本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

阿弥陀さまのお手回しをいただきます

2018-09-15
 今日の御文章さま「毎月両度の章」のお心をいただきます。
毎月お寺にお参りされる方がいらっしゃるが、その方を見ていると
何のためにお参りをしているのか不審に思うというんです。
 いつもただ酒飯茶なんどばかりで皆々退散せりとあります。
皆で寄り合ってお酒を飲みご飯を食べお茶を飲むなど飲み食いだけで帰るのではもったいないと言うんです。
 
 何のためにお寺参りするのかというと、それは自身の往生極楽信心獲得のためだとお示しです。
自身とはその人この私が信心を獲得して阿弥陀さまのお浄土に往生させていただく道を訪ねていく
聞かせていただくことが肝要だとの蓮如上人のお言葉です。
 
 ただこれはご縁ということです。
お寺にお参りしたからお聴聞して信心いただいてお念仏申す身になるかというと
手間ひまがかかるということです。
 
 そのことも阿弥陀さまはご存知で、ご縁いただけよご縁いただけよと
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と何度も何度も喚びづめに喚んでくださってあるということなのです。
 
 今日の私たちのことです。
ここにこうして御仏前に座ることができた両手合わさってナンマンダブツとお念仏申して
阿弥陀さまにお礼ができたということです。
 このような私に仕上げてくださるまでに阿弥陀さまに何度も何度もお手回し
ご催促いただいたことだことだなあといいます。
 南無阿弥陀仏の大きな大きなお心おはたらきのご縁つながりのなかにこの私がいるということをまた有難く思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.15)

一日一番

2018-09-14
 今大相撲の秋場所があっていますが、注目の一つが久しぶりに出場した横綱稀勢の里の進退のかかった土俵です。
昨日勝って序盤の5日間五連勝と上々の滑り出しになりました。
 この稀勢の里関の取組み後のコメントが決まって「一日一番」と言われます。
この一番に全力で集中するということです。
一番一番一つ一つの積み重ねがいい結果につながればということですが、それはわからないということでもあります。
 
 私たちの日々の生活もそうですね。
一日一番、一日一日を大切に生きていきましょうというのが、仏さまの願いでもあります。
 
 皆さんはこの一日一番ということを日々の生活のなかでどんな時に感じられますか。
稀勢の里関でいうと一日一番の取り組みに集中してということですが、私でいいますとこのお朝事が一日一番です。
ここから今日も一日が始まるというお朝事のご縁でもあります。
 
 皆さんにとってはお仕事のこと家事のこと日々の生活のなかで、今日も一日迎えることができた今日も一日有難うと
一日一番のひとときを過ごしてらっしゃるのではないかと思います。
 
 日々の営みのなかで一日一番のいのちを今生かされて生きていることを
南無阿弥陀仏とお念仏を申すなかにまた教えていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.14)

やるせない親心

2018-09-13
 女優Mさんの次男が覚醒剤の容疑で逮捕されました。18歳で初犯そして今38歳で4度目の逮捕ということです。
有名人ということですぐさまテレビで取り上げられ記者会見したりコメントを出したりと大変辛いことだと思います。
 ただ過去の事件の報道で「親として子どもの教育が失敗だったんでしょうね」と言われていたのが気になりました。
失敗といって何か他人事のように聞こえますし、子どもが聞いたらどう思いますかね。
 
 自分は失敗作だと親から言われるのです。
親と子どもは同い年といいます。お互いに育っていくのが親子の関係といわれます。
 ところが今は子どもを産むことを子どもをつくるといったりして
親が子どもを育てることも何か親の理想の子どもをつくるように思っているのだったら勘違いも甚だしいと思います。
 
 世間の目はあの子は良い子、悪い子という見方でしかありません。
ただ世間がどんな見方をしようとも最後まで子どもを護り通すのが親であり、だからこそ親なのです。
 
 親鸞聖人は御和讃に「仏さまは父のように捨てずして母のように添いたもう」と讃嘆されています。
お念仏の先人は阿弥陀さまを親さまとお慕いしてきました。いつでもどこでも私に寄り添い護ってくださる仏さまです。
 ちょうどお父さんお母さんのようにと味わわせていただきます。
良い時だけ護り寄り添うのではありません。世間から石を投げられるような辛い状況にある時にこそ親の出番なのです。
親の言うことを聞くから護り寄り添うのではありません。
親の言うことを聞かない子どもだからこそ厳しい言葉も投げかけるのが親なのです。
 
