浄土真宗は大乗の至極なり
「浄土真宗は大乗の至極なり」という親鸞聖人のお言葉があります。
浄土真宗といって宗派の名前ではなく「浄土を真実の宗とする教え」というまさに教えそのものを表したものです。
仏教はインドから中国そして日本に入ってまいります。
こうして伝播した仏教を北伝の仏教といい大乗仏教といわれます。
大乗とは大きな乗り物という意味です。
大乗に対して小乗といいますが、上座部仏教といわれインドからスリランカを経て
タイ、ビルマ、カンボジアというインドシナ半島に伝わった南伝の仏教があります。
大乗仏教はすべてのものが救われていく仏さまの教えを大きな乗り物に譬えていいます。
阿弥陀さまの本願念仏の教え南無阿弥陀仏のお救いです。
いつでもどこでもだれでもが救われていく教えです。
仏教というと出家して山に籠り修行を積んで悟りを開くという仏道を思いうかべます。
厳しい戒律を守って難しい行を修める仏道です。
ただ私たち一般民衆が容易に修めることができる仏道ではありません。
家庭をもち仕事をし日々生活している私たちが救われていく仏道は大乗の教え浄土真宗の仏教なんだよと
親鸞聖人が「浄土真宗は大乗の至極なり」といわれたのです。
至極とはこれ以上ない極みということです。
親鸞聖人が私たちに届けてくださったお念仏のみ教えを聞かせていただきましょう。
お念仏を申す生活をさせていただきましょう。
お念仏を申すなかにいつでもどこでこの私をこそ必ず救うとおはたらきの
南無阿弥陀仏のお救いを聞かせていただき今日の一日も日暮しさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.11.13)
