同級生と御仏前で再会です
2024-11-21
俳優の火野正平さん
元横綱の北の富士さんの訃報です。
若い時分は元祖プレイボーイ
プレイボーイ横綱と言われ
浮名を流した御仁です。
近年は火野さんはNHK『にっぽん縦断 こころ旅』で
北の富士さんは大相撲の解説でお茶の間の人気を博し
私もいつも楽しみにしていました。
一度もお会いしたことはありませんが
若い頃からずっと知り合いの
身近な方が亡くなったようで残念です。
火野さん75歳、北の富士さん82歳です。
自分の年齢に重ねてふと人生の機微を思います。
先日中学校の同級生2人が訪ねて来られました。
1人はお寺のご門徒のお家の方で
もう1人は以前有縁の方のお通夜のご縁で会って
お話をしたことがありました。
散歩の途中にあるお寺の掲示伝道の話です。
「釈尊 お前も死ぬぞ!」という言葉についてでした。
仏教の開祖でおさとりを開かれたお釈迦さまも
私たちと同じ生死の身を生きて命終えていきました。
どんな人も諸行無常のこの世に生きて
この命終えていかねばなりません。
愛別離苦と
愛する大切な方とも別れ離れていく
思い通りにならない苦悩に迷う私のいのちの真相です。
お釈迦さまは
生死の迷いを超えていく仏道を明らかにしてくださり
私たちに仏法聴聞をお勧めです。
死んだら終いのいのちを生きているのではなく
「まかせよ救う」南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
どんな人も命終わるとき
そのまま阿弥陀仏のお浄土に生れて
さとりの仏さまに成らせていただく
浄土真宗のみ教えです。
阿弥陀さまの御仏前での再会でした。
ご一緒にお念仏申して仏さまにお礼をしました。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.21)
いまお念仏の旅の途中です
2024-11-20
知らなかった
『鉄腕アトム』の主題歌を作詞したのが
谷川俊太郎さんだった
手塚治さん原作の日本初のテレビアニメで
小学5年の私は毎週楽しみに観ていた
そして主題歌をずっと歌い続けてきた
谷川俊太郎さんが亡くなった
92歳だったという
年齢を重ねるなかで人生の機微を
みずみずしい感性でそのまま詩にして届けてくださり
ここちよかった
1952年初めての詩集『二十億光年の孤独』を刊行
私が生まれた年だった
<『二十億光年の孤独』 谷川俊太郎
人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
火星人は小さな球の上で
何をしているか 僕は知らない
(或いは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした >
大宇宙にあって
大きないのちのつながりのなかに
今こここの私を生きている
この私の存在と孤独とは
小さな限りあるいのちが愛おしく尊く大切に思える
「空をこえて ラララ 星のかなた
ゆくぞ アトム ジェットのかぎり
心やさしい ラララ 科学の子
十万馬力だ 鉄腕アトム」
心やさしい人間の心をもつ科学の子が
人間の夢をのせて宇宙の彼方をめざす
人間の善悪を超えた
真実のいのちのあり方を求めているようで
まばゆい
10万馬力のジェットをもつアトムだが
私たちと同じように
限りあるいのちを生きて
何か健気でさびしい
人間界に生まれて
気がついてみたらこの時代この社会この私だった
何も私の選択の余地がなかった
この私の存在
人の命恵まれて生きてそして終えていく
限りあるこのいのち
果たしてどこから来てどこに行くのか
六道といわれる迷いの境涯を
生まれては死にと生死を繰り返してきて
このたびはこの人間界に生まれて来たと仏教は説く
人間界もまた迷いの世界だが
仏法に遇えることばの世界だという
お釈迦さまが真実の仏法をさとり
お経にして私たちに届けてくれた
大無量寿経には阿弥陀如来の本願の救いが説かれ
生きとし生けるものすべてを分け隔てなく救うと
南無阿弥陀仏の六字に仕上げてくださり
今こここの私に届けてくださって
この口からお念仏が出てくださる
「ようこそ あなたと ナモアミダブツ
あなたにあえて 本当によかった」と
南無阿弥陀仏の無量のいのちに共々につながって
これからもずっと生きて往ける
今お念仏の旅の途中です
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.20)
急に冬が来ました
2024-11-19
朝起きて寒さに震え
バタバタ厚着をして
今日一日を始めました。
急に冬が来ました。
この時期寒くなるのは
これまでの経験で十分認識できることですが
11月に入っても夏日があるという状況で
まだ出していた半袖物をすっきり仕舞いました。
テレビで12月上旬の寒さだと言っていました。
徐々に寒くなってもらわないと
高齢者にとって急な気温の変化は
この身にこたえます。
生老病死の身の事実です。
生きるということは老いること
病気になることもあります
そして命終えていかねばなりません。
