円光寺の鐘の音
今朝6時の梵鐘をつこうと鐘楼に向かっていたらゴーンと鐘の音が聞こえてきました。
今までも聞くことはありましたが本当に久しぶりのことで耳を澄ませました。
冬のこの時期は空気が澄んで法学や風の具合にもよりますがよく音が伝わってくるのです。
多分毎朝6時についているお寺の鐘だと思います。
円光寺も同じ6時の鐘ですから他のお寺の鐘の音が聞こえないということかもしれませんが
あらためて梵鐘の音を聞くっていいものだと思います。
私が若い頃京都のご本山に電車で行く用事があって
鶴崎駅のプラットホームで6時半頃に喚鐘の音が聞こえてきたんです。
ああこれは円光寺の喚鐘だとすぐ思いました。
梵鐘をつくお寺はあっても朝から喚鐘をつくお寺はこの辺では滅多にありません。
ちょうど今の自分まだうす暗く寒い朝でしたが
あたたかいほっとした気持ちになりました。
お朝事の喚鐘です。
いつものように住職の父がたたいて本堂にはたくさんの常朝事のお同行が集まって
これからお正信偈さまのお勤めが始まるんだなという光景がスーッと浮かびました。
人が生きている光景です。
それぞれのお役目をしてお念仏のおつとめです。
私たちの日々の生活です。
梵鐘にしても喚鐘にしても阿弥陀さまの思いが願いがいっぱいつまったものなのです。
「お寺にお参りなさい」と仏法を聞いてくれよお念仏申す身になってくれよとの阿弥陀さまのお喚び声です。
梵鐘や喚鐘の音となって私の耳に届けられてあるのです。
「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏の大きな大きないのちのつながりのなかに
生かされて生きるお念仏申す生活です。
今日の一日もナンマンダブツとお念仏申して共々に生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.1.7)
