祥月命日という大切な方の誕生日です
今日2月10日は私の祖母、先々代16世円光寺住職照哲さんの奥さん先々代坊守のツネさんの祥月のお命日です。
昭和35年の往生ですから今年で60回忌になります。
祥月のお命日は一年一度やってまいります。祥月命日は誕生日といいます。
誕生日って皆さんありますよね。私たちの誕生日は人に生まれた誕生日です。
一方祥月命日の誕生日は阿弥陀さまのお浄土に往生、生まれた誕生日なのです。
お浄土に生まれて今は仏さまとなって生きていると聞かせていただきます。
今日こうしてお朝事のご縁に私の思いのなかで祥月命日のお勤めをさせていただきました。
昨日は大海組の連続研修会があってテーマが「お経」でした。
一般的にお経というと亡き人のための追善供養と受けとめられている方が多いと思います。
お経を読誦し私が積んだ功徳善根を振り向けて供養するというのです。
果たしてお経は追善供養のための手段、道具なのでしょうか。
お経はお釈迦さまが説かれた仏さまの教えです。
親鸞さまがいただかれたお経には阿弥陀仏の本願念仏の救いの法が説かれてあります。
私のところで善根功徳を一つもつくることができない凡夫のために説かれた教えといわれます。
お経をあげて追善供養するのではありません。
お経を声にだして阿弥陀さまのご本願のみ教えを聞かせていただくのです。
祥月命日をご縁で仏さまのみ教えに遇わせていただけるのです。
先に往かれた大切なお方が仏さまとなってこの私を救いまもるという
阿弥陀さまのお手伝いをしてくださってあるといただきます。
聞けよ聞けよ本願聞けよ、称えよ称えよ念仏称えよ、念仏称えるそのまんま我にまかせよ必ず救う
連れてゆくぞの南無阿弥陀仏のおよび声を皆さんの声とともに聞かせていただきます。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.2.10)
