「人間は一人で生きて一人で死んでいく。で、どうする?」ビートたけしさんからの問いかけです
2020-11-15
2日前ビートたけしさんのインタビュー番組を観ました。
皆さんよくご存知の方で73歳といいます。
どういう話をするのか興味深く聞きました。
芸能界に入って漫才師から始まりタレント俳優映画監督
そして今は作家活動が忙しいという超マルチタレントです。
これまでの人生を振り返り
若い頃はライバルの漫才師が出てくるとイライラが大変で
若い衆を連れて飲みに行き次の舞台にあがるという
繰り返しだったといいます。
それが近頃は若い人のうまい漫才をみると
ああいいなって思うようになったというのです。
もう戦う必要がなくなったという表現で
勝ったとか負けたとかではなくただうれしいといわれます。
ファンから色紙を頼まれて
「人間一人で生きて一人で死んでいく。で、どうする?」
と書いたというお話です。
「で、どうする?」とその人に問いかけることでもあるし
たけしさん自身に問いかけるということで
いろんなことが言えるけれども
これっていう答えはまだ出ていないといいます。
そしてこうも言っていました。
いろんな人生いろんな生き方それぞれあるけれども
一つ言えることはみんな死んでいくということで
死の前ではみんな平等みんな同じだというのです。
「で、どうする?」って
人生の大事な宿題です。
物事を見る観点視点がすごいなと思います。
いのちを見つめていのちのあり方見方考え方です。
仏法に聞くというのはここです。
「一人で生きて一人で死んでいく。で、どうする?」
自分で結論を出すのはすごく難しいことです。
今日思ったことと明日思うことは違うでしょうし
昨日は違った答えだったと思います。
生滅変化する日々の生活の中で
思いも移ろいやすくウロウロしている私です。
この私に仏法を聞いて念仏申す身になって来いと
私のいのちの往く先をお浄土とすでに決めてくださり
私とご一緒くださる仏さまに成ってくださったのが
阿弥陀さまなのです。
南無阿弥陀仏とお念仏を申して来いよとお喚びかけです。
私たちの人生生活ぶりはみんなそれぞれ違うけれども
南無阿弥陀仏のおはたらきで
みんな等しくお浄土に生まれさせるといわれるのです。
死んだらおしまいではないのです。
お浄土に生まれて仏さまのいのちに成らせていただく
南無阿弥陀仏のいのちを私たちは今ここに生きているのです。
今を大切に生きて往こうと仏法に聞かせていただきます。
たけしさんは私より5つ年上です。
私のちょっと先を生きている人です。
70歳を過ぎて私たちと同じ年頃の
著名な方が本を書いたり発言したりしています。
皆さんも思うところがたくさんあると思います。
人の命を恵まれて同じ時代を生きている私たちお互いです。
一人生きてと言われ
私が一人生きてきたという実感だと思いますが
仏法に聞かせていただきますと
一人生きたというのは
大切な人多くのいのちに支えられ生かされて生きてきた
ということではないでしょうか。
生かされて生きてきました。
生かされて生きています。
そして生かされて生きて往こうと
お念仏申して今日も一日生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.11.15)
