50回忌のご縁を有難くいただきます
昨日は50回忌のご法事のご縁をいただきました。
49年前の昭和45年にご往生された4歳の方のご縁です。
悲しいご縁ですがお家にお仏壇を申すことになりました。
それから49年お家は転々としてお仏壇も大きさは変わりましたが
真ん中にご安置のご本尊の仏さま阿弥陀さまは変わりません。
阿弥陀さまの仏さまに見守られて49年が経ったということです。
お仏壇はそのお家の方が亡くなられてからご安置するものと受けとめられ
核家族ということもあって今はお仏壇のないお家が結構多いのです。
浄土真宗のご法義を聞かせていただきますと
阿弥陀さまという仏さまは亡くなってから用事のある仏さまではなくて
今ここに生きるこの私を必ず救うとおはたらきの仏さまですから
私たちが日暮しするどのお家にあってもいいわけです。
ただ仏さまのこと死んでから後のことと昔からみんなが言っているということで
反対に何もないのにお仏壇を申したりすると不幸事が起こるという迷信さえあるのです。
悲しみのご縁のなかでお仏壇を申されたということです。
4歳の子どもさんです。
お父さんお母さんはどんなお気持ちでお仏壇にお参りされていたのでしょうか。
悲しいご縁です。少しでも長く一緒にいたかったという思いでしょう。
あの子が生きておれば今は小学校に入学して卒業して成人して就職してと
今はこうなっているのではという思いがずっとずっとこれからもあると思います。
ただ有難いことは悲しみのご縁ですがそのまま仏さまのご縁をいただけたということです。
阿弥陀さまのお仏壇をお家の中心にご安置して先に往かれた方を仏さまと拝んでいけるということです。
これまでもそうでしたしこれからもそうです。
ナンマンダブツとお念仏申すなかにこの目には見えないけれども仏さまとなってこの人生をご一緒してくださるのです。
50回忌のご縁です。お寺からご通知する最後のご法事のご縁と常々申していますが
仏さまのご縁はこれからもずっとずっと続きます。
今日も明日も明後日も私と共に生きてくださる仏さまです。
そのこと一つお念仏申すなかに有難く聞かせていただきましょう・
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.9.19)
