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お念仏を申す生活法話

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お寺に帰る

2021-07-13
 3日ぶりにお朝事のお勤めをさせていただきます。

 土曜日の夜急に体調を崩して3日間入院しました。
昨日坊守に迎えに来てもらいお寺に帰ることができました。
 お寺を出る時には意識もしっかり戻っていましたが
ずっと不安でした。

 お寺に帰るということです。
よくお話させていただくことですが
帰るところがある安心です。

 今朝6時にいつもの朝のように梵鐘を撞きました。
「ああご院家さんが撞きよんのやろう」と
思ってくださった方もいたのではないでしょうか。
 6時半には喚鐘を撞いて
今日もこうしてお同行の皆さんとご一緒に
お勤めができることの有難さを思います。

 つながってあるということです。
南無阿弥陀仏のご縁つながりです。

 お念仏のご縁をいただいて皆さんとつながって
朝一番に阿弥陀さまの御前に座らせてもらって
ご一緒にお正信偈のお勤めをさせていただき
御文章さまを拝読して
今日の一日を始めさせていただきます。

「まあしばらくはここに座れ」と阿弥陀さまのご催促
南無阿弥陀仏の思し召しです。
 いつもの指定席に座って皆さんとご一緒に
仏さまのみ教えを讃嘆させていただいて
お念仏申す生活お浄土への人生を歩ませていただきます。

 今回の大騒動の顛末経過を後で聞くと
覚えていないことだらけで
恥ずかしい立ち居振る舞いもあったということです。

 凡夫の身そのままを生きてる私です。
この凡夫をそのまま救うてくださる仏さまが
いつでもどこでもご一緒くださってあるというご法義です。

 帰るところがある有難さです。
いつどこでどんな形で命終えることがあっても
そのまま帰らせていただく阿弥陀さまのお浄土です。
 そのお浄土にはご先祖有縁の方々が往ってらっしゃって
仏さまとなって私を護り救う南無阿弥陀仏の
おはたらきをしてくださっているのです。

 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
今日もこうして生かされて生きていくことができることを
お念仏申して有難く喜ばせていただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.13)


南無阿弥陀仏のご縁につながって

2021-07-10
 南無阿弥陀仏のご縁つながりをいただきます。

 私とあなたの関係で
私たちは何時どこでと約束して会っていますが
約束していても予定通りに私の思い通りに
あの人とこの人と会っているわけではありません。
 いつかどこかで偶然偶々会うこともあります。

 お念仏のご法義に聞かせていただきますと
偶々ということは一つもないと全てがご縁だというのです。
 もうすでに私たちはつながってあるといいます。
私の意思でつながろうと思ってつながっているのではなく
私たちは大きないのちのつながりの中に
お互いに生かされて生きてあるというのです。
 南無阿弥陀仏の大きないのちのご縁つながりです。

 南無阿弥陀仏のご縁につながって
こうして御仏前に座りご一緒に南無阿弥陀仏とお念仏を申す
私たちにしてくださったというおはたらきです。

 そこに私たちの思いはからいといった理屈は
一切入り込むことはできません。
 私たち人間の自己中心の思いはからいを
根こそぎそのまま引き受けてくださる阿弥陀さまの
仏さまのおはからいおはたらきに
おまかせすればいいのです。

 今日も私たちは予定を組み
自分の思いをもって生きています。
 思い通りにならないことや思いがけないことも
いろんなことがあるでしょうが
今日一日の終わりに自らを振り返って
御仏前に座り手が合わさって南無阿弥陀仏とお念仏申し
ようこそようこそ今日一日も賜わったいのちを生きて
人との出会いの中に南無阿弥陀仏のご縁つながりを
喜ばせていただく生活でありたいと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.10)


何を依りどころに安心安全な日暮らしでしょうか

2021-07-09
 昨日菅首相の会見で
東京に4度目の非常事態宣言の発令が発表され
オリンピックのバッハ会長が来日して
5者協議で東京オリンピックの
無観客開催が決まったということです。

 去年からコロナコロナで
私たちの生活が振り回される様相ですが
東京五輪開催についても
その迷走ぶりは開幕直前まで続きそうです。

 3年前に東京五輪をテーマにした
大河ドラマ『いだてん』が放送されました。
 昭和39年に開催された東京五輪をめぐり
昭和15年の幻の東京五輪を回顧していく内容です。

 当時五輪誘致に尽力された講道館柔道の父嘉納治五郎と
日本初の五輪選手金栗四三の生涯を通して
第二次世界大戦で東京五輪が中止されるというドラマは
今回のコロナ禍での五輪開催にも大きく重なります。

 コロナ禍の五輪は今後いろんな角度で検証され
関係者の思いや足跡が何十年後かに
ドラマになるかもしれません。

 菅首相は57年前の東京五輪を振り返り
バレーボール東洋の魔女の回転レシーブの思い出を語り
五輪が多くの日本人に勇気と希望を与えたと
コロナ禍という世界中な困難な時だからこそ
このたびの五輪開催の意義を強調します。
 
 競技をするアスリートそして関係者の
いろんな思いが様々に交錯して
どんな五輪になるのか未だに想像できないところも多く
不安な中に7月23日の開幕は刻一刻と近づいてきます。

