされて生きていると
聞かせていただきます。

 阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に共々に
生かされて生きている真実です。
 お念仏に生かされたこの身です。
明日の命も分からない何が起こるか分からない
不確かな不安の中にあって
南無阿弥陀仏とお念仏を申して生きていけるのです。

 南無阿弥陀仏「まかせよ、必ず救う」と喚んでくださる
阿弥陀さまの仰せにすべてをゆだね
往生浄土の道行きを今日も一日
私にできる精いっぱいのことをさせていただき
生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.8.10)


円光寺
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