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お念仏を申す生活法話

セミの抜け殻

2024-09-02
 台風10号の接近で
先週のゴミ収集が無くなり
今日月曜日はゴミステーションが
家庭ゴミと屋外のゴミでいっぱいです。

 木の葉が落ちて周囲に舞い散り
朝早くから境内の桜の木の下で落ち葉拾いをしました。

 落ち葉の中にセミの抜け殻をいくつも見つけました。
この夏も桜の木にセミがとまって
賑やかに鳴いていましたが
9月になってセミの季節も終わりのようです。

 セミは幼虫時代を何年も土の中で生きて
脱皮し成虫になって10日ほど外の世界で生きます。

 七高僧の第3祖中国の曇鸞大師は『浄土論註』に
「蟪蛄(けいこ)は春秋を知らず、
 伊虫あに朱陽の節を知らんや
 知るものこれをいふのみ
(蝉は春秋を知らない。
 ゆえにこの虫は、どうして今の朱陽(夏)が
 夏であることを知りえようか。
 今しか知らないものは今も知らないのである)と示され
生まれてから死ぬまでの世界しか知らない人間も
短い時間を精いっぱい生きている蝉と同じではないかと
教えてくださっています。

 私たちは前生に生死(しょうじ)の迷いの世界を
何度も何度も経巡ってきて
このたびは人間界に生まれて来ました。
 仏法聴聞して後生の一大事を解決し
阿弥陀仏のお浄土さとりの世界に生まれ往く
今生であってほしいと
親鸞さまは阿弥陀仏の本願念仏のみ教えを
私たちにお勧めです。
 
 セミの抜け殻を手に取って
南無阿弥陀仏の大きないのちのおはたらきを思い
お念仏申させていただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.9.2)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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