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お念仏を申す生活法話

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バリアフリーの教えを説くお寺がバリアフリーになっていない現実

 昨日お葬式がありまして火葬場からお遺骨をお供していただいて
いつものように本堂で還骨(かんこつ)お礼参(れいさん)のお勤めをさせていただきました。
 
 読経中にお焼香をしていただくんですが
さっき見たら香炉に線香と抹香がそのまま燃えてなくて残っていました。
 それで今日はいつものお線香とは違う香を炊いたことです。
先ほど庫裡から本堂にあがるのに玄関の付近から良い香りがただよってきました。
 
 毎朝こうして仏さまにお香をお供えして
清々しくお勤めをさせていただきます。
 
 昨日はご高齢の方がお参りされていてお葬式の時に気づいたことですが車椅子の方がいらっしゃいました。
本堂の中を周りの方に手を添えられて歩かれていました。
 本堂を出てお見送りする時に気づいたことです。
階段があるんです。
 
 改めてお寺は昔ながらのバリアばかりの建物だということを思います。
阿弥陀さまのみ教えは障りないバリアフリーの救いの法ですが
お寺の建物自体はバリアばかりでいっぱいです。
 
 先に往かれたお方にお供してご一緒にお寺にお参りしようと気持ちいっぱいにお参りされたことと思います。
バリアフリーの社会生活が言われお寺もと思いながら後回しになっていることを反省します。
 どんな人も見捨てない南無阿弥陀仏の救いの法です。
誰もが気持ちをもってお参りできるお寺になっていきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.13)

WHOからパンデミック宣言が出ました

 新型コロナウイルス感染のことで連日報道がなされています。
昨日はセンバツ高校野球の中止が決定されました。
今朝の報道でWHO世界保健機関がパンデミックという感染症の最大級の世界的流行宣言に踏み切ったということです。
 
 日本でも緊急事態宣言ができるように法律を改正して感染症対策を徹底するといいます。
非常時において国民の生活を強いるような措置もとることができるものですが
国をあげてこの非常事に対処していきましょうということです。
 
 国会で審議が早急に進められていますが
注視しなければならないのは
国民に我慢を強いて一致団結して戦争に突き進んだ過去の歴史を踏まえて
為政者の都合のいいようにさせない処置をしっかりすることです。
 
 戦争という事態と今回のことは全くその状況が異なります。
今回は国際的な機関が宣言を出したことに大きな意味があると思います。
 それぞれの国の思惑を超えて世界中が一致団結して地球規模の困難に立ち向かおうということです。
同じ地球に生きる私たちです。
人間だけではなくすべてのいのちを守る思いを一つにすることが大事だと思います。
 
 阿弥陀如来の大きな願いです。
生きとし生けるすべてのものを分け隔てなく残らず救うというおはたらきです。
 日本人だけではありません。
どの国の人々もあらゆるいのちすべてのものです。
 
 私たちはみんなあらゆるいのちのつながりのなかに
互いに生かされて共に生きていると仏さまは真実本当のことを教えてくださいます。
 ただこの私です。
自分さえよければと自分中心に生きようとする私がいます。
 
 WHOの宣言があって今の状況が変わるわけではありません。
日々のことがいよいよ大事になります。
 情報を知りつつ踊らされることなくお念仏申して
私にできる精いっぱいのことをさせていただき
今日一日も大切に生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.12)

東日本大震災から9年が経ちます

 東日本大震災がおきて今日で9年です。
亡くなられた方行方不明の方関連死の方を含めて22167名の方が犠牲になられました。
 そのご家族また友人知人といったご縁の方々のこの9年の歳月を思いはかります。
これからもいろんなことを思って生活をしていくんだなと思います。
 
 今朝の新聞は今は新型コロナウイルスのことが大きな話題になっています。
人人それぞれに今を生きているんですね。
 それぞれの人生です。
悲喜こもごもに私たちの日々の日暮らしです。
 こうじゃなかったああじゃなかったと過ぎ去りし日々を振り返ります。
後戻ることはできないことは分かっていても凡夫の情が湧いてきます。
 
 良いは悪いもいろんなことがあって今ここに生きている私です。 
ただこの私のことをずっといつも見守ってくださったお方がいらっしゃいます。
阿弥陀さまという仏さまです。
 南無阿弥陀仏のおはたらき一つにいつでもどこでも私に寄り添ってくださって
そのまま救う必ず救うとご一緒くださっているのです。
 
