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お念仏を申す生活法話

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仕事始め

2018-01-05
 昨日4日が仕事始めという方が多かったようです。
 
 仕事というと、勤め先があって働いてお給料をいただくことをイメージします。
仕事時間が決められ休みがあります。一年でいうと、年末の仕事納めがあり年頭の仕事始めがあるということです。
 
 でも皆がみんなそうした仕事に就いているわけではありません。
就職前の人がいます。退職された人がいます。仕事をしていない人もいます。
 見方をかえれば、子どもの仕事は学校で勉強すること、親の仕事は子どもを育てること、
赤ん坊は遊ぶことが仕事ということもできます。
 
 仏さまは、私たちがこの人間界に生まれてきたことに大きな仕事があると教えてくださいます。
何のために人と生まれ今生きているのか、仏法に聞かせていただきます。
 私が今生きているということが本当に大事なことなんだよと教えてくださるのが仏教です。
仕事をすることも大事だし、休むことも大事、勉強することも大事だし、
家事をすることも、遊ぶことも大事だということです。
 
 阿弥陀さまのご法義です。
 すべてのものを分け隔てなく救おうと願いを起こし、南無阿弥陀仏の仏さまに成ってくださり、
いつでもどこでもどんな人もみんな大いなるお慈悲のなかに摂め取って捨てないというおはたらきをいただいて、
私たちは一人の例外もなく平等に生かされてあるというご法義です。
 
 病気や色んな理由で世間でいう仕事ができない方もたくさんいらっしゃいます。
私たちも歳を重ね思うように体が動かなくなり寝たきりということにもなるかもしれません。
 そういうなかにあっても人間に生まれてきたというおつとめ、
大きな意味での人生の仕事があると教えてくださるのが南無阿弥陀仏のお救いの法と聞かせていただきます。
 
 ナンマンダブツとお念仏申してくれよと喚びづめに喚んでくださいます。
どんな時でもどんなことがあってもナンマンダブツとお念仏申すことが許されてあります。
 
 どうぞ今日一日もナンマンダブツとお念仏を申すなかにそれぞれのお役、
それぞれの仕事に精いっぱい励んでまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.1.5)

お餅のお供え

2018-01-04
 正月三が日を終えて、納骨堂の方々がお供えを下げにお参りされます。
 
 お正月の一般的なお供えは鏡餅です。
本堂のお内陣にもお餅をお供えしていましたが、昨日下げました。
 
 年末29日にお餅をつき30日にお供えしましたが、近所のご門徒の方が橙と裏白を持って来てくださいました。
納骨堂にいきますと、大方のお家の納骨壇に鏡餅がお供えしてあり、裏白の上にお餅をおきその上に橙がのっています。
橙も裏白もないお寺のお供えをみて、心配して持って来てくださったのです。有難いことです。
 
 ただ仏さまのお供えはお餅だけでいいんです。
仏さまのお供えの基本はお仏飯です。毎朝炊き立てのお仏飯を仏さまにお供えします。
 
 お餅はいつもはお供えしませんが、お仏飯に一つ手を加えたものです。またお団子もそうです。
それをもっと加工したのがお菓子です。そして果物をお供えします。
 
 そのお供えの中心がお仏飯なのです。
お仏飯という以上、仏さまからのいただきものです。
 
 鏡餅は一年の幸福を祈って神仏にお供えをする、日本古来より伝わる正月の麗しい風習で、
そのことに殊更もの申すことではありませんが、
仏さまのお供えはそのまま仏さまのお心を表します。
 
 私たちの仏さま、阿弥陀さまのお心はすべてのものを分け隔てなく救うというお心です。
そのお心を南無阿弥陀仏のおはたらきとそのままいただいて、
お念仏申してこの一年、今日の一日を始めさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.1.4)

「いつもの時間いつもの場所で」

2018-01-03
 今年も今日から朝6時半のお朝事のご縁をいただきます。
 
 「いつもの時間いつもの場所で」と毎週日曜日の朝7時『西本願寺の時間』の冒頭
ラジオから徂徠まゆみさんの声が聞こえてきます。
 「いつもの時間いつもの場所で」有難いですね。
 
 このお朝事は、この本堂が建って今年で42年になりますが、前住職が本堂新築をご縁に
「いつもの時間」毎朝6時半、「いつもの場所で」円光寺の本堂阿弥陀さまのご尊前で、
ご門徒有縁の皆さんご一緒しましょうと始めたものです。
 
 「いつかどこかで」という永六輔さんのラジオ番組がありました。
いつかどこかで、また会いましょうという、夢のある言葉です。
でも「いつかどこかで」では、いつなのかどこなのかわかりません。不確かで不安です。
 
