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お念仏を申す生活法話

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「この一年大変お世話になりました」

2021-12-03
 門徒報恩講のお参りであるお家の方から
「この一年も大変お世話になりました」と言われました。

 この一年もといっても12月が始まったばかりで
まだ一か月近くあるのですが
一月一度のお参りのご縁でいうと
これが今年最後のご縁ということです。

 このお朝事のご縁は一日一日のご縁ですので
「今年もお世話になりました」のご挨拶は
12月31日になります。

 人と人とが出会うご縁です。
一月に一度、二週間に一度、一週間に一度のご縁
出会いのなかで私たちは日暮らしをしています。

 出会いと別れの繰り返しです。
同じ屋根の下で生活を共にしている家族も
いつも一緒ということではなく
出会っては別れてということの繰り返しです。

 お経さま(仏説大無量寿経)の意訳に
「人は、この世の愛欲のきずなにつながれて生きているが
つきつめてみると
独り生まれ、独り死に、独り来て、独りゆくのである」
とあります。

 どんなに愛する人もいつまでも一緒にいることはできず
必ず別れ離れていかねばならないのです。
 それも「われや先人や先」です。

 常に変わり行く無常の世界に生きる私たちですが
真実変わらないお念仏のみ教えに
いつでもどこでも私たちは
南無阿弥陀仏の「必ず救うまかせよ」のおはたらき
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に共々にあると
聞かせていただきます。

 今生に南無阿弥陀仏とお念仏申して生きて
命終る時も南無阿弥陀仏のおはたらきで
阿弥陀さまのお浄土に生まれされていただけるのです。

 お浄土に先に往かれた方も
後に遺った私たちも
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
生かされて生きているのです。

 この一日一日が「大変お世話になりました」のご縁です。
まだまだ早いではありません。
 お念仏を申す日々の日暮らしの中に
「お世話になりました。ありがとう」と
人との出会いに感謝して
南無阿弥陀仏とこの人生を生き切って
お浄土に生まれて往きたいと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.3)

阿弥陀仏にだっこされて

2021-12-02
 今日は『大乗』(2021年12月号)のご法話から
お話をいただきます。

 小学校一年生の男の子が書いた
「だっこのしゅくだい」という作文です。

 学校の先生から「家族のみんなに
だっこしてもらうことが今日の宿題」と
言われたそうです。

 早速その子は家に帰ると
「おかあさんだっこして。宿題だから」と言って
だっこしてもらいます。
 温かくて気持ちよかったそうです。

 次に小さいおばあちゃんにだっこしてもらうと
「おおきゅうなったのう」と言われ
大きいおばあちゃんにもだっこしてもらうと
「おもとうなったのう」と言われます。
 小さい大きいは
おばあちゃんとひいばあちゃんのことだと思います。

 そしてお父さんの帰りを待ち
お父さんにだっこしてもらってから胴上げしてもらい
ふぁっと体が宙に浮いて気持ちよかったそうです。

 とてもうれしくて最後に
「まただっこのしゅくだいがでたらいいな」と
書いてありました。

 この作文を読みながら
先日ご往生された瀬戸内寂聴さんの
生前の映像を思い浮かべました。
 お寺の御堂での法話会のようすです。
たくさんの方がお聴聞されているなかで
一人の女性が手を挙げて
寂聴さんに話しかけられるのです。

 思いつめたように涙声で
「実は主人が亡くなったのですが
そのことを受け入れることができなくて
生前のことをいろいろ思い出しては
今も日々悔やむことが多く
どうしたらいいのか…」と
絞り出すような声で話すのです。

 するとじっと聞いていた寂聴さんが
女性に手招きしながら歩み寄って行かれて
女性を抱かれたのです。
そして耳元で「悲しいね。泣いたらいいのよ。
涙が枯れるまで泣いたらいいのよ」と
何度も何度も言われました。

 仏さまのお慈悲のお救いです。
私たち人間の理屈を超えて
そのまま抱き取り慈しみ悲しんでくださる
仏さまのお徳おはたらきです。

 今日ご紹介したご法話の最後には
「私たちも阿弥陀仏にしっかりとだっこされているのです。
それを現わすのが南無阿弥陀仏です。
この人生の本当の居場所は職場でも家庭でもなく
南無阿弥陀仏、お念仏の中にあるのです。
たった一人になっても、病で床に伏していても
貧しさの最中にあっても
南無阿弥陀仏と私の口からお念仏が出る時
それは阿弥陀仏にだっこされているということであり
どこでもない、今、ここが私の居場所となるのです」
と結ばれていました。

 阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
共々に生かされて生きている私たちなのです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.2)


二ホンミツバチの蜂蜜をいただきました

2021-12-01
 今朝6時の梵鐘を撞いて
南東の空高く冴えて輝く三日月が観えました。
 大きな風が吹いて師走になりました。
12月1日です。
 本堂にこの冬初めてストーブが入りました。
防寒の準備も整えてお朝事のご縁をいただきます。

