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お念仏を申す生活法話

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いつでもどこでも阿弥陀如来の摂取の光明の中です

2021-07-31
 今は学校は夏休みです。
長い夏休みで普段はできないことができるということで
祖父母の所に行って生活するなど
楽しみなことが沢山あります。

 夏休みは宿題があります。
早く済ませておけばいいのですが
ついついため込んで二学期間際になって大変です。

 宿題で絵日記がありました。
夏空の絵です。
 濃い青の空に真っ赤な太陽に入道雲です。
見るだけで本当に暑いという絵です。

 絵日記には必ず天気と気温を書いていました。
私が子どもの頃の気温は暑くても32度とか33度で
35度ということは滅多になかったと思います。

 今は35度以上が全国各地でよくあることで
北海道でも記録されます。

 暑中です。
暑中お見舞い申し上げます。

 30度以上を夏日といい35度以上猛暑日
そして40度以上になったら酷暑日というそうです。
 どこまで気温が上がるのでしょうね。
地球温暖化の問題が身近に深刻に思います。

 ただこの暑い夏も月日が過ぎれば涼しい秋になり
寒い冬がやってきます。

 暑中のただ中を私たちは今生きています。
コロナのただ中でありオリンピックのただ中でもありますが
オリンピックも10日後には閉幕し
コロナもいずれかは収束するでしょう。

 私たちを取りまく状況は日々刻々と変わって行きますが
私たちはその中を命ある限り生きていかねばなりません。

 思うような楽しいことばかりでなく
思うようにいかないこともたくさんあって
苦しみ悩むこともたくさんあります。
 お釈迦さまが「人生は苦なり」と言われたように
この人生は思い通りにいかないことです。

 阿弥陀如来は大悲の光明を放って
いつでもどこでも
私がどんな状況にあろうとも
摂取不捨のおはたらきでいつも私とご一緒です。

 南無阿弥陀仏の大きなおはたらきの中に
今日も暑い日が続きますが
私にできる精いっぱいのことをさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.31)


お念仏の仲間とお浄土の旅を楽しむ

2021-07-30
 オリンピックの熱戦が続いていますが
女子の体操競技でこれまで金メダルをたくさん獲った
アメリカのトップ選手が競技の途中で
メンタルの不調を訴え競技を止めて
昨日の個人総合決勝戦には出場せず
スタンドからチームの仲間の応援をしていました。

 メンタルの不調ということでは
テニスの大坂なおみ選手もうつ病を告白し
四大大会の全仏大会を途中欠場しました。

 私たちには計り知れないトップ選手だからこその
重圧があるのでしょうね。

 こうしたスター選手に限らずこの社会で生きる私たち
それぞれにその人が置かれた立場やるべきことについて
メンタル精神面での影響が大きいといいます。

 私たちは感情をもった人間です。
その時々の心と体のコンディションに左右されます。
機械が動いて生きているわけではありません。

 どんなに実績のある競技者も
周囲から当然のように結果を求められ
心の葛藤のなかで苦しみ悩むことになります。

 私たちの人生にもそんなことを思います。
傍から見ると当然こうあるべきだと求められ
自分の人生だからと強がってみてもどこかで重圧を感じ
何も手に付かないといった感じで
何でこんなことがいつものことができないのかと
周囲から言われ思われ大きな重圧になって
その場から逃げ出したくなるような状況に
追い込まれるのです。

 金メダルをいくつ取ったとメダルメダルと
結果を求め評価して
何でどうしてと勝手な見方をしている私がいます。

 そうした自己中心の見方をする私こそ
そういう見方にとらわれがんじがらめになって
自分の殻に閉じこもり苦悩し動けなくなっているのです。

 阿弥陀さまは南無阿弥陀仏の声になった仏さまです。
いつでもどこでも私がどんな状況になっても
「私がいるよ。大丈夫だよ」と
この私を喚び通しに喚んでくださっているのです。

 南無阿弥陀仏とお念仏を申して
阿弥陀の大きな世界に生まれて来いよといわれます。

 阿弥陀さまといわれて
この目に見えるわけではなく
そんな仏さまのことは信じられないと
言われるかもしれませんが
南無阿弥陀仏のお念仏の声になって
この耳に聞こえるおはたらきで
私を喚んでくださっているのです。

