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お念仏を申す生活法話

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お念仏の声が聞こえてきます

2020-12-02
 コロナの感染対策で食事の時間もマスク着用で
食べる時だけマスクを外し会話はマスクを着けましょうと
呼びかけられています。
 一々着けて外してと難しいことですが
外食の際お店のBGMの音量を小さくしましょうという
提案がありました。
 BGMを小さくすることで会話の声が小さくなり
感染防止になるのではというのです。
 
 中々気づかないことですがなるほどと思いました。
周りの音声が大きいとついつい大声になるという指摘です。
 耳が遠い人は声も大きいといわれます。
テレビの音声が聞こえにくいとテレビの音量が大きくなり
そして声も大きくなるといいます。
 
 コロナ禍で今年はスポーツの世界も大変でした
プロ野球は開幕が大幅に遅れ無観客試合で始まりました。
 そのなかで新しい発見がありました。
ピッチャーが投げるボールがミットにおさまる捕球音や
バッターがボールをヒットする打撃音が聞こえてきます。
 観客の声援や鐘太鼓の応援でかき消されていた
超一流の選手の躍動する音が聞こえることで
野球の醍醐味を見直したことです。
 
 南無阿弥陀仏のお念仏の声を重ねて思います。
私たちの日常は幾多の音声が行き交う中の生活です。
 朝から晩までテレビラジオなどの音声の中にあって
聞きたいものも聞きたくないどうでもいいものまでも
まさに騒音雑音の中に迷って私たちは生きています。
 
 話を聞くことについても
自分にとって為になる心地よい話は聞けますが
逆に不都合な話不利益な話は聞こうとしません。
 自己中心のものの見方で自分勝手に選別し
小さな私の世界に閉じこもって悩み苦しんでいると
阿弥陀さまはこの私を見抜かれ南無阿弥陀仏となって
大きな世界に生まれて来いよとおはたらきです。
 
 阿弥陀さまはいつでもどこでもお念仏の声となって
私たちを喚び続けてくださっているのです。
「まかせよ救う」のお喚び声が私に届けられ
「おまかせします阿弥陀さま」と
私の口からお念仏が出てくださいます。
 
 阿弥陀さまのお念仏の声が聞こえてきます。
聞こえたままが私の声となって
私の口からお念仏が出てくださるのです。
 
 声に出してお念仏を申しましょう。
この耳に聞こえるぐらいの声でいいですから
声に出してお念仏を申しましょう。
 
 南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただきましょう。
お念仏の声が聞こえてくる私の口から
ナモアミダブツとお念仏が出てくださると
喜ばせていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.12.2)

懐かしい人と御仏前で再会です

2020-12-01
 12月に入りました。
一年最後の月です。
 この一年を振り返って
今年はいつもよりも早く一年が経ったという感じです。
 
 コロナ禍のなかで何もしないわけではありませんが
いつもの行事活動が大方中止になって本当に早いです。
 
 12月に入って昨日から一気に寒くなりました。
師走です。
 昨日から門徒報恩講のお参りが始まりました。
通常の月参りは新院がしていますので
報恩講はご門徒さんに久しぶりに会うご縁です。
 ご法事や中陰のご縁は私がお参りしますが
ご門徒の親族有縁の方に初めて会うご縁にもなります。
 
 先日七日日のご縁でお勤めの後でお茶をいただきながら
お参りの方から「藤並君、私のこと覚えている?」
と突然聞かれました。
 同級生ということです。
えっと思ってあらためて顔を見ましたが
今は皆さんマスクをしていますからね
そして小中学校以来でもういい歳をとった者同士です。
 
 急に言われて中々思い出せませんが
分かりませんでは失礼ですので
ちょっと待ってちょっと待って思い出すからと
色々と思いを巡らせ最後はあいうえお順に名前をあげて
やっと思い出してよかったです。
 
 お仏事のご縁は仏さまのご縁です。
御仏前仏さまの御前でいただくご縁です。
 仏さまが「ここに座れ」とおはたらきくださって
御仏前に私たちお互いが座り会わせていただきます。
まさに仏さまが取りもつ仏さまのご縁です。
 
 懐かしい人と御仏前で再会です。
御仏前で昔の思い出話もいいですが
仏さまのお話をさせていただくご縁でもあります。
 
 報恩講でお参りしたお家でご門徒さんと
普段の生活のお話をします。
 お互いに歳を重ねて
御仏前でご一緒にお話ができる有難さです。
 
 若い時分は次から次とお参りすることに忙しく
御仏前でゆっくりゆったり落ち着いて
お話をすることもあまりなかったと思います。
 いよいよ歳を重ねて昔の友人知人に会いたいですね。
仏さまのご縁で会いたいですね。
 
 いい歳になってこれまでの人生を振り返り
先のことを考えます。
 この師走この一年を振り返る中に
御仏前で皆さんとゆっくりお話をしたいと思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.12.1)

