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お念仏を申す生活法話

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私の居場所

2023-12-19
  「あなたが一番安心できる場所ってどこですか?」
と問われて
あなたはどう答えますか。

 就職している間は
仕事に行く所がありましたが
退職をされて家に居る時間が多くなると
どうでしょう。

 自分の家が一番安心できるといって
何をするのでもなくテレビの前に座り込んでいては
周りからは疎んじられ
自分自身「こんなことでいいのだろうか」と
疑心暗鬼に不安になることもあります。

 今日行くところがあるで「教育」
今日用事があることで「教養」
というお話を思い出します。

 教育も教養も「教」の字が入っています。
人間幾つになっても退職しても
この人生を生きるなかで
教えていただくことがまだまだたくさんあります。

 仏教は仏さまの教えです。
迷いの私がさとりの仏に成る成仏道を
説いてくださる教えです。

 仏さまの教えを聞いて
「成仏道を共に歩ませていただきましょう」と
いつでもどこでも私に寄り添ってくださる仏さまです。

 私たちは仏さまの教えを聞いて
仏さまの大きなお心に生かされて
今こここの私を生きて往けるのです。

 今日行くところがあるで「共育」
今日用事があることで「共養」です。

 仏さまの教えを聞かせていただいて
仏さまとご一緒に共に育てられ共に養われて
今日一日も生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.19)


みんなのお寺

2023-12-18
 人生100年時代を迎えて
どう生きるのかというテーマで
一人暮らしの高齢者を孤立させないと
高齢者から子どもまで<ごちゃまぜ>をキーワードに
多世代交流で孤立対策のユニークな試みが
テレビで紹介されていました。

 地域サロンの「みんなの家」を中心に
半径100m以内に障がい者グループホームや学童保育
食堂など空き家を活用した7つの施設で
色々な世代さまざまな人たちが交流して
何が起こるかということで
対話が生まれ人それぞれに支え合うなかで
安らぎ生きがいを感じるといいます。

 代表の方は「空き家も高齢者も
今の社会は資源があふれている。
世の中にあふれている資源を見直し活用していくことが
ポイント」とお話されていました。

 これからのお寺のあり方を重ねて思います。
広い空間に皆さんが集う資源があります。
 世代を超えてお寺にご縁のある方も
たくさんいらっしゃいます。
 お寺は昔から安心できるところです。

 お寺には人が集う条件が整っていますが
現状はどうかというと
何か近寄りがたい雰囲気があるのでしょうか
お参りされる方が決まった方を中心に
少なくなってきているように思います。

 待っていては人は集まりません。
お寺から積極的に出会いの場づくりを進めて
皆さんに声かけをしていきたいものです。

 番組の最後に話された
「今ないものできないことを嘆くよりも
今あるものできることに注目し気づくことで
生きるヒントになる」との言葉を糧に
何とか工夫をして
「みんなのお寺」になっていきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.18)

「宗派を問いません」

2023-12-17
 新聞に葬儀の広告チラシとともに
納骨堂の広告がよく入ります。

 最近は昔からある墓地霊園のお墓をしまって
新たに納骨堂を求める人が多いようです。

 そのチラシに
「宗派を問いません」の文字が目立ちます。

 広く遺骨の納骨所を募集することですから
どの宗派であってもいいということですが
お寺が管理する納骨堂のケースです。

 納骨堂にご安置する納骨壇はお仏壇の形式で
宗派によってご本尊が違います。
 浄土真宗のご本尊は阿弥陀如来で
他の宗派とは異なります。

 お家の宗派とは異なる
他宗のお寺が管理する納骨堂に入る場合のことですが
それぞれお家の宗派のご本尊を
ご安置されるということです。

 お寺によっては「門徒(檀家)であること」が
納骨堂に入る条件になっているところもあります。
 大切なお方のお遺骨を
預かっていただくお寺との関係です。

 お寺と門徒檀家の関係は
仏教それぞれの宗派のご縁つながりです。

 浄土真宗でいえば
ご本尊の阿弥陀如来のお念仏のご縁つながりです。
 お寺の納骨堂にご縁をいただくことで
お寺にお参りして仏法聴聞させていただき
お念仏申す身にお育ていただくのです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.17)

