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お念仏を申す生活法話

諸行無常の世にあって死の縁無量です

2020-08-15
 東海道中第53宿最後の宿大津(おおつ)の宿です。
京都からは3里12キロです。もうわずかな距離です。
 東海道の宿場町でも最も賑わったところと言われます。
物流の交通の要所だったところです。
 
 広重の絵の題は「走井(はしりい)茶屋」で
茶店で名物のお餅を作って食べてる様子が描かれ
店の前を牛が引く牛車が米俵をいっぱい積んで
何台も通っています。
 その道だけ花崗岩で轍をつくり牛車を走らせる
先人の知恵がうかがえます。
 それからその店の近くに水が湧いています。
今の水の駅というところです。
 水が湧くところに店ができ人が集まるのです。
当時は今みたいな水道がありませんから
脇水を汲んで飲み水にするんですね。
水売りを商いにする人もいたことでしょう。
 そうした生活感があふれる広重の絵は本当にすごいです。
 
 昨日お同行のUHさんが本当に突然ご往生されました。
初盆参りに出かける時で全て時間を切っていましたから
お参りが一段落した3時前に臨終勤行にお参りしました。
 いつもと変わらないお顔でした。
 
 毎週日曜日のお朝事にお参りされ
お盆の三が日にも必ずお参りでしたが
13日にお参りがなく昨日14日もお参りがなかったので
どうしたのかなあと思っていましたら急なお電話でした。
 
 諸行無常の世にあって死の縁無量といいますが
これは我が身のことでもあります。
 最近続いてお寺でお世話になっている方
知ってらっしゃる方がお亡くなりになります。
 厳しいご催促ですが
お寺の本堂でお通夜お葬式をお勤めさせていただきます。
 
 私たちのお寺のご本尊の阿弥陀さまのご尊前でご一緒に
お葬儀のお勤めをさせていただく有り難いご縁です。
 お念仏申す日々の生活の中で
人との出会いがありそして別れがあります。
 悲しいご縁ですがお念仏のお同行と共に
仏さまのご縁をご一緒させていただきます。
 
 今日は終戦の日で11時から毎年恒例にしています
全戦没者追悼法要を勤め正午から平和を願う鐘つきです。
 どうぞお参りしてください。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.8.15)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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