本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

「昔からしている皆がしている」

2023-12-14
 今政界が大揺れに揺れています。
政治資金パーティのキックバック問題です。

 裏金と言われるもので
表に出てはまずいもの
自分の懐に入れて自由自在に使えるお金ということで
悪いイメージがつきまといます。

 裏金つくりを組織的に巧みに行っていたという
構図が浮かび上がっています。
 組織内で長年にわたって行われてきて
昔からしている皆がしているという認識で
悪事をしている罪の意識が薄れ
慣習になっていったのでしょうか。

 私たちの日々の生活習慣の中に
仏事にまつわる迷信という類のものがあります。
 例えば、友引に葬儀をすると有縁に葬儀が続くとか
四十九日が三月にかかると不幸が続くといったことです。

 日頃は笑い飛ばすようなことでも
当事者となって周りから言われるままにしてきたことが
受け伝えられていくのです。

 そのこと自体にどんな意味があるのか尋ねても
「皆が言ってる昔からしている」という不確かなことです。

 本当のことが見えなくなる分らなくなることの
恐ろしさが迷信の正体です。
 その人一人が迷うのではなく
周りのものまで迷いの中に引き込んでいくのです。
 そして昔からしている皆がしているということで
安心しているのです。

 仏事のことで迷ったら
お寺さんに相談しましょう。
 迷信を転じて正信の仏さまの教えに
遇わせていただくご縁になるでしょう。

 先の政治とカネの問題は
ずっと繰り返されてきたことです。
 政治も所詮人間がすることで
どこまでも完全無欠なものではありません。
 だからこそ政治家の皆さん
日頃から仏さまの教えを聞くことをお勧めしますが
どうでしょう!

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.14)

今年の漢字

2023-12-13
 年末恒例の今年の漢字一字が
「税」と発表されました。

 やれ増税だやれ減税だと
この一年言われ続けたことです。

 この一年を象徴する字を「税」と聞いて
快く一年を振り返る人は少ないのではないでしょうか。

 税金を納めるのは国民の義務ですが
「どうぞお好きなように幾らでも持っていってください」
という人はいないと思います。
 少額でも納めなくていいように
節税対策を考えたりするものです。

 大谷さんのような高額所得者になると
税金に関する思いはどうなのでしょうか。
 どのくらい納めるのか気になるところですが
法律に則ってそのまま納税することで
大きな社会貢献をされるということです。

 私が若い頃「お坊さんはいいね!
税金を払わなくていいんでしょう」と
軽口で言われたことがあります。

 多分宗教法人が非課税ということでの
認識だと思いますが
「お寺から給与所得をいただいて
皆さんと同じように
ちゃんと納税義務を果たしていますよ」と
気色ばって言い返したことを思い出します。

 私たちが共に生きる社会において
それが国であれ小さな組織であれ
そこに所属するものはそれなりの負担を負うことで
その社会組織が成り立っています。

 お寺もまた一つの社会組織です。
それぞれのお寺に所属する檀家門徒によって
お寺は護持されていますが
私たちの浄土真宗のお寺でいうと
お念仏のご法義につながった門徒同行の組織です。

 お寺に所属するものすべてが
同じ方向を向いて行くということで
お寺をお念仏聞法の道場として
共にお念仏申して往生浄土の道行きを
ご一緒させていただきます。

 お念仏の声が聞こえるお寺を
共に護り伝えていくという同じ目的をもって
私たちお念仏の同行が一人一人
私にできることを精いっぱいさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.13)

檀家と門徒

2023-12-12
 浄土真宗では門徒という皆さんですが
他宗派では檀家といい所属するお寺を檀那寺といいます。

 檀那とはインドの言葉のダーナの音訳で
意訳は布施です。
 お寺と檀家門徒の関係は
布施ということで意味付けられているのです。

 布施といえば
お寺にお包みをするお布施を思いますが
元々は私が周りの人たちに施す行いのことをいいます。

 物を施す布施と法を施す布施があり
檀家からお寺への財施とお寺からの法施です。

 法施は檀那寺の僧侶が法要をお勤めしたり
お説法をすることで
財施は檀家がお寺に物やお金を施す行いです。
 お寺は檀家の財施によって護持運営されているのです。

 浄土真宗のお寺もご門徒衆の布施によって
護持運営されますが
お寺と門徒の関係は
お念仏のご法義のつながりにあります。

 浄土真宗の門徒の所属するお寺を
お手次ぎ寺といいます。
 お念仏のお手次ぎをしてくださるお寺ということで
お念仏のご法義つながりです。

 檀家というと家の宗教というイメージですが
門徒はお念仏のご法義に生きる人です。
 私の家のお寺ではなく私のお寺ということで
お寺のご縁にお参りして
いよいよ浄土真宗の門徒にならせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.12)