 それを「いつもの時間いつもの場所で」と、いつどこを決めてくださっていることの有難さを思います。
ただこの私です。この私が思いをもって、いつもの時間いつもの場所に、今日も皆さんお参りされました。
 一人ではありません。そこにはお仲間がいらっしゃる。
それも初めて会う人もいますが、いつものお仲間です。安心できますね。
 
 私たちの人生でいうならば、私の人生、この道行きは必ずしも自分の思い通りになることではありません。
いやこの身を抱えて生きるということは、年を重ね、病気になることもあるし、
そしてこの命を終えていかなければなりません。
 
 ただね、命終えていく時、いつもの時間とはいえませんが、いつもの場所に、お浄土にお参りさせていただける。
 
 私が一人で行くのではありません。
阿弥陀さま仏さまがご一緒してくださいます。
 
 いつでもどこでも南無阿弥陀仏「我にまかせよ必ず救う」の大いなるおはたらきのなかに、
安心して今日一日もお念仏申して生きて参りましょう。
 
 この一年もどうぞいつもの時間いつもの場所でまた皆さんご一緒にお会いしましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.1.3)

今日は何曜日かな

2017-12-31
 年末年始でお仕事もお休みという方も多いなかで、今日は何曜日だったかなとふと思うことってありませんか。
 
 今日は日曜日です。いつもの日曜日のように田仲さんがラジオをセットしてくれています。有難いことです。
この後ラジオ放送『西本願寺の時間』を聞きます。
 
 私たちは何曜日には何をすると、曜日でスケジュールを立てて生活しているところがあります。
今日は12月31日です。曜日に関係なく12月31日、一年の終わり大晦日です。
 
 この一年、皆さんようこそお朝事にお参りされました。
一年365日、毎日ということは大変ですが、一日一日、日々の生活の始まりを
こうして円光寺の阿弥陀さまにナンマンダブツとお念仏お礼を申して始めさせていただく、
いただけることの有難さを思います。
 
 新年明けて通常いつもの6時半からのお朝事は1月3日からになります。
今晩は除夜会引き続き元旦会ということで1月1日のお朝事に、
1月2日のお朝事は10時からの初法座にかえさせていただきます。
 
 今年もようこそお参りなさいました。来年もまたよろしくお願いいたします。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2017.12.31)

お念仏の二人旅です

 東海道五十三次の第三宿目は神奈川の宿です。
東海道五十三次を有名にしたのは江戸時代十返舎一九が書いた「東海道中膝栗毛」という本です。
 皆さんよくご存知の弥次郎兵衛と喜多八の弥次さん喜多さんの二人旅で
東海道を旅する道中で繰り広げられるいろんな出来事を面白おかしく書かれたもので
舞台や映画テレビなどでもおなじみのお話です。
 
 お念仏のお同行といいます。
往生浄土の人生を生きる私たちの日々の生活を旅にたとえて
阿弥陀さまのお浄土に共々にご一緒させていただく私たちお互いのことです。
 
 旅にはいろんなかたちがあって
一人旅もあれば家族やお友だちとの二人旅三人四人でという旅もあり
何十人もの団体旅行もあります。
 それぞれ趣が異なって旅の楽しさがあります。
 
 一人旅は自由気ままなところがあってあこがれるところですが
弥次さん喜多さんは二人旅です。
 この二人旅はお互いに気心が知れた者同士で一人旅にはできない楽しみがありますが
一つ意見が合わなかったら大変困ったことになってしまいます。
 旅の道中寝起きを共にする中でお互い相手のことが見えてきて
「もうやめた!」と互いに愛想をつかして離反することさえあります。
 人人の思いの違いが言葉になり行動になって本当に難しいところです。
お互いに顔と顔を見合わすと意見の違い対立が出てきます。
 
 ただ私たちの旅はお浄土へのお念仏の旅です。
旅の目的地を阿弥陀さまのところでちゃんと決めてくださってご一緒くださるということです。
 私と阿弥陀さまのお念仏のご縁つながりです。
阿弥陀さまが「ナンマンダブツとお念仏を申して来いよ」と喚ばれているわけですから
「はい」とナンマンダブツとお念仏を申して阿弥陀さまとご一緒させていただくことなのです。
 
 それは私もそうだし隣の人もまた隣の人もナンマンダブツ
みんなナンマンダブツのお念仏のご縁につながって
旅の道中色んなことがあるけれども
同じお浄土への道すがらをご一緒させていただく
お念仏のお同行お念仏のお仲間といただけるのです。
 
 五十三次の旅明日は第四宿保土ヶ谷の宿です。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.6.26)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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