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お念仏を申す生活法話

お寺の住職という公職

2022-08-29
 北欧フィンランドのマリン首相が
窮地に立っているといいます。

 ロシアと国境を接するフィンランドは
ロシアのウクライナ侵攻にあって
大きな不安と脅威の中にあります。

 そのなかでマリン首相がパーティでダンスに興じる姿が
SNS上に拡散して非難の対象になっているのです。

 この緊急事態に国のトップたる首相が
何をしとるかこんなことでいいのかという批判です。

 マリン首相が涙の会見のなかで
「私も人間です」といったそうです。
 日夜公務に忙殺されて大変な苦境の中にも
楽しみがあってもいいのではないかということです。

 支持者の若い女性を中心に
ダンスに興じる
たくさんのSNSがあがっているといいます。

 首相という公職です。
公の職業仕事に就くことですが
お寺の住職もある意味公職です。

 皆さんから見られているということです。
住職たる者こうあるべきだという見方です。

 皆さんはお寺の住職お坊さんというと
どういう方を思い浮かべますか。

 住職という役職役目に重ねて
日々の生活の中でこうあるべきだと
こんなことをする住職は言語道断だという
ものの見方です。

 あたかい見方もあれば冷めた見方もあります。
批判的な見方もあれば私は関係ないという見方もあります。

 いろんな住職像その人人の見方のなかにあって
お寺の住職も日々生活しているのです。

 自分勝手なものの見方でピント外れなことを言われて
言いたいこともたくさんありますが
言ってはいけないと自嘲することもあって
ストレスが溜まります。

 あなたも私もこの同じ社会を
それぞれ生きているのです。
 お互いにいのちを敬う中に
共々に生かされて生きていきたいものですが
自分の思い通りにいかないと
ついつい周囲への不平不満が出て爆発することもあります。

 そんな自分中心でどうしようもない私を
阿弥陀仏さまは見て取って
そのまま救うと南無阿弥陀仏のおはたらきです。

 お念仏のお救いのご法義です。
周りの人がどんな見方をしようとも
「私はあなたを護るよそのままま護るよ大丈夫
どんなことがあっても見捨てることはないからね」とね。

 南無阿弥陀仏のおはたらきに
甘えるのではありません。
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりの中に
生かされて支えられてあると安心して
今私にできる精いっぱいのことをさせていただく
このお朝事のおつとめでもあります。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.8.29)


円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
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