お寺とご門徒さんのお念仏のご縁つながりです
2020-11-09
昨日別府でご法事があってその後のお勤めのお家に予め
別府のお参りで時間が多少前後しますと言っていました。
お勤めの後別府までお参りするのですかと聞かれました。
お寺の周辺だけでなく別府や大分鶴崎にもご門徒があって
今は三佐地区より数的には多くなりました。
ご先祖が元々三佐に住まわれていたご門徒の方です。
お寺と門徒の関係は江戸時代寺請制度で決められたもので
三佐は岡藩の飛び地領地でした。
周囲の家島は臼杵藩、鶴崎は肥後藩、大分は府内藩で
藩同士の交流住民の行き来はなく三佐の中の生活でした。
明治以降といってもつい最近戦後のことになりますが
生活圏が自由に広がり三佐地区外の鶴崎や大分に
引っ越される方が多くなり子や孫も他所に出て
お寺とご門徒との関係が距離的に遠く離れて
ご門徒さんとのつながりが薄くなってきました。
今は車社会ですから大抵のご門徒のお家に
別府大分の遠方でもお参りに行けます。
ただ過疎の集落のお寺になると事情が違ってきます。
周囲のご門徒が減っていく一方です。
町部へのお参りもできないことはありませんが
日常の法務は思うようにできません。
一方で住いの近くに同じ浄土真宗のお寺があっても
昔からのお寺さんとのつながりを大事に思うのです。
大きないのちのつながりの中に
生かされて生きているということです。
歳を重ねるなかにいのちのつながりの有難さを
強く思うようになります。
お寺のご縁はいのちの古里を訪ねるご縁つながりです。
私が生まれてからのご縁ではありません。
私が生まれる以前のずっとずっとずっと昔から
会ったことがない名前も知らないご先祖の方々がいて
この私のいのちがつながってあるのです。
私がどうこう思うのでなく確かにつながってあるのです。
お念仏のご縁つながりといただきます。
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
生かされて安心して生きることができるのです。
お念仏のご縁つながりのなかに日々の生活です。
ナモアミダブツとお念仏を申すつつ今日も一日
日暮らしをさせていただける有難さを思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.11.9)
