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お念仏を申す生活法話

死んだら仏に成るんですか?

2018-10-27
 今日お葬式の喪主の息子さんが昨日お寺に来られてお話をするなかで
「父はもう仏さんに成っているんですか?」と言われました。
 亡くなった方が仏さまになっているかどうかということです。
死んだら仏という言い方をよく聞きます。
 
 私たちの浄土真宗のご法義でいいますと
親鸞聖人は「念仏の衆生は横超の金剛心を窮むるがゆゑに臨終の一念の夕べ大般涅槃を超証す」と述べられています。
この命終わる時すぐさま大般涅槃のおさとりを開き仏に成るとのことです。
このことをそのままいえば命終のとき死んだら仏ということです。
 ただここに念仏の衆生はとあり、南無阿弥陀仏のおはたらきで命終わるそのまま
阿弥陀さまのお浄土に生まれさせていただき仏に成らせていただくとのことです。
 阿弥陀さまは念仏の衆生を摂取して捨てない仏さまになってくださったのです。
「まかせよ救う」の南無阿弥陀仏のおはたらき一つで念仏の人を救うというのです。
 
 ではお父さんはというと、今までお寺にご縁がなかった、お念仏を申すこともなかっただろうから
命終わってもお浄土に生まれることもないし仏に成っていないのでないかという疑問です。
 そこは私たちの人知でもっていろいろ思う詮索することではありません。
私の往生成仏はすべて南無阿弥陀仏のお救いおはたらきを信じまかせるしかないのです。
 
 このたび亡くなられた方もこれまで親戚や友人有縁の方のお葬儀にお参りされることが度々あったと思います。
そういうご縁で仏さまのみ教えをどこかで聞かれていると思います。
そして隣の人周りの方につられてお念仏申すこともあったと思います。
たとえお念仏がこの口から出なくても隣の人周りの方のお念仏の声を聞いていたと思います。
 
 お念仏を聞かせていただくそのまんまのお救いです。
そこまで阿弥陀さまの方で私たちを救う全ての手立てを南無阿弥陀仏に仕上げて私たちにくださってあるのです。
 いいところに生まれてほしい仏さまに成ってほしいと思うのは私たち凡夫の情です。
ただここは仏さまのおはたらきにおまかせするということですし
どうぞこれからの仏さまのご縁を大事に仏さまのみ教えをお聴聞してくださいとお話したことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.27)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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