 私たちの親さま、阿弥陀さまです。
すーっとお立ちの阿弥陀さま、南無阿弥陀仏の仏さまです。
ずっとお立ち通しで南無阿弥陀仏「必ず救うまかせよ」とおはたらきの仏さまに成ってくださいました。
私が背中を向けて逃げまわっても耳をふさいでいても、どこまでも追いかけて喚びづめに喚んでくださる親さまです。
 
 とはいえ親もまた生身の人間、自分中心の心から離れられず、仏さまのようにはできません。
それこそ親子の縁を切ろう、もう知らん放っておこうと思うのも親ですが
縁というのはどこまでもつながってある仏さまのご縁といただきます。
 親も子も同じ大きな大きな仏さまのご縁のつながりのなかに生かされて生きてあると
気づかせていただけるのも仏さまのご縁に遇うことです。
 
 やるせない親心、南無阿弥陀仏のお心おはたらきです。
私のところにすでに届けられている南無阿弥陀仏、親心に気づかず聞かずじまいに終わる人生ほど空しいものはないと
「本願力に遇いぬれば空しく過ぐる人ぞなき」と御和讃にまた聞かせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.13)

久しぶりのホームページ更新です

2018-09-12
 9月に入っていろんなことがありましてお寺のホームページの更新が止まっています。
このお朝事の一口法話を<お念仏申す生活法話>と銘打って毎日更新するように心がけていますが
9月に入ってからずっと未更新のままの状況が続いています。
 
 毎朝お朝事の前にカウント数をみます。有難いことに今日も動いています。毎日動いてます。
毎日アクセスしてくださる方がいらっしゃるということです。本当に申し訳ないことです。
 アクセスしても全く更新がない状態が続くと、何かあったのではないかと心配される方もいらっしゃるかなと思って
今日には少しでもいいから更新したいなと思っています。
 
 日常生活のなかで身のまわりに突然何か起こると、もうそのことにかかりきりになってしまって
精いっぱいにならざるをえないということです。
パニックとまではいきませんが、他のことに全く手がつかないということってありますよね。
 
 そういうなかにあってこのお朝事のご縁は毎朝続いています。
私が続けよう続けようと思って続いているのではありません。
 皆さんご一緒にお朝事のお勤めをさせていただけるというご縁なのです。本当に有難いことだなあと思います。
毎朝この時間に皆さんお寺にお参りされて、皆さんとお会いができてご一緒にお正信偈さまのお勤めができて
阿弥陀さまにお礼をさせていただけるというご縁です。
 
 これは当たり前のことではありません。
今日の御和讃に何度も何度も「仏智不思議」と拝読させていただきました。
 仏智不思議です。
私たちの思いはからいを超えて南無阿弥陀仏のおはたらきをいただいているということの有難さ頼もしさです。
 
 南無阿弥陀仏に安心して今日も一日私にできることを精いっぱい一つ一つさせていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.12)

南無阿弥陀仏の仏さまと成ってこれからもいつでもどこでも

2018-09-11
 葬儀は葬送の儀といって送るといいます。
実際に私のこの目で見る送るということは、懐かしいお姿を火葬場に送って白骨となってお家に帰ってくるということです。
 
 還骨といいます。お遺骨となって還るということで還骨のお勤めをさせていただきます。
いつものお姿がなくなってお遺骨となってこの目で見るということですが、ここは大分違います。
 
 日々の生活をお遺骨とともにさせていただくのが49日間の中陰の期間です。
日常生活のなかで大切なお方とお別れしたということをこれでもかこれでもかと思い知らされることです。
当たり前のように言葉を交わしていた人がいなくなるということです。
当たり前のように一緒に食事をしていた人がいなくなるということです。
電話をかけても電話口からその人の懐かしい声を聞くことができないということです。
 
 いろんな思いが残ります。ああやこうやという凡夫の情です。
ただこの中陰の期間は私たちが仏法に遇わせていただくご縁でもあります。
 お念仏のみ教えが南無阿弥陀仏のいのちの仏さまの光のおはたらきがいよいよ輝きを増すといただきます。
日々の生活のなかでどうかお念仏申してくれよ仏さまのご縁に遇うてくれよと
おはたらきの仏さまに成ってくださったということです。
 
 葬送送るも還骨帰るも、往くも還るも南無阿弥陀仏のおはたらき一つだったのです。
先に往かれたお方は今はお浄土の仏さま、南無阿弥陀仏のいのちのおはたらきとなって
これからもずっといつでもどこでも私と共にご一緒してくださる仏さまになってくださったと聞かせていただきます。
 
 そのこと一つ心入れてこれからのお勤めを精いっぱいさせていただきましょうというお取り次ぎです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.11)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
1
2
9
2
7
1
TOPへ戻る