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お念仏を申す生活法話

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テレワークです

 昨日初めて新院が参加するテレワークの会議を横から拝見しました。
京都のご本山から全国に発信するテレワークで
遠く北海道から九州まで25人の方が画面に映し出されていました。
 
 テストケースということで本格的な会議ではありません。
テレワークに慣れている方も機材はあっても初めての方もいたりして
パソコンの操作もそうですが会議の進め方からルールの確認です。
 みんなが一斉に話し出したら会議になりません。
進行役がいてまとめていくことですが
第一印象は何のことかよくわからない状態でした。
 
 何人もの方が一処に集まって顔と顔を合わせて話をする中で
お互いが一つの方向性を確認しながら話し合うのが会議の王道だと思います。
 ただ一方で思うのは私もご本山に会議で行くことが多かったのですが
全国各地から皆さん来られるのです。
 交通費などの経費も半端ないし時間もかかります。
数時間の会議に一日二日拘束されるのです。
 その内容は分厚い資料の説明がほとんどでいつも例年通りのことです。
資料を事前に送って確認してもらい特に議論すべきことだけテレワークですれば済むことだと思います。
 
 若い世代から言わせると今の会議は無駄が多いということです。
紙資料の多さと時間のロスです。
 一方私たちの世代でいうと紙資料に安心して
じっくり時間をかけてということです。
 
 世代が変わり人が変わり社会環境も変わってコロナ禍といった想定できないことも起こります。
まさに無常の世に生きる私たちです。
 今回の事態でこれからの私たちのあり方が随分変わるのではないでしょうか。
これを大きな契機に変わっていかねばならないと思います。
 
 テレワークの導入はこれまでも言われてきたし運用できないことはなかったのですが
今の社会の中枢にいる私たちの世代が中々踏み込めなかったんですね。
 今していることで十分できているという認識です。
自分たちが把握できてる今までのシステムを変えたくないのです。
わからないことについての不安があるのです。
 
 同じことをするのに経済的にも時間的にももっと効率的にということです。
ただすぐさま私ができるとは到底考えられないし慣れるまでの時間を考えたら
今できることでやっていく方が効率的な感じもします。
 
 新しいものを取り込んでいくことは
今までのものを捨てていくことでもあります。
 ステイホームで家に居る時間が多い中で断捨離ということが言われます。
私たちの生活を見直し捨てるものは捨てて新たな生活を始めるご縁なのかもしれません。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。 (2020.4.28)

マスクが身につきません

 お朝事のお勤め前にマスクをしていないことに気がついて
喚鐘をつく前にマスクを着けに庫裡に戻りました。
 コロナ禍のなかでつとめてマスクを着けるように心がけていますが
これが中々身につきません。
 
 お念珠も身につかないことがあり
皆さんのお家にお参りに行きお仏壇の前に座ってお念珠がないことに気づくことがあります。
車の中に置き忘れることもありますし家に忘れてきたということもありました。
 
 身につくことって本当に難しいなと思います。
マスクもお念珠もいつもこの身に付いて備わっているものではありません。
身につけるように心がけねばなりません。
 
 日頃から身につけることの大切さです。
大事なものこそ身につくものですが
人生の最後の最期命終わるときに私の身について離れないものって何でしょうね。
 
 健康が大事といって病気になって死んでいきます。
お金が大事といっても棺桶にお金を入れて火葬されることはありません。
せいぜい紙でできた六文銭を持たせてくれるのが関の山です。
家族や大切な人とも別れていなければなりません。
 これが大事と思っていたもの何一つ持っていけるものはありません。
ただこの身このままです。
 
 南無阿弥陀仏のお念仏です。
南無阿弥陀仏が身についてお念仏申す身にさせていただきます。
 忘れたといって取りに帰ることもありません。
南無阿弥陀仏がいつもこの身についてくださるからただ今この時にナンマンダブツとお念仏申せるのです。
 
 阿弥陀さまがついて離れずご一緒してくださるのです。
南無阿弥陀仏のおはたらきのなかにいつでもどこでもあるということです。
 
 阿弥陀さまの言うことを聞かず背を向けてどこまでも自分中心に生きているこの私をそのまま見抜かれて
私が救われていく全ての手立てを南無阿弥陀仏と仕上げて届けてくださっているのです。
 
 嬉しいときもナンマンダブツ悲しいときもナンマンダブツと
いつでもどこでも南無阿弥陀仏と阿弥陀さまがご一緒です。
 
 ナンマンダブツと声に出せば隣の方に聞こえます。
お念仏のご縁が広がっていきます。
 阿弥陀さまの大きな大きな南無阿弥陀仏のおはたらきのなかに私もあなたもあるのです。
 
 今ここ阿弥陀さまのご仏前に座らせていただいてナンマンダブツと私の口からお念仏が出てくださるのも
南無阿弥陀仏のおはたらきお育てがあったからです。
 皆さんご一緒にナンマンダブツとお念仏を申して今日の一日を始めさせていただける有難さです。
私一人じゃない南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに皆さん共々に
ナンマンダブツとお念仏を申して阿弥陀さまがご一緒の人生を生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.27)

コロナ禍にあってお念仏申す生活です

 毎年4月のこの時期の日常はお祭りが近づくということで
お祭りの囃子の練習が三佐の方々から聞こえてきて
子どもから大人まで何か浮き浮きした感じの毎日です。
 
 昨日土曜日今日は日曜日で家に居てテレビを観ると
プロ野球がありゴルフがありサッカーがありとまた大相撲も始まるということで
スポーツ観戦も事欠きません。
 
 ところが今はコロナ禍でスポーツも全て中止でテレビ中継がありません。
テレビは一日中コロナ一色の報道情報番組で
ドラマも収録ができないということでこれまで放送された番組の再放送ばかりです。
 
 皆さんいろいろと工夫して生活していることですが
早くコロナ感染が収束してほしいと願うばかりです。
 
 コロナ禍にあって今日もこうして皆さんご一緒にお朝事のお勤めができました。
ナンマンダブツとお念仏を申して今日の一日この一週間を始めさせていただける有難さを思います。
 ご縁ご縁にまたお参りください。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.26)

私の根っこを見つめ直してみませんか!