 その声はお念仏申す私の隣の人の声であり
家族や友人の声でありご先祖有縁の仏さまの声です。
 十方世界ありとあらゆる世界の諸仏方の声と
聞かせていただきます。

 先日もお話しましたが
今回メダルを獲った選手のインタビューで
オリンピックを楽しむ競技をして楽しかったという言葉が
よく聞こえてきます。

 嫌々ながら競技ができるものではありません。
楽しんで自分の大好きな競技をするなかに
重圧を感じつつ結果としてメダルを獲れたから
楽しいということかもしれません。

 今日は水泳の萩野選手と瀬戸選手が出場する
200m個人メドレーの決勝があります。
 リオオリンピックでは期待通りのメダル取りの大活躍で
スポットライトを浴びましたが
今大会は瀬戸選手はこれまで決勝進出もできない不振で
萩野選手はこの一種目に絞ることでのレースです。

 決勝進出が決まったインタビューで二人とも
一緒にレースに出れることを本当に喜んでいました。
 仲間がいるということです。
個人競技ですがチームなのです。
 仲間だからこそ分かり合える
そして一緒に楽しむということでしょう。

 私がこの人生を生きるということも
私一人の人生ですがそこに仲間がいるということです。
 私が生きるといって自分一人で
生きているわけではありません。
 目に見える方ばかりでなく目に見えない方にも
支えられ生かされてあるのです。

 南無阿弥陀仏とお念仏を申して生きるのです。
私がお念仏申して往生浄土の人生を生きるのですが
私一人ではなく南無阿弥陀仏のおはたらきで
隣の人も家族も友人も会ったことがない人も
みんなお念仏申してお浄土参りを
ご一緒させていただけるのです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.30)


お念仏のみ教えに遇うことの難しさです

2021-07-29
 昨日は土用の丑の日で鰻を食べた方が
多かったのではないでしょうか。

 コロナ禍で飲食店が売り上げが軒並み減って
困っているということですが
土用の丑の日は特別な日で鰻は
いつも以上に出ているそうです。

 今年はお店に食べに来るお客は少なくても
家に持ち帰る方が多いといいます。
 冷房の効いた家でオリンピックを観ながら
ゆっくり鰻をいただくというのです。
 何か最高の贅沢ですね。

 オリンピックに集中して
コロナ下にあることを忘れてしまいそうですが
現実は大変厳しい状況にあるということです。

 東京の感染者が昨日これまでで最高の三千人近くに
なったということで
全国では九千人を超えて
一万人の大台に乗るような状況です。

 ワクチン接種が進み治療薬もできて
これまで以上に対応ができており
重症者は減っているとの見方がありますが
緊急事態宣言したにも拘らず人流は変わらず
中軽症者の自宅療養が急増し
医療現場は逼迫しつつあるといいます。

 助かる命が助からない状況に
近づいてきているという専門家の指摘です。
 聞くとちょっと怖いですね。
急に体調が悪くなって病院に行っても
ベッドがいっぱいで対応できませんと言われても
どうすることもできません。

 医療現場の関係者専門家の見方と
私たちの見方にはすごい差があります。
 ただこの私が家族が親しい人が感染した時は
その見方が変わるのです。
 こんなことになるんだったら
何で早くから医療体制をちゃんとしておかなかったのかと
見事に変わるのです。

 その人その人その立場立場で見方が変わり
行ったり来たりと煩い迷い苦悩する私が生きる
無常の世にあって
変わることのない真実まことのものの見方を
仏教お念仏のみ教えに聞かせていただきます。

 治療を尽くして助かる命も
私たちはいつか必ず終えていかねばなりません。
 そのことはみんな知ってはいますが
私のことと聞きたくないといって
これは本当のことです。

 人間に生まれてこの命を今生きていますが
何のために人間に生まれてきたのか
お念仏のみ教えに聞かせていただきます。

 お念仏のみ教えに遇ってお念仏申す身になって
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
死んだらおしまいではなく
そのまま阿弥陀さまのお浄土の仏さまとなって
これからもずっと南無阿弥陀仏のいのちのつながりのなかに
私たちは共々に生かされて生きていくのです。

 人間に生まれて仏法に遇うことの有難さ尊さですが
日々の生活に明け暮れるなかに
仏法に遇うご縁をいただくことの難しさをまた思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.29)


