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お念仏を申す生活法話

先祖の霊がたたる?

2018-08-25
 今朝はいい風が吹いています。もう秋になったという感じですが
昨日は大分市で37.3度という今年最高の気温を記録してまだまだ日中は酷暑が続くということです。
 
 さて「善いことをしたら救われる。悪いことをしたら救われない」と救いを説く宗教があります。
善いことをしたら救われるから善いことをしなさい悪いことをしたら救われないから悪いことをしてはいけないと言われると
私たち人間のものの見方からしてわかりやすい教えです。
 ところが善いこと悪いことといって善悪の判断基準はというと、皆さんは善い人悪い人どちらですかと問われて
善いことばかりしてはいないがそんなに悪いこともしていないと答える方が大方でしょう。
ではそんな私は果たして救われるのかというと、少し不安になりますね。
 
 不安な中に迷い苦悩する私たちを見て取って誰でもすべてを等しく救うと南無阿弥陀仏の仏さまになってくださったという
仏教が浄土真宗「善いことをした人も悪いことをした人も皆平等に救われていく」という教えなのです。
 
 「悪いことをしたら罰が当たる」とはいわれますが
悪い人も救うという阿弥陀さまは悪いことをしても許してくださる仏さまなのでしょうか。
阿弥陀さまは悪いことをする私を見て悲しまれるといいます。
 そういう私を見たときに悲しみのなかから南無阿弥陀仏と立ち上がって
私のところに来てくださりいつでもどこでも寄り添ってご一緒くださる仏さまに成ってくださったのです。
 お念仏の先人は大悲の親さまとお慕いしてきました。
 
 また「悪いことが次々に起こるのは先祖の霊が祟っているから」ともいわれます。
だから先祖の供養をしなさいとすすめる宗教があります。
 先に往かれた大切な方は南無阿弥陀仏のおはたらき一つで阿弥陀さまのお浄土に往生され仏さまと成って
この迷いの世界に還って来て私たちを護り救うというおはたらきをしてくださってあるとお聞かせいただきます。
 ご先祖の仏さまです。親は子を護りこそすれ懲らしめることがないように仏さまが祟ることはありません。 
 
 お念仏の救いはお念仏を申して自分に都合のいいことが起こるということではありません。
お念仏を申しても自分の思い通りにならないことがこれからもわが身にたくさん起こってまいります。
 そうした思い通りにならないことにお念仏申して向き合って生きていけるのが南無阿弥陀仏の救いの宗教なのです。
罰があたるとか先祖の霊が祟るとかいうことに振り回されるのではなく
今の現実この身の事実をしっかり受け止め向き合っていくのです。
 
 お念仏申すところにいつも阿弥陀さまがご一緒です。
南無阿弥陀仏「一人じゃないよ。大丈夫だよ」のおはたらきのなかに
お念仏を申してお浄土への人生を一日一日しっかり生きていくことができると
教えてくださるのがお念仏のみ教えお慈悲の宗教であります。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.8.25)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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