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お念仏を申す生活法話

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一年間ようこそのお参りでした

2021-12-31
 今日で2021年令和3年が終わります。
一年365日こうして毎朝お朝事のお勤めを
ご一緒にさせていただけました。

 円光寺は毎日朝からお念仏の声が聞こえるお寺です。
お同行の皆さんがお参りされて共々にということで
有難く御礼申し上げます。

 今日は大晦日で夜12時前から
本堂で除夜会続いて元旦会のお勤めをさせていただきます。
 同時に鐘楼で除夜の鐘撞きをさせていただきます。

 今日も朝から風が強くて寒いです暗いです。
コロナということもありますので
どうぞ気をつけてお参りください。

 なおいつものように
このお朝事は1月1日は元旦会で
1月2日は初法座で10時からのお勤めです。
 1月3日から通常の6時半からの
お朝事のお勤めをさせていただきます。

 一年間ようこそお参りなさいました。
ありがとうございます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.31)


諸仏諸菩薩の南無阿弥陀仏のおはたらきです

2021-12-30
 毎年のことですが
昨日29日にお鏡つきをして正月飾りを整え
今日12月30日は先々代16世照哲住職の祥月命日です。

 諸仏諸菩薩の南無阿弥陀仏のおはたらきを念います。
大本はご本尊の阿弥陀如来さまです。
 阿弥陀さまのお浄土に先に往かれた仏さまが
還相の菩薩となってこの迷いの世に還って来て
私たち衆生を救うてくださるおはたらきです。

 阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のおはたらきの
お手伝いをしてくださるといいます。
 私たちの日々の生活の中に
菩薩さまのおすがたおはたらきとなって
この私を護り救うてくださるのです。

 今朝梵鐘を撞きに鐘楼に向かう時に
南東の空高く三日月がきれいに観えました。
この前は西の空にまん丸お月さまでした。
 日々の移ろい変化の中に生きてることを思います。
世の習い無常の理です。

 喚鐘を打つとき真正面に工場の煙突が目に入ります。
今日も煙が出ています。
 風のない時は空にまっすぐ緩やかですが
天候次第で海の方に山の方にとたなびいて見えます。
 工場は年末年始も休むことなく動いているのです。
そこで働く人もみんな生きているのです。

 昨日総代さんが幕を張り仏旗を掲げて
準備をしてくれましたが
今日は朝から風が強くて
山門の幕がバタバタと吹き上がっていました。

 すべてのものが動いています。
みんな生きているな
大きないのちのおはたらきのなかに
生かされているなと思います。

 この目で見耳で聞き体に触れて
五感いっぱいに感じて思うのです。
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
南無阿弥陀仏のおはたらきです。

 私にとって都合の良いことも悪いこともすべて
南無阿弥陀仏のおはたらきとなって
この身に来てくださって
今日もこうして私の口からお念仏が出てくださるのです。
 南無阿弥陀仏のおはたらきです。

 祖父が亡くなったのが昭和41年で
55年経ちました。
56回忌のご縁です。

 年月は経って遠くなりましたが
仏さまのおはたらきとなって来てくださって
いよいよ近くなりました。

 「間違いないぞ。お前の往生は
阿弥陀さまが決めてくださっていることだから。
間違いないぞ。お念仏を申して聞いてくれよ」と
今日もお朝事のご縁のなかに有難くいただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.30)

「お寺にお参りしますから」と外出の許可をいただきました

2021-12-29
 納骨壇の正月飾りにお参りされた方が
玄関にたずねてこられました。

 老人ホームに入所されている方です。
娘さんと一緒に来られて
「やっと来ました。2年ぶりです」と言われます。

 コロナ禍で外出も家族との面会も
ままならないということです。
 感染者が次第に減少する中で
今はオミクロン株とよばれるものが流行の兆しです。

 「よく外出できましたね」と言いましたら
「お寺にお参りするといったら許可が出ました」との返事です。

 有難いことですが
何故お寺のお参りは許可されるのかと思いました。

 お寺に人が集まるという発想がないのかなと思ったり
お寺にお参りすることはとても大事なことだと
施設の方が配慮してくださったのかなと思います。

 コロナ禍で不要不急の外出はやめましょうと
何度もアナウンスされてきました。

 お寺の法要行事も中止になったりということですが
そもそもお寺参り自体を不要不急なことと思っている人が
多いのではありませんか。
 年を取ってから暇ができたらと
いつでもお参りできるぐらいに思っていませんか。

 ところがお寺参りは中々どころじゃない
一生お寺にご縁がないままに命終えて行く方が殆どです。

 お寺にお参りするからと外出の許可が下りたと
いいですね。
 これから外出したい時は
「お寺にお参りしますから」と言ったらどうですかと
ちょっと要らんことを言いました。

