前住職の呼び名
2022-12-06
住職を継職退任して
さっそく門徒報恩講のご縁で
ご門徒さんのお家にお参りしています。
お勤めをした後に
お茶をいただきながらの話題は
呼び名のことです。
新住職は「ご院家(いんげ)さん」ですが
前の「ごいんげさん」の私のよび名です。
前の住職ということで
「前住(ぜんじゅう)さん」というのが一般的ですが
何か面白くないというか
もっと他にすてきな呼び名がないものかと思います。
「老院(ろういん)さん」とも呼ばれますが
まだ早過ぎる感じがします。
御前(ごぜん)ということで「ごぜんさん?」
「ごぜんさま」というと
映画『男はつらいよ』の笠智衆さんを思い浮かべますし
夜遅くまで深酒して帰宅する「午前様」につながります。
等々とお話をしていましたら
今日のところは「ぜんじゅうさん」ということで
よろしくお願いしますということになりました。
「ついつい<ごいんげさん>と呼んでしまいそうです」
と言われて
「いいですよ」とこたえました。
長い間「ごいんげさん」と呼ばれてきて
呼ぶ方も呼ばれる方もお互いに
何かほっと落ち着いて安心できます。
呼び名一つですが
人と人とのつながりお念仏のご縁です。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.12.6)