お寺さんと日頃からのお付き合い

2023-12-11
 
お葬儀やご法事、お仏壇やお墓のことなど
有縁の方から仏事に関するご相談を受けます。

 他門徒の方の場合は
通仏教一般的なお話をして
最終的には「お寺さんにご相談してください」と
おこたえします。

 具体的な内容について
それぞれのお寺で昔からの取り決め事もあって
対応が違うことがあるのです。

 自分が所属するお寺さんに聞けばいいようなことを
中々聞けないというところに
今のご門徒とお寺の関係があるように思います。
 ご門徒からいうと
お寺の敷居が高いということなのでしょうか。

 私が小さい頃は
よくお寺に来る人が何人もいました。
 どこどこのおじちゃん、おばちゃんなどと
今も懐かしく思い出されます。

 何か用事があってお寺に来るということでしょうが
特別に何も用事がないのにお寺に来ては
庫裏に上がってお茶を飲んで帰るといった具合です。
 これといった相談事でもない
いろんな世間話をしていたのでしょうね。

 昔はお寺とご門徒地域の皆さんとの関係が
近くて親しい家族のようなものだったように思います。

 今は私たちを取り巻く地域社会の有り様が
昔とは全く変わりました。
 田畑が様々な企業や住宅地に変わり
いろんな人たちが働き移り住むようになりました。

 昔はご門徒のお家にお参りするのに
留守のお家も自由に出入りしていましたが
今はしっかり施錠されています。
 昔ののんびりした雰囲気とは様変わりした
今の社会の現実です。

 お寺もまた何か用事がないと行かない所になって
日々の生活の中でお寺とのつながりが
急速に薄くなったように感じます。

 日頃のお寺とご門徒さんとの関係
人と人とのつながりがあれば
仏事のことも何でも聞けると思うのですが
お葬儀で初めてお寺とのご縁ができるようなことで
仏事の初歩的なことも聞けないままで
これはどういうことだろうどうしたらいいのだろうと
不安ばかり抱え込んでしまうことです。

 仏さまのご縁つながりです。
先に往かれた仏さまが
私たちに命がけでつくってくれたご縁です。

 お寺の本堂お家のお仏壇の御仏前に座らせていただき
仏法聴聞させていただきましょう。
 南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただき
お念仏を申す身にお育ていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.11)

ビッグニュース!

2023-12-10
 今日朝一番に飛び込んできた
ビッグニュースです。

 アメリカ大リーグ大谷翔平選手の移籍先が
ロサンゼルス・ドジャースに決まったということです。

 大リーグの今季終了後FA市場が解禁になって以来
マスメディアは連日のように
大谷選手の話題で持ちきりでした。

 どの球団に行くのか?
色んな解説者がテレビ出演して
ああやこうやと様々に勝手な予想をする中で
やっぱりドジャースでした。

 もう一つの関心事の契約金は
10年7億ドル1050億円という破格なもので
総額は世界のプロスポーツ界最高額といわれます。
 とても想像できる金額ではありませんが
こんな大金をこれからどう使うのだろうかと
下世話な見方が行き交いしてます。
 
 以前のインタビューで
お金の使い道について大谷さんは
「何に使うかといって今は溜まる一方です」
とこたえていました。

 契約金はその選手の評価であり
如何に期待されているかの証しです。
 
 何でもその道のプロでしたら
その道に没頭できる生活の保障は必要ですし
お金のことで生活に窮々していたら
それこそ野球どころではありません。

 生活のためお金のために仕事をするといえば
その通りだということでしょうが
お金に執われお金儲けが主になると
本来の仕事に支障をきたすことにもなります。

 お金儲けができても
そのまま幸せということではないということです。

 大谷選手にとって
野球は小さい頃も今もずっと生活そのものであり
野球を楽しむことが一番の幸せなのですね。

 私にとって一番の幸せとは何でしょうか。
何が人生の楽しみでしょうか。
 仏法に聞かせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.10)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
1
3
0
3
1
9
TOPへ戻る