まん丸お月さんが赤く西の彼方に沈んでゆきます

2020-11-30
12月30日朝6時鐘楼から西の方を望む
 今朝急に冷え込みました。
大分で今年の最低温度だったそうです。
 
 6時の梵鐘を撞いて西の彼方空低く
大きなまん丸お月さんが赤く沈んでいくのが見えました。
 自然の営み移ろいの中に
生かされて生きてあるんだなとまた思います。
 
 今日から門徒報恩講ということで
ご門徒皆さんのお家のお仏壇で
親鸞さまのご法事のお勤めをさせていただきます。
 
 今日が11月30日で明日から12月に入ります。
日々移ろい変わり行くなかにも
真実変わらない仏さまのみ教えの有難さです。
 
 南無阿弥陀仏の大きなおはたらきのなかに
皆さんと共々にお朝事のお勤めをさせていただき
お念仏申して今日一日も生かされて生きて参りましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.11.30)

平生のお荘厳に戻ります

2020-11-29
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 御正忌報恩講の法要が円成して
昨日までのお内陣のお荘厳が平生のお荘厳に戻りました。
 
 祭りの後という言い方をします。
大きな行事を多くの方々でずっと前から準備をして
行事の当日大変多くの人たちが集まって
大盛況のうちに行事を終え皆さんがそれぞれの生活に返り
何か空虚感というか心の中にポカーンと
大きな穴が開いたような気持ちになります。
 
 御正忌報恩講は一年一度の親鸞聖人の御法事で
浄土真宗門徒にとっては最も大事なお勤めです。
 大掃除に始まってご門徒皆さんで準備をして
お内陣を賑々しくお荘厳してご門徒有縁の多くの方と共に
御正忌報恩講のお勤めができました。
 
 昨日のうちに片づけを済ませて
今朝はこうして平生のお荘厳の御仏前で
いつものようにお朝事のお勤めです。
 
 お念仏のご縁に遇ってお念仏申す身になってほしいと
阿弥陀さまのご本願南無阿弥陀仏のおはたらきです。
 お念仏のご縁は御正忌報恩講のような恒例の仏事で
これまでお寺にご縁のない方を
お誘いする大きな手立てでもありますが
平生日常もまたお念仏のご縁なのです。
 
 お念仏のご法義は平生今のご法義です。
今こここの私を目あてに阿弥陀さまが必ず救うと
ご本願を立てられ南無阿弥陀仏とおはたらきなのです。
 
 阿弥陀さまは特別なご縁だけにお出ましになって
今日お参りしたら阿弥陀さまが
いなくなったということではありません。
 阿弥陀さまは本堂お内陣の真ん真ん中にいつもお立ちで
ずっと私たちが参り来るのを待っているのです。
 親鸞さまがいらっしゃいます。
蓮如さまもいらっしゃいます。
 
 ただ今は親鸞さまのお手紙であるお正信偈さまを拝読し
蓮如さまの御文章のお手紙をいただいて
親鸞さま蓮如さまとご一緒に阿弥陀さまのお浄土への道を
お念仏申して歩ませていただく
ご縁に遇わせていただきました。
 ご縁に遇うてくれよ遇うてくれよとの思いいっぱいに
今日もいつものお同行の皆さんとお朝事のお勤めです。
 
 後でお配りしますが
大阪津村別院から月刊誌『御堂さん』が発刊されています。
 毎号女性のモデルさんが表紙を飾って
お寺の雑誌という感じではありません。
 有名なタレントやスポーツ選手の記事も多く掲載されて
読みやすく幅広い読者層に愛読され
全国各地のお寺さんにも好評の仏教雑誌です。
 
 今回ご縁がありまして『御堂さん』12月号に
円光寺の記事を掲載させていただくことになりました。
 「お寺善哉」のコーナーで
「お念仏のご縁つながり 日々相続させていただきます」
の見出しでお朝事や子ども会などの活動を紹介し
これからのお寺の思いなど書かせていただいております。
 
 大分三佐の円光寺から毎日お念仏の声が聞こえてきて
お念仏のご縁つながりをいただくなかに
日々お念仏申す生活を相続させていただく有難さです。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.11.29)

<オンライン法要>です

2020-11-28
11月27日オンライン法要のようす
 昨日の夜は御正忌報恩講のご縁で
初めての試みでオンライン法要でお勤めしました。
 
 お参りの皆さんにお話したことですが
あらためてお寺にお参りすることの意味有難さを思いました。
 御仏前でのお勤めということです。
仏さまの御前に座らせていただき
仏德讃嘆のお勤めができ仏法聴聞ができて
ご一同にナンマンダブツとお念仏申し
御礼ができるご縁なのです。
 
 家に居ながらにして法要の様子は伺えますが
法要の雰囲気は中々伝わらないところがあると思います。
 
 こここの御仏前の有難さです。
お浄土の荘厳を前にしながらのご縁です。
 阿弥陀さまがましますお浄土は
私たちが等しく往き生まれる処と聞かせていただきます。
 お浄土のお荘厳の一つ一つが
この私をこそ必ず救うとの南無阿弥陀仏のおはたらきです。
 
 南無阿弥陀仏のおはたらきを
目に見て口に声に出し耳に聞いていくのです。
 光明と名号のおはたらきです。
色んな手立てを駆使され阿弥陀さまはこの私を必ず救うと
あらためてお浄土の荘厳おはたらきを有難く思いました。
 
 今日はもうご満座です。
ご満座の後で片付けをします。
 明日の朝には平生のお荘厳に戻ります。
賑やかさが大分違いますが平生は平生でいいのです。
 阿弥陀さまはいつもご一緒です。
今日も明日も明後日もご一緒なのです。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.11.28)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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