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お念仏を申す生活法話

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中秋の名月です

2018-09-25
 昨日は中秋の名月十五夜ということで、大分の方は雨模様で雲がかかって見えませんでしたが
東京の方では丸くきれいに見えたそうで、昨夜はテレビで今朝の新聞でも大きく写真が出ていました。
 
 月光といいます。月の光です。お正信偈さまには「超日月光」と出てまいります。
阿弥陀さまの摂取の光明のおはたらきは日や月の光も超えるはたらきであるとほめたたえます。
 
 月のはたらきです。月の光で本を読むという話を聞いたことがあります。
電気のない時代にあって月は明るい光を届けてくださるはたらきがあるということです。
 月を私たちは眺めていますが、眺めているこの目で見えているということは
その月の光が私のところに届いているということなのです。
 
 私たちの阿弥陀さまの光明のおはたらきは既に私のところに届いてあると聞かせていただきます。
南無阿弥陀仏と届いているというのです。
 ナマンダブナマンダブとこの私の口からお念仏が出てくださるということが
もう既に阿弥陀さまの大きな大きな光明の縁に私たちは救い取られてあるということ
そのこと一つまた聞かせていただいて、今日が満月だそうです。
今日は天気予報では晴れるということです。
中秋の名月とまた重ねて満月の月を愛でて阿弥陀さまの大きな大きな光明のおはたらきを味わわせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.25)

お念仏の人のたたずまい

2018-09-24
 昨日はお彼岸のお中日のお勤めをさせていただきましたが
お葬式がありまして、その後火葬場から直接お寺にお遺骨をもたれて還骨勤行というお勤めをします。
 
 3時にお彼岸の法要が済んで、4時からのお勤めで昨日はお二人のお参りでした。
本堂にあがってもらい、私はお勤めの準備でお内陣にあがっていましたら、二組の方が納骨堂のお参りにみえました。
まずお一人の方、そしてご夫婦の方でした。
 それとなくそのおすがたが目に留まり「あっきれいやな」と小さな感動を覚えました。
本堂の正面から入ってそのまま御仏前に座られます。
お賽銭をお供えしお線香を焚いてすっと手を合わせナマンダブナマンダブとお念仏を申してお礼をされます。
 
 美しいお姿だなと思いました。
日頃からご縁のある方で、いつもの身についたお姿です。
 納骨堂にお参りされる方も様々で、なかには御仏前を素通りするとか
本堂の端が開いていたら正面からではなくわざわざ端から入ってそのまま納骨堂に参る方もいらっしゃいます。
 いいとか悪いとか言っているのではありません。
そのお姿を見て美しいなあと思い私もそうなりたいなあと思うのではないでしょうか。
 
 皆さんです。お念仏の人です。
お念仏の人は南無阿弥陀仏の仏さまにご縁をいただきお育てをいただいて今のお姿になったのでしょう。
そのお姿を見て周りの方がそのお姿に育てられる。
その人が偉いという話ではなくて、阿弥陀さまを中心に南無阿弥陀仏のご縁をお互いがいただくなかに
ご一緒にお浄土へのお参りをさせていただきましょうとの思い一つに
そのお姿がお念仏申しお礼をさせていただくお姿になるのではないかなと思います。
 
 日々のたしなみです。お念仏の人のたしなみです。
お念仏の人のたたずまいといいます。お念仏申す生活です。
 日々の生活のなかで人に見せてやろうということではありません。
そういう思いが少しでもあったら、そのことにとらわれはからって
結局はしんどい思いをすることになってしまいます。
 
 しんどい思いの私をそのまんま抱き取ってくださるおはたらきの仏さまが
南無阿弥陀仏といつでもどこでもご一緒してくださることに安心してお念仏申させていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.24)

お彼岸のお中日です

2018-09-23
 お彼岸のお中日です。春秋年二回のお中日です。
太陽が真東から昇って真西に沈む、その真西の方に向かって先人は手を合わせ
ナンマンダブナンマンダブとお念仏を申したといいます。
 その真西の方角に阿弥陀さまのお浄土があるとお経さまに聞かれるのです。
この目には見えません。行ったこともありません。そんなお浄土なんてあるわけがないと言われる人さえいます。
 
 ただ私たちは仏さまのみ教えを信じ聞かせていただくなかに、確かに確かに阿弥陀さまのお浄土があって
そのお浄土には先に往かれた方がいらっしゃると聞かせていただきます。
 先に往かれた方もお浄土ならば後に残ったこの私たちもまた同じお浄土に生まれさせていただけるのです。
それは私が頑張って私がよいことをしたからではありません。
 