 浄土真宗のお寺は阿弥陀さまのいらっしゃる所です。
阿弥陀さまがいつも立たれて
私たちのお参りを楽しみに待ってらっしゃる所です。
 そうしたお寺のご縁をお正月を迎えるなかで
またいただけることの有難さを思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.29)

いろんなことがあってお念仏申す身にお育ていただいたことに感謝です

2021-12-28
 昨日坊守と話をしていて
門徒台所の整理をしていたら大きな業務用の鍋や
たくさんの耐熱コップやコーヒーカップが
出てきたということです。

 何に使っていたのかと聞かれて
私が大学の頃だったと思いますが
当時父がいろんな事業をするなかで
大分商業高校の40m産業道路をはさんだ斜め前に
「富士ボウル」という大きなボーリング場があって
そこのレストランを経営していて使っていたものです。

 当時は日本中どこもここも大変なボウリングブームで
朝から晩までたくさんの人で賑わっていました。
 ボウリングの順番待ちの方が多く
30分待ちはまだいい方で
混む時は一時間二時間待ちもあって
そういう人たちの行き場になって結構繁盛していました。

 カレーやサンドイッチ、コーヒーなどの軽食中心で
専門のコックさんはいましたが
お客さんの接待やその他の雑用は父が知り合いに頼み
私も妹も手伝いに駆り出されることもあり
特に母は全般的な責任者といったようなことで
今から思うと本当に大変だったと思います。

 とにかく父のひと声で
いろんなことが日々展開していくようなことで
そういうなかにこの円光寺の歴史もあるのです。

 その後この本堂を新築することになって
父もお寺の活動を率先してするようになります。

 歳を重ねる中でこの年の瀬に
いろんなことを思い出します。
 はっきり覚えているわけではありませんが
とにかく色んなことがあったこれまでの人生です。

 皆さんの人生もそれぞれそうではありませんか。
振り返ればいろんなことがあったなかで
今のこの私があるということです。

 自分にとって都合の良いことも悪いことも
思い通りに行ったことも行かなかったことも
成功したことも失敗したこともです。

 いろんなことがあって今のこの私です。

 世間の見方はそれぞれです。
思い出したくないことも悔やむことも色々ありますが
どうしようもありません。

 やり直すことはできませんが
見直すことができると仏法は教えてくださいます。

 誰にも真似できないいろんな経験をするなかで
今の私があるということです。
 今この御仏前に座らせていただく
私があるということです。

 これまでのいろんなことを
一切合切そのまま引き受けてくださって
そのまま救うとおはたらきの
阿弥陀さまの御尊前に
お念仏申してご一緒させていただくこの私です。

 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
お浄土への人生をこれからも生かされて
生きて往けると聞かせていただき
お念仏を申す身にお育ていただいたことに感謝します。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.28)


一週間の始まりは日曜日か?月曜日か?

2021-12-27
 年の暮れです。
この時期来年のカレンダーを方々からいただきます。
そして毎年私専用のシステム手帳を買い求めます。

 カレンダーや手帳を見てふと思うのは
一週間が日曜日から始まるのか
月曜日から始まるのかということです。

 今日は月曜日です。
いつもと違う特別な気持ちで月曜日を迎える方が
いらっしゃるのではないでしょうか。

 月々のカレンダーは日曜日から始まるものが多いのですが
週間単位の手帳は概ね月曜日から始まります。
 仕事の予定を中心に使うビジネス手帳です。
月曜日から始まって週末土曜日曜は休日という括りです。

 今の太陽暦のカレンダーは西洋から入ってきたもので
キリスト教の伝統文化が背景にあります。
 日曜日は安息日で家族で教会に行き
教会のミサにお参りして心の汚れを洗い流して
新たな気持ちで一週間始めましょうということで
一週間は日曜日から始まるという人人の生活の営みです。

 それぞれの国や地域昔からの伝統生活習慣の違いで
カレンダーをはじめものの見方違うということです。

 今は週休二日が当たり前の社会になっています。
学校や会社など土曜日曜が連休になって
旅行や催し物など土曜日曜をワンセットで捉え
次の月曜日が一週間の初めということです。

 このお朝事は毎日のご縁です。
一日が朝から始まって日中があり夜になって
また次の日の朝が来るという生活の営みです。

 一日の営みが七日で一週間、31日で一か月
365日で一年です。
 毎日一日一日の積み重ねです。
もっと言えば今今今の連続です。

 今を生きるという事実です。
今を大事に生きましょうと
宗教は教えます。
 宗教とは私が宗とする教えであり
私の生きる依りどころです。

 私たちは生きる依りどころを
浄土真宗のみ教えに聞かせていただくなかに
安心して共々に生かされて生きることができるのです。

 今を大事にお念仏申して生きて
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
阿弥陀さまの大悲のおはたらきをいただき
私にできる精いっぱいのことをさせていただく
日々の営みお念仏の生活でありお浄土への人生です。

 今年最後の月曜日です。
お念仏申して今日一日を始めさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.12.27)


円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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