お仏壇のレンタルという提案から
2024-01-20
現実生活における仏事のあり方について
昨日のお話の続きです。
ご門徒さんから
お仏壇のレンタルという提案をいただきました。
今住まいするお家にお仏壇を安置することについて
先祖代々伝わる親の家の仏壇は大きすぎて入らず
今の家に合った仏壇を購入しようにも
経費がかかり次の継承のことを考えると
今のお家限定のお仏壇のレンタルは
できないものかとの提案です。
お仏壇をお家の中心に安置することの意味を踏まえつつ
先祖伝来の仏壇に固執することなく
その家に合った仏壇をレンタルすれば
仏壇じまいをして仏壇を処分しなくてすむといいます。
レンタル仏壇の収納や管理のあり方など課題も多く
すぐできるような話ではありませんが
レンタルという発想に注目です。
借りものです。
所有するのではなく使用するのです。
借りたものは使用目的や使用期間が済めば
返せばよいのです。
お遺骨を安置するお墓や納骨堂も
所有するのではなく使用させていただくことです。
<〇○家之墓>というお家のお墓ですが
納骨されているお遺骨は三代四代前からのお方です。
使用者が遠方に居るとか継承者がいないなどの事由で
墓じまいをされるお家が多くなりました。
墓じまいをして墓石を処分し
墓地を更地にして管理者に返します。
墓石の処分にかかる経費などを考えると
納骨堂形式のお墓で一定期間使用できる納骨のあり方も
一つの提案だと思います。
それぞれのお家家族のあり方が異なるなかで
お仏壇やお墓のあり方も様々な選択肢が考えられます。
どうぞお寺にご相談してください。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.1.23)