大谷さんの言葉

2023-12-16
 大リーグ大谷翔平選手の
ロサンゼルス・ドジャース入団会見がありました。

 ドジャース入団に至るまでの経緯について
「みんなが勝つことが一番と同じ方向を向いている」
ことが伝わってきたのが大きかったといいます。

 大谷選手の言葉には
数々の名言があります。
 WBC決勝対アメリカ戦前の
「今日は憧れることはやめましょう。
憧れていては乗り越えることができません」と
チームメイトに鼓舞したことは有名です。

 言葉は生き物といいます。
発言するその人の生きざまそのものに共感し
自らの生きるヒントとなって
勇気づける力になるものです。

 私たちはこれまでの人生で
多くの人と出会い多くの言葉を発し聞いて
生きてきました。

 その中でも忘れられないずっと心に残る言葉があります。
人生の節目節目に思い出しては
生きる力となってこれからも私を支えてくれる言葉です。

 阿弥陀如来は南無阿弥陀仏の言葉になった仏さまです。
私たちがいつでもどこでもどのような状況にあっても
「独りじゃないよ私がいるよ大丈夫だよ。
私にまかせ安心して一緒に生きて往こう」と
今こここの私を目あてに喚んでくださる
仏さまに成ってくださったのです。

 さまざまな言葉の中に生きている私たちです。
お念仏を申して南無阿弥陀仏の大きなおはたらきの中に
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.16)

葬儀のあり方

2023-12-15
 コロナ禍を経て
葬儀のあり方が急激に変わってきています。

 家族近親者でつとめる家族葬とよばれる葬儀が
一般的になりました。

 これまでの一般葬という葬儀も
一般弔問者のお参りは通夜葬儀の前に設定され
僧侶が読経するときは家族近親者だけの参列です。

 そして最近一日葬や火葬式なる葬儀の提案が
葬儀社から新聞広告やネットでされるようになりました。

 一日葬は通夜をしなくて葬儀のお勤めをし
そして火葬という次第です。
 火葬式とは直葬といわれるもので
通夜葬儀のお勤めはなく
そのまま火葬されるというものです。
 
 ここで火葬式なる葬儀には
僧侶は不在ということになります。
 これまでも身寄りのない方など家庭の事情で
直葬されるケースはあったと思いますが
葬儀社からの火葬式の葬儀の提案です。

 遺族の希望ということが大きいと思います。
これまでお寺とご縁がなかったお家の葬儀です。
 元を訪ねたらご先祖のお寺もあったと思いますし
遠方のお寺でも宗派がわかれば
同じ宗派の近くのお寺さんにお願いできることですが
お寺に頼まないという人が
増えてきたということでしょう。

 日頃からお寺にご縁がないなかで
お寺のこと仏事のことがわからないままに
大切な方の葬儀を行うということです。

 時間的な制約もあり
誰彼と相談することなく過ぎて
これでよかったのかと後で思い返す人も
あるかもしれません。
 
 最終的には喪主が決めることで
葬儀社と相談してということですが
生前にお寺にご縁をいただけたらと思います。

 葬儀をはじめ仏事について皆さんの思いや
なかにはお寺への不信感もあるかもしれませんが
どうぞお寺に相談してください。

 日頃から葬儀のあり方について考えることは
難しいことだと思いますが
まず皆さんの思いを聞かせていただいて
その人その人に
提案させていただきたいと思います。

 今の葬儀の現状をそのまま眺めているままでは
いよいよ仏さまのご縁は遠く遠く
薄くなっていくのではないでしょうか。

 ここはお寺の出番です!

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.15)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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