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お念仏を申す生活法話

ご自宅でお葬儀のご縁です

 昨日お通夜今日お葬式のご縁です。
今は葬儀社でのご縁が一般的になりましたが久しぶりにご自宅での通夜葬儀です。
家族だけでお家でしたいという喪主の意向です。
 
 よく家族葬といわれますが家族葬の定義があいまいで
お参りしたら親族縁者の方がいっぱいの葬儀もあります。
 昨日のお通夜は本当に家族身内だけでした。
家族だけの葬儀だからお家でできるのです。
 車社会の現在、駐車場の確保が問題なのです。
 
 私が小さい頃はどこもお家でお葬式をしていました。
近所の隣保班の方が仕事を休み総出でお手伝いしてみんなでお葬式を行っていました。
 今思えば大変なことです。
仕事を休むということです。
今は隣の家のお葬式に仕事を公然と休むことなどとても考えられません。
 そして近くのお家も借りて使わせていただきます。
お斎というお膳を出すお家があります。
別にお寺のお坊さんの控えのお家が要ります。着替えをしたりします。
 
 お葬式をお家でするということは隣近所の方にお世話になるということですが
お互いさまと助け合い支え合ってきたということです。
 いつの頃からか近所にお世話になるということが迷惑をかけるということになり
迷惑をかけたくないという理由で施設が整い職員もいる専門葬儀社に場所が移り
家族葬ということでお手伝いも要らないお参りも結構ですという所が多くなったのです。
 
 お家を離れて葬儀社です。
それが良いとか悪いとかいうのではありません。
これが今の時流なのです。
 
 ただお家でお葬式をさせていただく意味を思います。
昨日のお通夜でいいますと懐かしいお家です。平生の生活していたお家です。
この家でこの部屋で過ごした思い出を苦楽を共にした家族が
最後の夜を通してお話をするという一生に一度のご縁なのです。
 
 円光寺ではお寺での葬儀をご門徒皆さんに呼びかけ勧めていますが中々難しい現況です。
お寺は敷居が高いと言われ日頃お寺にご縁がない人にはお寺でのお葬儀は何か気の毒い思いがあるようです。
 だからこその日頃からのご縁なのです。
日頃からお寺に親しんでほしいと思います。ご縁ご縁にお寺にお参りしましょう。
 
 このお寺はご門徒皆さんのお家です。
命終の縁にお家の阿弥陀さまそしてお寺の阿弥陀さまにお礼をしてお浄土参りをさせていただき
この目に見える姿はお遺骨となりますがこのお寺に帰ってみえて
お浄土から仏さまと還ってみえてこれからも遺った私たちを護り導くというおはたらきを
南無阿弥陀仏とさせていただけると聞かせていただきます。
 
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに今日一日もお念仏の日暮しをさせていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.12)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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