 今日からゴールデンウィークに入りますが
今はコロナウイルス感染禍で昨日小池東京都知事が
今年のゴールデンウィークはステイホームウィークということで家に居ましょうと呼びかけていました。
 テレビは連日コロナの話題でいっぱいで
専門家と言われる方や政治のトップリーダーの発言が注目です。
 なかでも小池さんと安倍首相です。
テレビに映し出されるお二人のマスク姿がまた注目です。
 
 昨日の大分合同新聞第一面トップに由布院のまちづくりのリーダー中谷健太郎さんの寄稿文を読みました。
『コロナ禍に想う』というシリーズもので
「現代の文明を土台から揺るがす新型コロナウイルス。
社会は、地域はいかにコロナ禍と向き合い、変化に対応するか。
大分県内各界のキーマンに想いを聞く」というテーマです。
 注目です。
今回のコロナ禍で私たちのあり方が問われています。
コロナが私たちに教えていることです。
 ステイホームで家に居て何をしますか。
私たちの生活を見つめ直すチャンスだと思います。
 
 中谷さんが20代の頃故郷の由布院に戻ってきた昭和30年代
由布院は静かで歩いている人がほとんどいないムラだったといいます。
 中谷さんは映画祭や音楽祭、牛喰い絶叫大会といったユニークな取り組みを仕掛け
宿泊施設の増設充実をはかり起業者の移住もすすめて
今や由布院温泉は全国ブランドに発展し
一年中日本各地からそして海外からも大勢の観光客が押し寄せ
経済的にも豊かな町になりました。
 60年前からいうと夢のような話が実現したのです。
そのなかで今回のコロナ禍です。
 
 <観光客増加、量で自慢しても…>
<忘れていた根っこ見つめ直す契機に>と新聞の見出しにあり
 記事の最後に
「大事なのは『あまり多くを欲しがらないこと』
地球上の人はお互いが支えたり、支えられたりして生きている
その感覚を僕らが持つことができるか」とありました。
 
 仏さまの教えを聞くようです。
縁起の理法です。
私たちはお互いに支え合い生かされて生きているのです。
 多くを欲しがらない。
「少欲知足」です。欲は少なく足ることを知るです。
 支え合って一つのいのちを生きている私たち
仏教の教えです。
 私たちの根っこです。
私たちが生きている根っこ、立ち返っていくところです。
 
 私たちの日々の生活です。
日々の日暮らしの中に私たちが本当に求めていくものがあるのではないか
あったのではないか忘れているのではないか。
 私たちの根っこです。
 
 ステイホームといって家から出てはいけないということではありません。
外に出て太陽をいっぱい浴びましょう。
明るい光とあたたかい日差しです。
 
 お寺の諸行事は当分取り止めますが
お朝事のご縁はいつも通りです。
 お念仏申して阿弥陀さまの智慧の光とあたたかいお慈悲のおはたらきをいただいて
今日も一日共々に生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.25)

岡江久美子さん

 今朝も早くからお陽さまがすっと昇り光をいっぱい浴びて気持ちがいいです。
すっかり明るくなりました。
1か月2か月前のこの時間はまだ暗い中でのお朝事のご縁でした。
 
 昨日女優の岡江久美子さんがお亡くなりになりました。
新型コロナウイルスによる肺炎ということです。
 ニュース速報で聞いて皆さんびっくりしたのではないでしょうか。
体調が悪いということもコロナ感染していることも知りませんでしたし
本当に急なことです。
 
 6年前まで朝の情報番組に17年半出演司会をつとめられ
朝の顔として全国の皆さんになじみのあった方です。
 どんな経過か詳細は分かりませんが
「コロナウイルスは恐ろしいです。皆さんくれぐれも気を付けてください」という
夫の大和田獏さんのコメントが本当に悲しいです。
 志村けんさんと同じようにお別れは亡くなってガラス越しにということだったと聞くと
また悲しくなります。
 
 お浄土のお話をしています。
大切な方が命終えてお浄土に往生しすぐこの世に還って来るというお話です。
 還って来るといって私たちのこの目に見える姿でということではありません。
 
 お浄土で仏さまと成って還って来ると聞かせていただて
懐かしい方はお浄土にはお留守で私がお浄土に生まれた時に再び会えないのではないかと
不審に思って尋ねた人がいたそうです。
 南無阿弥陀仏のおはたらきで還って来るのです。
この私の口から出てくださるお念仏となって還って来てるといわれます。
 お浄土の仏さまと成っていらっしゃって
今すでに私のところに南無阿弥陀仏と還って来て必ず救うとおはたらきなのです。
 
 太陽のはたらきに譬えて
太陽は遠く離れたところに見えますが
そのはたらきは今日もこうして私たちのところに明るい光とあたたかい日差しとなって届き
私たちが生きるエネルギーとなってくださってあるというのです。
 
 テレビ画面から観る岡江さんは元気はつらつ太陽のような印象でした。
人の命は終えましたが仏さまと成ってこれからも太陽のようなおはたらきで
後に遺った方々とご一緒してくださることだと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.4.24)
円光寺
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