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お念仏を申す生活法話

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仏法を味わう

2025-01-13
 歳を重ねて
食事をする楽しみが
変わってきたように思います。

 テレビのグルメ番組で
有名タレントが紹介する
どこどこの有名レストランのあの一品といった
ご馳走を食する楽しみではありません。

 若い時分ならともかく
この歳になると
グルメ料理は総じて高たんぱく高カロリーで
何より高価格で敬遠します。

 ご飯に味噌汁魚に豆腐があれば十分です。
ゆっくり時間をかけて味わい食する楽しみです。

 いのちをいただく
法味愛敬(ほうみあいぎょう)です。

 南無阿弥陀仏とお念仏申して
お念仏の仏法を味わいます。
 阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
生かされて生きる楽しみです。

 阿弥陀さまがご一緒です。
ご一緒にお念仏申すあなたがいます。
 あなたと私皆共にお念仏申していただく
お念仏の食卓です。

 これほど贅沢な食事はありません。
一口一口ゆっくりゆったり
お念仏申して南無阿弥陀仏のお徳おはたらきを
味わい感謝申していただきます。
「おかげでごちそうさまでした」

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.13)

お寺の経営コンサルタント

2025-01-12
 テレビの人気番組『がっちりマンデー』で
お寺の経営コンサルタントのことが
紹介されていました。

 経済情報番組で今注目の有望企業を取り上げ
「がっちり!儲けています!」を売りにするものです。

 お寺の経営相談を依頼された
外部のコンサルタント会社が
現状を調査分析し課題を整理して
今後の経営戦略を行っていく仕事です。

 この数十年来首都圏ではお墓の需要が高まり
お寺の経営手段として
納骨堂事業が広がっているといいます。
 既存の墓地はどこもいっぱいで
墓碑を建てるにも大きなお金がかかり
継承者の問題もあって
永代供養を視野に入れた
個人や夫婦二人といった納骨のケースが多いそうです。

 設備投資に莫大な費用がかかりますが
お寺の境内地に余裕があり宗教法人の利点もあって
あとはどのように販路を拡大していくか
まさに専門の経営コンサルタントの出番です。

 ただ通常の会社の経営ではありません。
納骨堂を売って儲かればいいという話ではありません。
 お遺骨を預かる施設としてだけの納骨堂ではなく
納骨堂の使用者とお寺との関係が仏さまのご縁となって
仏法聴聞を勧めるご縁になることが第一義です。

 お寺の護持はただ建物を維持管理する
ということではありません。
 なぜお寺が建てられたのか
先人の思いに寄り添うなかで
人人が多くお寺にお参りされ
仏さまのご縁をいただいてほしいとの願いです。

 仏法は人から人へと伝わっていきます。
その人が見えない大きな伽藍だけのお寺になると
それは風景だけのお寺になってしまうということです。

 都会と地方のお寺では全く事情が違いますが
地方では門徒檀家の寺離れが急速に進み
存続の危機にあるお寺が増えてきました。

 コアな意味でのお寺の経営です。
お寺の意義を今一度見直すなかで
昔からその地域に根ざした
それぞれのお寺独自のスタイルで
ご法義繁盛の手立てを考え営むことです。

 その営みが小さなご縁であろうとも
そこに人がいて
お念仏の法灯が受け伝えられていくことで
お寺の役割を果たしていけるのではないでしょうか。

 お念仏のご縁をいただく
門徒の私が僧侶の私が
それぞれの役割を担うなかで
お念仏のコンサルタントに相談して
今私にできることをさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.12)

また一つ増えました

2025-01-11
 歳を重ねるなかで
身体のあちこちに異変がでてきます。
 日常的に気になるようになり
いよいよ思い立って
病院に行くことにしました。

 以前眼に支障があって眼科に行ったところ
医師から「これは歳のせいです」と診断され
これはもう若いときのように治るのではなく
上手に付き合っていくしかないのかと思ったものですが
老いることは病むことだなとまた思い知らされて
また一つ病院の診察券が増えました。

