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お念仏を申す生活法話

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サマースクールのご縁です

2024-07-28
   夏休み恒例の
<子ども会サマースクール>を行いました。
 コロナ禍で2回中断しましたが
今回で42回目の開催になります。

 今は若い住職が企画運営をしてくれていますが
坊守が「よくやってきましたね」と言いました。
 1泊2日の基本的なプログラム構成で
新しい企画を入れ替えしながら楽しくやってきました。

 お寺の本堂で子どもたち大勢と
寝食を共に生活することです。
 普段の小人数の家族の営みとは大分違うことで
子どもたちには楽しい発見もあったでしょうし
団体行動で自分の思い通りにならないことも
たくさんあったと思います。

 自分の思い通りにならないことで
腹を立てたり喧嘩になったりする子どももいて
大きな声で叱ることも度々ありました。

 今思えば何であんなにと反省することもあって
若かったということでもあるし
熱い情熱も体力もあったんだなと振り返ります。

 参加した子が中高生になり
お手伝いをしてくれたり
20回を過ぎる頃からは
これまでの参加者の子どもたちが
参加するようなこともありました。
 長く続けていればこうした楽しみも増えて
これも仏さまのご縁つながりだなと思います。

 そして門徒さんの理解と協力です。
お家の子や孫ばかりでなく近所の子どもたちにも
「お寺に行こう!」と声かけをしてくれたり
食事のお世話や種々企画のご加勢をしてくださいます。

 お寺の本堂や境内で子どもたちが元気に遊びまわり
子どもたちの大きなお念仏の声が聞こえます。

 昨今の諸事情でサマースクールのあり方も
変わってきますが
これからも皆さんで相談工夫して
子どもたちに喜んでまた来てもらえるお寺に
なってほしいと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.7.28)

パリ五輪開幕

2024-07-27
 4年に一度のオリンピックが
フランスのパリで開幕しました。
 コロナ禍で一年遅れの無観客の開催となった
前回東京五輪から3年ぶりのオリンピックです。

 あれからもう3年経ったのかと思う一方
コロナ禍の生活が遠い昔の出来事のようにも感じます。

 パリの中心部を流れるセーヌ川を
各国選手団が船でパレードする
初めての競技場以外での開会式です。
 河にかかる橋や両岸で
色んなパフォーマンスが繰り広げられ
雨中にかかわらず多くの観衆の熱狂的な声援を受け
エッフェル塔前の広場に選手役員が上陸集合して
開会セレモニーが華々しく行われました。

 「広く開かれた世界に」を大会スローガンに
ジェンダー平等など多様性と寛容な社会の実現をと
近年の五輪はメッセージを発しています。

 ただ私たちが生きる現実社会は
差別や貧困、地球環境の問題など
多くの課題を抱える「生きづらい社会」といわれます。

 「平和の祭典」といわれるオリンピックですが
大会期間中の今もウクライナやガザで戦火にさらされ
多くの市民が亡くなっています。

 五つの異なる色の輪が結びつながる
五輪のシンボルマークが示すオリンピックの理念と
現実とのギャップです。

 華やかな舞台やメダル争いに注目が行きがちですが
世界中の周知が集まるオリンピックだからこそ
尊い理念を思い起こし現実に向き合うなかに
「夢の祭典」に終らせない覚悟をもって
真の平和への確かな歩みをさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.7.27)

ハリスの疾風

2024-07-26
 世界中がアメリカ大統領選に注目するなかで
バイデン大統領が民主党候補を辞退し
ハリス副大統領を後継指名しました。

 何かと物議を醸す共和党候補のトランプ前大統領の
対抗馬としてハリス旋風を巻き起こすことが
できるのでしょうか。
 
 中学生の頃みたテレビアニメ
『ハリスの疾風』を懐かしく思い出します。
 白黒画面いっぱいに
「ドンガドンガラガッタドンガドンガラガッタ
国松さまのお通りだい」と
けんか早くて大食いで勉強嫌いの石田国松少年が
主題歌と共に豪快に行進する姿に見入ったものです。