私の生きる支えは目標は何でしょうか

2021-07-28
 東京オリンピックはまだまだ序盤ですが
日本選手の連日の活躍でテレビにくぎ付けです。

 昨日はソフトボールで日本チームが
北京大会以来13年ぶりの金メダルに輝きました。
 この間2大会ソフトボールの競技自体がなくて
今度の日本で開催の大会では実施されましたが
次のパリ大会は実施されないといいます。

 日本とアメリカの北京大会と同じ決勝戦でした。
両チームのエースは北京の時と同じエースです。
 アメリカのエースは一度競技から引退して
この東京開催が決まってまた復帰したということです。
 一方日本の上野投手はずっと現役を続けてきました。
大きな目標の金メダルを獲って13年間です。

 モチベーションです。
何を目標に競技を続けてきたのでしょうか。

 39歳といいますから体力的な限界も感じながら
ということだったと思います。
 東京開催が決まって次の目標が定まっても
日々生きる心の支えモチベーションです。

 皆さんにとって生きる支えは
生きる目標はというと
何でしょうか。

 家族であったり友人であったり
仕事や趣味であったりということではありませんか。

 私のことでいうと
お寺の住職の日々のつとめであり
お念仏のみ教えに生きることです。

 お寺に生まれました。
仏法を聞けよとのお勧めだったと今は思います。
 お念仏のみ教えを聞かせていただき
お念仏申す身になっておくれと
仏さまの大きな願いに生きてご縁の人にも伝え
共々に阿弥陀さまのお浄土に生まれさせていただく
道すがらを生きる今日一日の営みです。

 今日もこうしてお朝事のご縁から
始めさせていただきます。
 阿弥陀さまのご尊前に座らせていただき
皆さんとご一緒にお勤めができる
私の大きな心の支えモチベーションです。

 メダルを獲った人獲れなかった人
それぞれの人生に脚光があたります。
 オリンピック選手に選ばれることからして
日々厳しい練習に耐え忍び辛いこともたくさんあって
ご褒美の金メダルです。
 メダルに届かなかった人もやってきたこと一つ一つが
人生のドラマとなり人と育てられていくのです。

 私たちも一人一人人生のドラマを歩んでいます。
ドラマの主人公は私ですがそこに支えてくれる
たくさんの方がいらっしゃるということです。

 振り返ってみたらあの人もこの人もいろんな人がいて
人間だけではなく多くの命に支えられてあったと
気づかせていただけるのが仏さまの教えです。

 人の命は終わりがありますが
死んだらおしまいのドラマではなく
仏のいのちとなってこれからもずっと
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
生きていけるお浄土から開かれたお念仏の道を
今日一日も共々に歩んでまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.28)


日々同じことの繰り返しのようですが・・・

2021-07-27
 私たちの毎日の暮らしは朝から晩まで一日中
同じことの繰り返しのようですが
日々その生活ぶりは違います。

 このお朝事のお勤めも同じ繰り返しのようですが
その人その人その日その日で違います。
 お朝事にお参りして私たちの今日一日が始まるのですが
皆さんそれぞれに生活ぶりは違います。

 今日一日を始める私たちそれぞれの思いです。
待ちに待った楽しみな今日一日もあるでしょうし
逆に早くこの日が終わらないかなと
重くしんどい思いで迎えた今日の朝かもしれません。

 そうした様々な思いをもって今日のお朝事です。
そして明日、明後日のお朝事のご縁です。

 同じことの繰り返しのようですが
お寺の本堂阿弥陀さまの御尊前に
座らせていただけることの有難さです。

 いつでもどこでも私がどのような状況にあっても
南無阿弥陀仏とご一緒してくださる仏さまです。

 仏さまのご縁をいただいて
お念仏申す身にさせていただきました。
 お念仏申して日々の生活を送り
お浄土への人生の道すがらを
確かに歩ませていただく安心です。

 生きる依りどころ死して帰るところです。
私のいのちの帰依処を南無阿弥陀仏と聞かせていただき
お念仏申していのち毎日新しい今日の日暮らしです。

 それも私一人ではなく皆さんと共々に
お朝事のご縁をいただいて
それぞれの生活ぶりは違いますが
今日一日を始めさせていただける有難さ尊さを思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.27)


円光寺
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