いつまでも若く健康に生きてと
誰しも思いますが
諸行無常のこの世に生きて
この身の事実に向き合っていかねばなりません。
お念仏のみ教えを聞かせていただきます。
老病死の身をそのまま救うと
阿弥陀さまの本願念仏のおはたらきです。
南無阿弥陀仏とお念仏を称えるままに
「まかせよ救う」のおはたらきを
聞かせていただきましょう。
お念仏申して安心して老いて往ける病んで往ける
そしてこの命終えて往ける
お浄土から開かれたお念仏の一本道を
共々に歩んでまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.19)
ネット選挙
2024-11-18
全国的に注目された兵庫県知事選挙で
県議会の不信任決議を受けて失職した
斎藤前知事が再選されました。
今回の選挙では先の東京都知事選挙や
衆議院選挙でも脚光を浴びたネット選挙が
注目されました。
人から人へと支持を広げる従来の選挙運動に
インターネットという戦術が加わり
ネットからネットへと
瞬く間に支持を拡散する代物です。
今は新聞を読まないテレビを観ない人が
若者を中心に増えているといいます。
社会の動向情報はネットでみるということで
このたびの選挙の情報も
ネットでみた20代30代の若者の6割ほどが
斎藤氏に投票したといわれています。
スマホやパソコンを開くと
多くの支持者の情報で埋め尽くされ
中には偽情報があっても
それを鵜呑みに信じるといったことが
起こっていたとの指摘もあります。
まさにネットが言ってることが本当のことで
ネットで皆が言ってることに疑いをはさむことなく
熱狂的に支持する波が
大きなうねりになったといいます。
ただ今回投票率が15%ほど一気に上がったことも
いつもは選挙に行かない人たちに
政治への関心を高めたネットの効果だということです。
これからの選挙もネットの活用が
有効な手段として注目されることですが
ネットが政策を語るツールではなく
単に他候補の批判非難や
誹謗中傷にまで及ぶと問題です。
ネットには顔が見えません。
本当のところは分からない不審なことも
火がつけば一気に燃え広がります。
まさに取扱注意の代物ですが
投票結果に出たところで現実になります。
今はネット社会といわれます。
網の目のように繰り広がるネットのご縁つながりです。
縁起の仏法です。
この世の中のあらゆる事象はすべて
縁によって生起するという仏教の根本思想で
すべてはつながり合って存在し
関係ないものは一切ないということです。
自分の都合に良くも悪くも
私たちはお互いにご縁つながりのなかに
生かされて生きているということです。
お互いにつながり合っているこのネットの世界で
善か悪かの二項対立で私たちは物事を考え見がちですが
すべてがつながり合っている関係でいうならば
私の都合で今は善と思っていることも状況によっては
いつでも悪にひっくり返るということです。
真実変わらないものさしこそ
お念仏の仏法と聞かせていただきます。
聖徳太子さまは「世間虚仮唯仏是真」といわれ
親鸞さまは「ただ念仏のみぞまことにておはします」と
お示しです。
仏法を聞かせていただくなかに
この世の有り様を見聞きして
お念仏のご縁つながりのなかに
生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.18)
「ちょっと油断してませんか!」
2024-11-17
月に一度の病院通いでいつもの検査を受けます。
検査の後で主治医の先生の診察です。
「ちょっと油断してませんか!
ちゃんと病気に向き合って緊張感をもって
生活してください」と強く指摘されました。
今回の検査の数値が前回より大分高くなって
先生からお𠮟りのご指導です。
この一か月を振り返ってみれば
思い当たることもないことはありませんが
そんなに際立って食生活が乱れたということもなく
しかし数値に出た以上は
生活改善につとめなければなりません。
病気に向き合う
いのちに向き合うことの難しさです。
ちょっと数値が良いと油断し
悪いと数値を気にして生活することになります。
果たしてそれは心豊かに生きることかというと
どうでしょう?
いのちに向き合うとは
良いことも悪いことも
そのまま引き受けて生きるということで
わが身の事実をそのまま受け入れることの難しさです。
生老病死のわが身の事実です。
いつも若くありたい健康でありたい長生きしたいと
老病死に抗う私がいます。
自分の思い通りにならない苦しみです。
悩みます。迷います。
阿弥陀さまは苦悩の凡夫とこの私を見抜かれて
「必ず救うまかせよ」と
ご本願をたて南無阿弥陀仏と成就されて
「あなたのいのちをそのまま引き受け救う」と
今こここの私におはたらきくださっているのです。
お念仏申して阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
今日一日も生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.17)