 南無阿弥陀仏の大きなおはたらきのなかに私があり
そして隣のあなた皆さんが共にあるということを
お念仏を申すなかに今日一日東日本大震災のことを心に入れて日暮らしさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.11)

お念仏は阿弥陀さまの真実信心のおはたらきです

 今日は朝からあったかいですね。
さっき梵鐘を撞いていましたら温い風が吹いてきて春やなと思いつつも
何か今の世の中ちょっと混乱して大変だ大変だと何が大変だといって先が見えない不安を感じます。
 様々な情報を見るにつけ聞くにつけ安心できません。
心の落ち着くところ居場所です。
 
 今日の御文章さまのなかに安心(あんじん)と何度も出てまいりました。
安心とはそのまま信心のことです。
 阿弥陀さまの真実信心です。
阿弥陀さまの真実まことのお心を聞かせていただくことが浄土真宗の肝要です。
 
 どこまでも自分中心の心で真実に背き不安な中に苦悩するこの私を見て取って
阿弥陀さまはわが心の落ち着くところ依るべきところを真実信心とお示しです。
 阿弥陀さまの真実信心を聞かせていただき
南無阿弥陀仏のおはたらきにおまかせして不安な中にも私たちは生きていけるのです。
 
 日々の生活に明け暮れて大変だ大変だといって生きている私たちを
阿弥陀さまはずっとご存知で心配して遠いところから眺めてらっしゃるのではなく
南無阿弥陀仏のおはたらきでもうすでに私のところに来てくださって
ナンマンダブツのお念仏の声となっていつでもどこでも私とご一緒なのです。
 
 ナンマンダブツとお念仏を申すなかに私にできることを今日一日もさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.10)
 

浄土真宗のお寺は全国区です

 今朝早く地震があってびっくりしました。
新型コロナウイルスのことで世の中が不安な中で地震があると
何かもっとすごいことが起こるのではないかと一層不安になります。
 
 昨日はお家にお仏壇を入れたのでとお電話をいただき初めてのご縁のお家にお参りしました。
大阪から大分の娘さんの所にお仏壇も一緒に引っ越されたということです。
 お家に仏さまをお迎えする入仏式のお勤めです。
 
 元々あるお寺のご門徒さんですが遠方ということもあり
近くのお寺にお参りを頼もうと電話したということです。
 
 どうして円光寺でしたかと尋ねますと
娘がネットで検索しましたということです。
 今はネット社会なんですね。
 
 ネットで「浄土真宗大分市」とか検索すると「円光寺」がすぐ出てきます。
他のお寺さんも同様に出てきます。
 もう何年も前からこちらから頼んだわけではなくて
葬儀関係の業者が勝手にしてくれているものです。
 お話のなかで円光寺にはホームページもありますと紹介して
これをご縁にぜひお寺にもお参りしてくださいと言いました。
 
 この度のご縁で改めて思うのは
今の時代は人の移動が普通に当たり前のようにあって
お寺とご門徒のつながりも先祖代々のお家との関係ではなく
遠方にお家を引っ越されるとかでつながりが薄くなるということです。
 これまでいつものお寺にお願いしていた仏事をどのようにお勤めしていけばいいのか考えるところです。
 
 今回のお家は今度ご法事を納骨堂のあるお手次ぎのお寺でお勤めするということでしたが
いろんなケースも考えられます。
 近くに浄土真宗のお寺があるので相談できることがあるのではないかと思います。
 
 何か私たちのお寺の方が門戸を固く閉ざしているようなところがあって
お寺は敷居が高いということで気軽に相談しにくい雰囲気があるのではないかとも思います。
 
 先日電話を受けたときに「おうちのお寺さんに連絡をしておいてください」とお願いしていましたが
連絡したらご住職から「そういうご縁でしたら本当に有り難いですね」と言われたそうです。
 
 浄土真宗のお寺は全国区です。
九州にも大分にも私たちの関係のお寺がいっぱいあります。
 同じ阿弥陀さまをご本尊とするお念仏のお寺です。
お念仏のご縁につながって昨日も阿弥陀さまのご尊前で
初めてお会いした者同士ご一緒にナンマンダブツとお念仏申させていただきました。
 本当に有り難いご縁です。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.9)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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