「どんな服装でお参りしたらいいのですか」
2020-06-29
東海道五十三次第6宿の藤沢の宿です。
鎌倉にすぐ近い所で藤沢市というところです。
今日はこれから次の平塚の宿に向かって旅をします。
江の島で有名な湘南海岸に沿うように
国道1号線を西へ西へと進みます。
昨日は日曜日でご法事が2件ありました。
ご法事とかお寺のお勤めもそうですが
皆さんが気になることの一つが
どんな服装でお参りしたらいいのか
ということではないでしょうか。
取り立てて着飾ってということはありません。
平服でいいですよとお答えしますが
この平服という服装が一人一人受け止め方が違うのです。
お坊さんの服装には決まりがあって
平服は布袍と輪袈裟ですが
皆さんのお家でお勤めするご法事では
黒衣に着替えお袈裟も五条袈裟でお勤めをします。
お家によっては皆さん全員が黒い礼服で
お参りされているところがあります。
予め皆さんで申し合わせるといいのでしょうが
法事に参ったら一人礼服だった一人平服だった
ということで何か居心地の悪いものにもなってしまいます。
礼服は平服ではありません。
平服とは普段着用している服ということですが
Tシャツといったものはどうでしょうか。
ちょっとびっくりするような服装に時々出あいます。
法事は普段のお参りとは違います。
お寺とも連絡を取り合って日時や場所を決めて臨む
厳粛な仏事です。
お坊さんも普段の着衣ではありません。
平服とはいえご法事をお勤めする気持ちをもって
服装にも心がけていただきたいと思います。
最近のご法事は家族だけで勤める事が多くなりました。
親族縁者の方々がお参りされていないのです。
ご親族がみえたらちょっと違うと思います。
私たちは常に周りが気になります。
だからご親族をご案内するときは
ものすごく気を使うと思います。
ご法事は仏さまのご縁です。
仏さまを中心としたご縁ということに心を置かれたら
平服のあり様も大方決まってくるのではないでしょうか。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.29)
