門徒になること門徒であることの安心
2018-10-26
昨日お葬式のお願いの連絡がありました。
ご門徒さんではありませんが、ご門徒さんの親族のお家の方からです。
ご門徒になっていただいてお葬式をさせていただきますということで
喪主の方にお寺に来ていただいてお話をさせていただきました。
門徒ということの意味です。
門徒とは浄土真宗の門徒ということで「私は浄土真宗の門徒です」と個人のことをいいます。
ところが一般的には「私の家は浄土真宗です」と門徒の家ということでお寺との関係を思ってらっしゃる方が殆どです。
門徒になるということはどういうことなのでしょうか。
浄土真宗のみ教えお念仏のご法義でお寺とお家がつながるということです。
人と人とでいいますとお寺の住職とご門徒個々とのつながり関係であります。
ただ門徒といって日常生活のなかでお寺のことを思うことは中々難しいですね。
自分のことで精いっぱい生きることで精いっぱいの私たちお互いです。
そうしたなかで家族の方がお亡くなりになります。
そのときお葬儀ということでお寺とのつながりができるというのがお寺との関係ということでありましょう。
門徒であることの安心ということを思います。
いつ何時どういうかたちで家族がこの私が命を終わろうとも頼み寺があるということの安心です。
日頃はそんなことをあまり考えていないと思います。
考えなくてもいいぐらいに安心しているといった方がいいと思います。
逆に頼み寺がないと、その時になってどうしようかと迷うことになります。
大きな悲しみのなかに一大事です。
葬儀社に頼んでどこのお寺でもいいお坊さんだったら誰でもいいというわけにはいきません。
その場は何とかできても後々後悔することもあったり不安は残ります。
日頃からお寺と門徒とのつながり関係を皆さんも思うていただきたいのです。
日頃から仏さまのご縁をいただいてほしい、仏さまの教えを聞いていただきたいと思います。
今日お通夜明日お葬式をさせていただくお家のお方も全くご縁がないということではありません。
近いご親族のお葬儀のご縁に遇っていると思います。
どこかで仏さまのみ教えを聞いているのです。聞いているということが凄いことなのです。
どうぞ皆さんのご縁の方隣の方にお勧めしてください。
門徒にならないといけないということではありません。
仏さまのご縁にお参りされて仏さまのお話を聞いておきましょう。ご縁ご縁にお念仏を申しましょう。
そのこと一つが一大事の解決、大安心になるといただきます。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.26)