 世間でいう問題児ですが
スポーツ万能で弱き者の味方の
何か憎めないキャラクターに
どこかで憧れていたのでしょうか。

 小学校の同級生5人で久しぶりに会食しました。
皆すぐ近くに住んでいますが
こうして会ってゆっくり話すことは滅多にありません。

 学校生活のなかにも色んなことがありました。
人それぞれに性格も違い得手不得手もあって
その時どきに付いては離れてを繰り返し
嫌な思いをしたこともさせたことも
あったのではないでしょうか。

 そして今七十路に入って
その当時のことを振り返るときに
こうして同じテーブルについて
為すべき目的も特になく
何気ない話を語り合うことができる
有難さを思います。

 それぞれの人生の道すがらに
縁あって会って別れてまた会ってと
同じ時間を共有させていただく有難さです。

 会って別れる人生ですが
別れてもまた会える仏さまのお浄土があることを
共に聞かせていただきたいと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.7.26)

木々の剪定をしていただきました

2024-07-25
 お盆を迎えるにあたって
境内・中庭の木々の剪定をしていただきました。

 手の届く範囲のことは何とかできても
木が大きく高い所の剪定は
専門の方におまかせしてお世話になります。

 猛暑の中の作業で大変ご苦労さまでしたが
さすが専門の方です。
 ただ大きく伸びた木を切るのではなく
周囲とのバランスを考えて要領よく
覆い茂っていた木々をすっきり剪定していただいて
見違えるようになりました。

 すっかりきれいに剪定された光景を前にして
ずっとこのままであってほしいと思うのですが
木々も生きものですから思うようにはいきません。
 ここは日頃から気をつけて
自分にできることをさせていただきましょう。

 今回のことで
何でも専門の方に頼むのが一番だなと思ったことと
木々の剪定はただ要らない小枝を
切って捨てるのではなく
剪定することで木々本来のいのちを活かすことだと
思い知りました。

 阿弥陀さまのお慈悲
南無阿弥陀仏のお心おはたらきです。
「われにまかせよ、そのまま救う」と
欲の心怒りの心愚痴の心いっぱいの
煩悩にまみれたこの身をそのまま受け入れ
お念仏申す身にお育ていただき
お浄土の仏さまにしてくださいます。

「お念仏申してくれよ」と喚んでくださる
阿弥陀さまのおはたらきにうながされて
今日一日もお念仏申しいのち輝かせて
生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.7.25)

お念仏申されるように生きましょう!

2024-07-24
 
 この世の中のことは
自分の思い通りにならないことが多くあります。
 というか、思い通りにならないことばかりだと
嘆く人もいるのではないでしょうか。

 少しは思い通りに行けば良いのでしょうが
思い通りに行かない悪いことが沢山あります。

 ここでいう良い悪いは
自分の都合でいうところの良い悪いですから
私が思い通りに行って良かったと
笑いが止まらない時には
自分の思い通りに行かなくて
すぐ隣りで泣いている人がいるということです。

 良い人がいれば悪い人がいるということ
これが真実まことの仏さまのものの見方です。

 仏さまの教えを聞いて
真実ありのままを
そのまま受け入れたらいいのでしょうが
「はいそうですね」と中々素直に受け入れられません。

 良い時には自惚れて有頂天になり
悪い時には反省するのではなく
周囲に当たり散らし怒り腹立ち妬むような
私たちではないでしょうか。

 親鸞聖人は「凡夫とは、われわれ人間のことであるが
欲は多く、怒り・うらやみ・
ねたむ心もやむことなく湧いて
いのちの終わるときまで
とどまらず・消えず・たえぬのであると
善導大師は水火二河のたとえに教えられている」と
『一念多念文意』(現代語訳)に述べられています。

 阿弥陀如来はこの私を「煩悩具足の凡夫」と見抜かれ
見捨てることなくいつでもどこでも寄り添って
「われにまかせよ、必ず救う」と
南無阿弥陀仏と喚んでご一緒くださいます。

 法然聖人は日々の生活のなかで苦悩し迷う人びとに
「この世は念仏の申されるように生きなさい」と
いつも仰せだったと言われます。

 歳を重ねて様々なことに出あう中で
お念仏申して一日一日を大切に
何事も阿弥陀さまにご相談しながら
心豊かに生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.7.24)


円光寺
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