慈光照護のもとお念仏相続のこととお慶び申し上げます
2020-10-23
便りを出す書き出しの常套句があります。
お寺やご門徒宛にはよく
「慈光照護のもとお念仏相続のこととお慶び申し上げます」
と書きます。
阿弥陀さまのお慈悲の光に照らされ護られ
南無阿弥陀仏のおはたらきに生かされて
いよいよナマンダブナマンダブと
お念仏を相続する日々を送られていることを
お慶び申し上げますということです。
お念仏相続です。
続けるということです。
こうして毎朝お朝事のご縁を続けさせていただきます。
まさにお念仏相続のご縁です。
毎朝皆さんが続けてお寺にお参りされるということです。
家でじっとしていたのではこのご縁に遇うことはできません。
皆さんがお寺のお朝事にお参りしようと思い立って
お寺の阿弥陀さまのご尊前に身を置くことができたのです。
相続といって私が続けるということですから
私に力が入ると続けることが難しくなります。
ただ皆さんが毎朝座るいつもの席に座ってみると
阿弥陀さまがこの私をこのご尊前にはこんでくださったと
喜べるのがお念仏相続の慶びなのです。
続けることは本当に難しいです。
続けようと力が入ると難しいのです。
このいのちです。
生まれてずっと毎日生きています。
私が頑張って続けようと思って生きていますか。
頑張ろうが頑張らまいが心臓は休むことなく
私たちが眠っているときも規則正しく動いてくださっています。
私が頑張って生きよう生きようとすればするほど
私に力が入ってしんどいです。
南無阿弥陀仏の大きなお慈悲のおはたらきのなかに
生かされて生きていると聞かせていただき
ご縁ご縁にお参りさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.23)
