「御霊前」か「御仏前」か
2022-01-20
昨日のお話の続きになりますが
ネットで仏事に関する情報を検索する人が多くあるようで
お葬式のおつつみの表書きについて
「御霊前」か「御仏前」かということを聞かれます。
御霊前と御仏前の違いをネットでは
四十九日までは御霊前でそれ以降は御仏前といって
但し「浄土真宗は御仏前です」とありました。
御霊前というのは49日間の中陰の期間は
先に逝かれた方は霊魂として在るといい
49日間の中陰を終えてあの世が決まり
仏に成るということで御仏前というそうです。
何かウンと頷けそうですが
お葬式にお参りするといって
亡き人のご縁でご本尊の仏さまにお参りするのです。
浄土真宗のご本尊の仏さまは阿弥陀如来さまで
御仏前にお参りして仏さまにお供えする意味で
「御仏前」なのです。
浄土真宗の教義からいっても
お念仏の人は命終えるとき
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
阿弥陀さまのお浄土に生まれて
阿弥陀さまと同じさとりの仏さまに成るのですから
そのことからも「御仏前」でいいのです。
日頃から仏教浄土真宗のご法義を
聞かせていただくことが肝要です。
聞いていないから迷うのです。
阿弥陀さまは迷う私を見抜かれて
必ず救うと南無阿弥陀仏のおはたらきです。
日々の生活のなかで
周りの人から「昔からしてるから皆がしてるから」と
言われて意味も分からず
そのまましていることってありませんか。
仏事について何でも分からないことは
お寺のお坊さんに尋ねましょう。
仏教入門のご縁になったらいいですね。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.1.20)
