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お念仏を申す生活法話

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ご院家に代わってお朝事のお勤めです

2022-12-16
 今日はご院家に代わって
お朝事のお勤めをさせていただきます。

 住職を継職退任して
かれこれ二週間余り経ちました。
 
 住職継職でお寺の法務のお役目が変わったということで
特段日常生活が一変したということではありません。

 住職継職のご縁で
あれこれ思うこと考えることもありましたが
この朝事のご縁でいえば
今まで私がしていたことを新住職がやっているわけです。

 それで私の朝の生活は少し変わって
まだ落ち着かないところもありますが
こうして皆さんとご一緒にお朝事のご縁をいただける
有難さをあらためて思います。

 住職が変わっても皆さんの顔ぶれが変わっても
お念仏申す私たちの生活の中心は変わらないということです。

 これからも人人が変わっていきますが
円光寺のいつものお朝事のお勤めです。

 朝6時に梵鐘を撞いて皆さんがお参りされ
6時半からお正信偈のお勤めができて
最後に御文章さまをいただいて
今日の一日を始めさせていただける有難さです。

 阿弥陀さまが親鸞さまが蓮如さまが
この私のために用意してくださった本当に尊いご縁だなと
今日このご尊前にご院家に代わって座って
お勤めをさせていただいたことです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.12.16)

お斎(とき)のお心

2022-12-15
 御正忌報恩講のご縁は
それぞれのお寺さんで
昔からの習わしがあり趣が異なって
大変興味深いものです。

 お斎の話です。
ご門徒が広範囲にあるお寺さんでは
報恩講は各地区ごとにお斎のご縁をいただくそうですが
コロナ禍でお寺参りが少なくなったといわれます。

 コロナ以前は各地区ごとにお斎の日が決まっていて
その日にはその地区のご門徒衆が連れ添って
お寺にお参りされるといいます。
 コロナ禍でお斎ができません。
それでお参りが少ないというのです。

 お寺参りの目的は
お斎をいただくことではありません。
 お斎がなくてもお寺参りはできるのですが
お斎のお心有難さを思います。

 法要のお勤めの前後にお寺の内所で
お昼のお膳をいただきます。

 お勤めの始まる時間に来て
終わったらすぐ帰るのではありません。
 法要の日はゆっくりお寺にお参りされて
心身共に仏さまの法味にゆったり浸るのです。

 仏法聴聞してお念仏申す身になっておくれと
阿弥陀さまのお手回しのお心をいただいて
お念仏申させていただくのです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.12.15)

そろそろ何か始めましょう

2022-12-14
 昨日今日と二日間
近くのお寺さんの「御正忌報恩講」のご縁に
ご法話お取り次ぎをさせていただきます。

 コロナ禍でこの三年間は
どこのお寺もいつもの法要行事をお休みしたり
内容を変えてお勤めしていますが
浄土真宗のお寺にとって
親鸞聖人のご法事のご縁は
欠かすことができない大事です。

 それでも従来通りのことはできず
うちのお寺でいうと
お菓子作りやお飾りつきそしてお斎は
今年もできませんでした。

 ご縁をいただいたお寺さんは
お斎はずっとできていないということですが
今年は三年ぶりにお飾りつきをしたということで
お内陣の仏さまにきれいに盛られたお飾りが
お供えされてありました。

 コロナ感染者はまだ多いですが
感染対策に十分気を付けて
できることから少しずつ
やり始める時期になったということでしょうか。

 コロナが収束した後
コロナ前と同じことができるかというと
難しい状況ですが
これまでやってきたことを見直すチャンスと心得て
新たなことに取り組むのも有りかなと思います。

 そのためにもそろそろ何か始めることが
大事になってきました。
 ご門徒さんの声が反映されるようなことで
お寺が変わって行こうとすることです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.12.14)

コロナ禍の中にもお念仏申す生活です

2022-12-13
 門徒報恩講でお参りしたお家にあがると
ピアノの音が聞こえてきました。

 お勤めの後でお茶をいただきながら
お家の人とお話をする中で
小学4年生の孫がコロナによる学級閉鎖で
学校がお休みですということです。
 私を迎えてくれたピアノは
そのお孫さんが弾いていたものでした。

 またコロナ感染者が増えています。
大分県でもこの数日1000人台が続き
昨日は前の週の2倍だったそうです。

 ただ町の風情は皆さんマスクをしているものの
一時に比べたら多くの人がクリスマスソングの中を闊歩し
家族や友人でショッピングを楽しんでいます。

 世界各地の状況も
サッカーW杯を観てもマスク無しで声援するなど
中国もゼロコロナ政策から一変するなかで
身近なところではコロナ対策が続きます。

 何とも厄介な生活ですが
この12月も門徒報恩講のご縁をいただいて
お念仏申す生活をさせていただけることを
本当に有難く思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.12.13)


「ただ念仏のみぞまこと」

2022-12-12
 日曜日の夜NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を
楽しみに観ています。
 あっという間に一年が経って
来週が最終回という大詰めの展開です。

 昨日は承久の乱の起こりです。
朝廷と幕府の最初で最後の戦いで
結果鎌倉幕府が勝って
幕府優位の武家政権が江戸時代まで続くことになります。

 1221年朝廷は鎌倉幕府の執権北条義時討伐の
勅命を全国に出します。

 混乱する鎌倉幕府の御家人衆を前に
尼将軍北条政子が有名な演説をします。

 鎌倉幕府を樹立した源頼朝の功績を讃え
今こそ「山よりも高く海よりも深い」
鎌倉殿の御恩に報いる時ぞと鼓舞し
御家人衆の心をまとめて
後鳥羽上皇の朝廷との一戦に踏み切るのです。

 親鸞聖人のご一生と重なるドラマの展開です。
承久の乱は親鸞さまが49歳の時のことで
関東の常陸の国茨城県にあって
お念仏のみ教えを方々に説いてまわっていた頃です。

 不安定な世情にあって
「ただ念仏のみぞまこと」と
一層深く心に入れての思いだったのではないでしょうか。

 親鸞さまの当時のご事績は定かではありませんが
民衆と共にお念仏の日暮らしをされていたことでしょう。

 その後52歳の時に『教行信証』を撰述されます。
この時をもって浄土真宗立教開宗の時とされる
大きな出来事でしたが
教行信証の後序には「承元の法難」念仏禁制のことが
詳細に書かれています。

 この念仏禁制の勅命を出されたのが後鳥羽上皇です。
振り返って承久の乱と教行信証撰述の関係を思います。

 現代に重ねればロシアのウクライナ侵攻による戦争が続き
コロナ禍も未だに収束しない中で
自然災害も後を絶ちません。

 まさにカオス混沌の社会を私たちは生きています。
鎌倉時代と違って事実を伝える情報網は発達し
今起こっていることを知ってはいるが
何もできないなかに
真実が見えない時代です。

 今だからこそただ「念仏のみぞまこと」の
浄土真宗のみ教えに聞かせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.12.12)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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