 コロナ禍での東京五輪がどんなかたちで開催されようとも
私たちは日々の生活を生きていかねばなりません。
 今日の一日一度しかない人生を
振り回されるなんてとんでもないことです。

 ただ振り回されるような人生を送っていないかと
問われることでもあります。
 果たして私は何を依りどころに生きているのか
という根源的な問いです。

 阿弥陀さまは「われにまかせよ必ず救う」と
南無阿弥陀仏の喚び声で私のところに来てくださり
私と共に生きてくださる仏さまになってくださいました。
 私がどんな状況にあろうともいつでもどこでも
ご一緒してくださる仏さまに安心して
南無阿弥陀仏とお念仏を申す生活をさせていただきます。

 安心安全な五輪という言葉が行き交っていますが
実のところは私の安心安全です。

 南無阿弥陀仏のお心おはたらきを聞いて
お念仏申す身になっておくれという
阿弥陀さまの大きな大きな願いのなかに
私たちの生活が今日一日があることを心に入れて
お念仏申す日暮らしをさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.9)


お葬儀のご縁で仏さまのご縁が始まります

2021-07-08
 お葬儀のご縁をいただきます。
年間で凡そ20件ぐらいのご門徒有縁の方の
お葬儀をお勤めします。

 お葬儀のご縁で初めてお会いをする
ご遺族ご親族がいらっしゃいます。

 お葬儀のご縁でお寺とのつながり
仏法聴聞が始まる方をこれまで何人もみてきました。

 今はお葬式をしないお家が増えてきました。
仏さまのご縁が薄くなり無くなることになりかねません。

 お葬儀のご縁で先に往かれた大切なお方が
仏さまとなって遺った方たちにつくってくださった
仏さまのご縁とそのままいただければよいのですが
私の思いはからいがそこに入ってきます。

 私たちは毎日私の思いをもって生きています。
自分中心の思いで
私の思い通りにいけばいいのですが
中々思い通りにいかないのがこの世のことであると
歳を重ねるなかに思い知らされることが
たくさん増えてまいります。

 仏さまはここに座れと
御仏前に私の指定席を用意して
仏さまのご縁をいただけよとお勧めなのです。

 悲しいご縁ですが
そのまま仏さまのご縁といただきましょうと
お取り次ぎをさせていただきます。

 仏さまのご縁をいただいて
南無阿弥陀仏とお念仏を申す身になってほしいと
仏さまはずっと前から願われているのです。

 仏法を聞いてお念仏を申す身になること一つのために
この人間界に命恵まれて生まれてきたのですよと
仏さまのご縁を用意してくださっているのです。

 死んだらおしまいでは決してない
仏さまの大きなご縁つながりのなかに生かされ
たくさんの命に支えられて
これからも心豊かにいのち豊かに生きることができると
お葬儀のご縁にまた改めて味わわせていただくことです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.8)


南無阿弥陀仏に安心して阿弥陀さまがご一緒の生活です

2021-07-07
<みんなの花壇>にお花がいっぱいです(2021.7.7.6:00)
 今朝はいつもより一時間ほど早く起きました。
今日はお葬式があって過去帳や位牌を書くためです。

 起きたら蒸し暑いんです。
戸を閉め切っていたからで
さっそく戸を開けて墨書に取りかかりました。
 すぐいい風が入ってきました。
何か懐かしい風のようにも思いました。

 この時間に早起きしないと
日頃は感じることができない体験です。
 若い頃に夏キャンプに行って蒸し暑い夜中を過ごし
朝方すっと目が覚めてテントの外に出たら
スーッといい風が吹いて感じる自然の有難さです。

 こんなさわやかな体験ができるのだったら
明日も明後日もいつも一時間早く起きたらと思いましたが
一方でいやいややっぱりゆっくり床の中に一分でも長く
寝ていたいという思いもありましてということです。

 いつもより朝の準備も早めにできて
6時の梵鐘を撞く前に境内をずっと見て回りました。
 今花壇がきれいです。
坊守さんが一人でしていることですが
有り難いですね
草花や木々に季節の折々の自然の営みを感じます。

 梵鐘を撞く頃はもう太陽が東の空高く上がり
燦々と照り付けて今日も暑くなるだろうと思います。
 日々の営みです。
今日も一日いろんなことがたくさんあります。

 今日はお葬式です。
お葬儀は大切な方とお別れする悲しみのご縁ですが
お念仏のご法義を聞かせていただきますと
死んだらおしまいではなくて
そのまま仏さまのご縁といただいて
仏さまとなってくださった先人の方々と
南無阿弥陀仏のご縁つながりのなかに
いつでもどこでもご一緒できるということです。

 今日7月7日は七夕です。
一年に一度織姫さんと彦星さんがデートをするといいます。
お互いに待ちこがれてこの日を迎えることでしょう。

 阿弥陀さまはもうすでに「まかせよ救う」と
南無阿弥陀仏となって私のところに来てくださって
私の返事を待ってくれているのです。

 私の命をそのまま引き受け支えてくださる仏さまです。
南無阿弥陀仏に安心して阿弥陀さまがご一緒の生活を
共に送らせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2021.7.7)


円光寺
〒870-0108
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TEL.097-527-6916
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