 今日の御文章さまのなかに何度何度もでてきましたが、南無阿弥陀仏の大功徳なのです。
必ず救うまかせよの南無阿弥陀仏の大きな大きなおはたらきのなかに
確かに確かにこの私が往き生まれるお浄土を阿弥陀さまの方でつくってくださったといただいて
今日はお彼岸のお中日のご縁です。
 これから皆さんお家に帰ってお仏壇にお参りをして
ご家族の皆さん共々に今日の一日をお念仏申すなかに過ごさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.23

お彼岸お講のご縁です

2018-09-22
 今日明日と秋の彼岸会のお勤めをさせていただきます。
春秋の両彼岸ともお彼岸のお中日に法要をお勤めしその前日にお講のご縁をいただきます。
 
 今日も8時半にお講当番の皆さんが集まってお講の準備をしてくださいます。
そして11時からお寺参りのお同行にお講のお斎をさしあげる昔からの習わしです。
 
 お斎のメニューは昔と変わらず、けんちん汁と和え物にご飯という極めてシンプルなものです。
他のお寺さんのお斎もそのお寺お寺で違ったものですが
けんちんはおかずということで別にお汁ものがあったりするところが多いようです。
 
 このお講も最近お参りが減ってきました。
私が子どもの頃はまだまだ生活が貧しくお寺のお講は皆さん大変楽しみでした。
子どもも大人もお講に直りおかわりを何杯もして、また家に持ち帰ることもありました。
今はご飯をつぐのも少なめにと注文が出るほどです。
 
 そして今は本当に忙しいです。
互いに話をしながらも携帯が鳴って話が途中で何度も中断するぐらいに
みんながみんな忙しくなって、忙しくないと何か悪いみたいな感じです。
 
 そうしたなかでのこのお講のご縁は11時から始まってお斎の時間は20分ほどで後は1時からの法要です。
時間がたっぷりあります。
 この時間が本当に有難い時間だと思うんですが、今の忙しい時代この時間がもったいないということでしょうか。
確かに何をするということでもありません。
ただ御仏前に座ってゆっくりゆったりさせていただける時間をいただくということなのです。
 もったいないようでこれほど有意義な時間はないと思いますが、皆さんはどう受け止められますか。
 
 一年に何回もあるご縁ではありません。
ここは今日はお寺の阿弥陀さまに身をまかせてゆっくりゆったりさせていただこうと決めてお参りしたらどうでしょうか。
ふと人生の大事な忘れものに気づくご縁になるかもしれませんよ。
 
 仏さまのご縁です。皆さんお誘いあわせご一緒しましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018。9.22)

自民党総裁選

2018-09-21
 昨日自民党の総裁選挙があって安倍さんが三選を果たしました。
このたびの総裁選は安倍さんのためにあると党規で三選を可能にし
無投票でという思惑を石破さんが立候補して選挙になり
国会議員の投票で82%地方票で55%安倍さんが獲得しました。
 
 この結果をどう見るか、早速テレビ新聞等で解説されています。
ゆるみとおごりという記事に注目します。
これは安倍一強という権力構造が続く中でのこれまでの政権運営のあり方を踏まえて言われたことです。
 
 お正信偈さまのなかに「邪見憍慢悪衆生」との御文があります。
邪見とは正見、仏さまの真実まことのものの見方に対するもので
どこまでも自分を中心に自分の都合に合わせて物事を見るよこしまなものの見方です。
憍慢とはおごり高ぶりです。私は大丈夫と高をくくり人と比べて他を非難するものの見方です。
 そういう悪衆生は仏さまのお心を疑いご信心をいただくことは甚だ難しいというんです。
難中の難といって難しい中に難しいといいます。
 
 この邪見憍慢悪衆生こそ私のことだと親鸞さまは受けとめられたのではないでしょうか。
私たちのことだと言われるのではないでしょうか。
 どこまでも私が私がと自分を中心に私がに力が入ります。他のものが見えなくなります。
自分中心の心から離れられない私にとって、阿弥陀さまのお心をそのままいただくことは甚だ難しいといわれます。
 
 ただ阿弥陀さまのところからいうと、そういうお前だからこそ決して見捨てることができない必ず救うと
ご本願をおこしてくださり力強い南無阿弥陀仏となって私のところにはたらき通しだといただきます。
 
 私たち人間の世界はどこまでも私が私がという幾多のはからい煩悩が渦巻く世界です。
今回の総裁選でも脅しがあったり忖度があったりと様々な駆け引きのなかでお互いに悩まし苦しめ傷つけ合います。
 
 まさに私たちは五濁悪世を生きる邪見憍慢悪衆生に他なりません。
だからこその南無阿弥陀仏のお救いです。煩悩いっぱいの凡夫の私が煩悩をもったままで救われていく道が開かれています。
お浄土への道です。ナンマンダブツとお念仏申して今日もこの道を歩ませていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.21)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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