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お念仏を申す生活法話

フランシスコ教皇の発信

 昨日来日中のローマカトリック教会のフランシスコ教皇が被爆地の長崎と広島を訪れ演説して核兵器の廃絶を訴えました。
核兵器は無い方がいいです。戦争のない平和な世界になってほしいと思います。
これはこの地球上に生きる私たちの共通の願いです。
 
 ただ私たち人間が生きる世界には色んな国があり色んなものの考え方の人が住んでいて
政治の世界では核兵器をもつことが戦争の抑止力になるという主張が根強くあります。
 戦争を起こさないための核兵器の役割とでもいうのでしょうか。
ちょっと考えたらおかしな話ですがそれが核兵器保有国をはじめ国際政治の潮流なのです。
 
 そうしたなかで宗教が一つ警鐘を鳴らすというのが今回の演説かなと思ったりします。
宗教の役割です。
 私たちの浄土真宗も仏教も宗教です。
ただ仏教者が私たちの本願寺のご門主の言葉が世界中に発信されるかというと極々内々のことに留まります。
 
 何で?カトリックの教皇の発言力が大きいのかということです。
この二千年余りの世界の歴史をみると西洋のキリスト教宗教圏を中心としたものであり
今も世界の政治経済の主要国は西洋の国々が占めています。
 
 原爆をつくり広島長崎に投下したのもキリスト教徒かもしれません。
そんなことを考えると何故?なぜ?と矛盾だらけのことばかりですが
これが私たちが生きている現実なのです。
 
 宗教と政治の問題です。
宗教と政治にはそれぞれの役割があり宗教は政治に口をはさむべきではないと言われます。
 身近なことでいえばお念仏の教えと現実の生活です。
お念仏と生活は別々のことではありません。お念仏申す生活です。
南無阿弥陀仏のみ教えを依りどころに今ここに生きるこの私の問題なのです。
 
 お念仏の教えを聞かせていただくなかでおかしいと思うことがあれば発言してよいのです。
仏さまのものの見方考え方に人間中心自己中心の私たちのものの見方が問われているのです。
 
 大きな立場にある方が発言する発信力は大きな影響力がありますが
すべての人に受け入れられるものではなく大きな反発も起こります。
 
 南無阿弥陀仏は阿弥陀さまから私たちへの発信です。
あなたも私も共々にお念仏申して
「すべてのものを必ず救う」阿弥陀さまのお心おはたらきを聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.25)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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