 歳をとるということは
自分の思い通りに行かなくなる
この身を生きるということで
ここまでようこそ
この身がうまくやってくれていたんだなと
思います。

 この身体(みからだ)の自然のはたらきです。
まさに人知の及ばない不可思議な世界に
生かされて生きているということです。
 自然のおはたらきのままに
この身を生きていけばいいことなのですが
どこまでも若くて健康でありたいと
自然のおはたらきをそのまま受け入れることができず
抗う私がいます。

 お念仏は「まかせよ救う」の
阿弥陀さまのおはたらきです。
 お念仏申し南無阿弥陀仏のおはたらきに
この身をそのまままかせて
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
今日一日も生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.11)

母の一周忌祥月命日

2025-01-10
 今日は母の一周忌の祥月命日です。
1年前の1月10日に母が往生しました。

 満98歳1か月と17日の生涯でした。
母の人生もまた喜び悲しみいろんなことがあり
私も知らないわからないことが
多々あったことだと思います。

 往生の日からこの一年
母が生前遺した文書や写真など整理することもなく
あっという間に過ぎて行きました。

 その人人の生きた証を
本人が自ら表現することもあれば
後に遺った者が何かにまとめることもあるでしょう。

 それはこれから徒然にということで
今は日々の生活の中で
ご縁ご縁に母をたずねていきたいと思います。
 私もこれから歳を重ねるなかで
母が教えてくれるものがたくさんあると思います。

 ずっといつも母のことを思って
生きているわけではありませんが
折々にふっと母のことを思い出します。

 父もまたそうですが
父も母もずっとこれからも
私のお父さんお母さんであり続け
72歳になった私は今もこれからも
親に心配かけ通しの子どもです。

 父も母も人の命は終えましたが
お念仏の声の仏さまとなって
今も私のすぐそばにいてくださいます。

 父母はじめお念仏の先人をたずねて
往生浄土のお念仏の旅を共々にさせていただける
浄土真宗のみ教えに遇えて本当によかったと
またお念仏申させていただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.10)

お念仏のご法義のお手伝い

2025-01-09
 毎月寺境内のあんのん館で
法話会やサロンのご縁をいただきます。

 浄土真宗のご本尊
阿弥陀如来さまのご尊前に
有縁の方々が集うお念仏のご縁です。

 阿弥陀さまにお念仏お礼申し
ご法話お取り次ぎさせていただいて
皆さんご一緒にご法義談義です。

 お茶(コーヒー)をいただきながら
日頃思っていることなど
それぞれにお念仏の味わいを話されます。

 現代の社会の有り様に対する意見もあり
一人でも多くの人にお念仏をお届けしようとする
皆さんのあつい思いが伝わってきます。

 本願寺八代宗主蓮如上人は
お念仏の興隆を願って
全国各地の惣村に名号本尊をおくり
お念仏の講を開いて人々に寄合と談合を促しました。
 その講が自主的な組織のお念仏の道場となり
浄土真宗のお寺の原型になったといわれます。

 お念仏の思いをもった人たちが
お寺を拠点にお念仏申す日々の生活を
営んでこられたのです。
 お念仏の先人の生活ぶりはそれぞれ違いますが
共に往生浄土のお念仏の道を歩む同行として
私たちにお念仏のご法義を伝え届けてくださったのです。

 ご法義はお念仏のおはたらきです。
そのおはたらきのご縁づくりをしてくださった
お念仏の先人の思いです。
 どうか仏法に遇ってお念仏申す身にお育ていただき
お念仏申す人生を歩んでほしいとの願いです。

 時代社会の変遷とともに
お寺のあり方が大きく変わるなかで
お念仏の先人をたずねて
真実変わらないお念仏のご法義のおはたらきの
お手伝いをさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2025.1.9)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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