 門徒報恩講にお参りして
あるお家で蜂蜜をいただきました。
 自家製のものです。
少しお話を聞きました。

 この辺でも趣味で養蜂をしている方が
結構いらっしゃるということです。
 この辺の蜂蜜は二ホンミツバチのもので
一般に販売されてる蜂蜜の多くは
セイヨウミツバチのものだそうです。

 専門の養蜂業者が取り扱うもので
セイヨウミツバチが集まる花を求めて
全国各地に出かけていくといいます。

 この辺の二ホンミツバチは巣箱を置いておくと
集まってくるということで
ミツバチの来るのをひたすら待つのです。
 二ホンミツバチは百花といわれる
多種の色んな花の蜜を持ってくるそうです。

 お寺ということを重ねて思います。
お寺はまさに二ホンミツバチの形態に似ています。
 決まった巣箱を作ってハチが来るのを待つんですね。
阿弥陀さまの願いが詰まったお寺は
ご門徒有縁の皆さんの居場所です。
 阿弥陀さまがひたすら私たちを
待ってくださっているのです。

 百花それぞれの蜜をもったミツバチは
生活ぶりがそれぞれ違う私たちです。
 その私たちが分け隔てなく一堂に集まれる
お寺という私たちの居場所です。

 ここに座っておくれと願われて
御仏前でご一緒にお勤めをさせていただき
阿弥陀さまのお心を聞かせていただきます。
 「一人じゃないよ。私がいるよ大丈夫だよ」と
南無阿弥陀仏のお喚び声となって
阿弥陀さまがご一緒くださる心強さです。

 私一人じゃありません。
隣の人も隣の人もみんな同じお念仏のお同行が
御仏前に座らせていただく私たちの居場所です。

 これから寒くなります。
いよいよ厳しい冬の到来です。
 人生に四季に重ねて
思い通りにならないことが
次から次に起こってきますが
私たちには帰っていける居場所があります。

 南無阿弥陀仏に安心して
師走のお念仏のご縁を共々にいただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.1)


きれいにお仏壇をお荘厳して門徒報恩講のご縁です

2021-11-30
 昨日から門徒報恩講のご縁で
ご門徒皆さんのお家にお参りをしています。

 報恩講は親鸞さまのご法事です。
皆さんのお家のご法事のように
お仏壇をきれいにお荘厳して
報恩講のお勤めをさせていただきましょうと
ご案内しています。

 きれいにお飾りされたお仏壇で
ご門徒皆さんとご一緒にお勤めさせていただきます。

 あるお家では
一年に2回お盆の前と報恩講の前に
お仏壇の仏具のおみがきをすると聞きました。

 お寺の仏具もそうですが
そのままにしておくと埃をかぶってしまいます。
 仏事の節目節目におみがきをさせていただくことで
お浄土のお荘厳をさせていただくのです。

 磨けば磨くほどピカピカに光り輝いてきれいですと
言っていました。

 阿弥陀さまのお浄土は無量光明土といって
光あふれる世界です。
 智慧と慈悲の阿弥陀さまの光明のおはたらきで
私たちを等しく摂め取って
お念仏申す身にさせていただくのです。

 日々の移ろい変わり行く生活の中で
仏さまのご縁をいただいて
いよいよお浄土への人生お念仏の道を
確かに確かに歩ませていただける尊さ有難さを思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.11.30)


漏れる私を漏らさず救う南無阿弥陀仏のご法義です

2021-11-29
 昨日は御正忌報恩講法要の御満座で
お内陣のお荘厳もいつものすがたにかえって
今日から平生のお朝事のお勤めになります。

 日々の移ろいの中に私たちは歳を重ねていきます。
このたびの三日間の御正忌報恩講法要は
私の従兄の急な往生で遠方にお参りし
通夜葬儀火葬そして初七日をお勤めすることで
初日は留守をさせていただき
何かバタバタしたご縁になりました。

 コロナ禍で御講師も私の方で手勤めさせていただき
次から次へとすることも多く重なって
昨日は皆さんにお手伝いいただき後片付けをして
何とかいつもの段取りを済ませて安心していましたが
電話があって配り物の「円光寺通信」に
ミスプリントがあったということでした。

 何度もチェックしたつもりでしたが
こんなことです。

 これで大丈夫と
私たちは完璧に物事を行うように努めますが
あれもこれもとバタバタするなかに
忘れたり漏らすものって結構あります。

 私たちを漏らさず等しく救うてくださる
南無阿弥陀仏のお念仏のご法義です。
 漏れるところがある私たちだからこそ
阿弥陀仏さまはこの私のことをいつも思い取って
南無阿弥陀仏と喚んでくださっているのです。

「どんなことがあっても私がいつも一緒だからね。
大丈夫だよ」って。
 日々お念仏を申す生活をさせていただきます。

 今日から門徒報恩講ということで
皆さんのお家の報恩講をお勤めさせていただきます。
 日々の移ろいの中に
共々にお念仏申させていただけることを
お朝事のご縁でまた有難く思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.11.29)


円光寺
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